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通期計画に向けて順調に進捗-ソフトバンク株式会社 2022年3月期 第1四半期 決算説明会レポート

2021年8月4日、ソフトバンク株式会社の2022年3月期 第1四半期 決算説明会が開催され、代表取締役 社長執行役員 兼 CEOの宮川潤一が連結業績について説明を行いました。第1四半期の概要として、売上高・営業利益が前年同期比で増加し、利益の通期計画に対する進捗率も約30%と順調に推移していると述べました。

全セグメントで増収。法人事業は23%の増益を達成

全セグメントで増収。法人事業は23%の増益を達成

第1四半期は全セグメントで増収となり、売上高は1兆3,566億円と前年同期比で16%増加。営業利益は2,831億円と1%増加しました。このうち法人事業は23%の大幅な増益を達成。通信料値下げ影響などによるコンシューマ事業の減益を補いました。

法人事業

宮川は「法人事業では、『通信単体売り』から経営課題の解決につながる『ソリューション型ビジネス』へとビジネスモデルの転換が進んでいる。クラウド・セキュリティ・IoT・データセンター・デジタルマーケティングなど、ソリューション等売上に占める継続収入が前年同期比で19%増加しており、安定的な収入基盤として今後の業績拡大の礎になる」と法人事業の動向を説明しました。

ソリューション

通期業績予想に対する第1四半期の進捗率については「売上高25%、営業利益29%、親会社の所有者に帰属する純利益30%と総じて順調に推移している。期初に発表した通期業績予想の達成に努めていきたい」と今後の意気込みを述べました。

通期業績予想

スマホはワイモバイル契約数が増加。ヤフー・LINE事業も順調に推移

ワイモバイル

コンシューマ事業では、スマホ累計契約数が前年同期比で7%増加。特に契約数を伸ばしたのはワイモバイルで、背景として、他事業者からの獲得が順調な他、ソフトバンク内でのブランド移行があることを説明しました。

ヤフー・LINE事業は、2021年3月のZホールディングス株式会社とLINE株式会社の経営統合などにより、売上高が増加。LINEの子会社化に伴う会計上の費用が増加した一方、ビジネスの順調な成長により、増益となりました。

ヤフー・LINE事業は、

併せてスマホ決済サービス「PayPay」の登録ユーザー数が4,000万人を超えたことに加え、第1四半期の決済回数が7.9億回で前年同期比1.8倍、決済取扱高が前年同期比1.7倍の1.2兆円となるなど、大きく伸長していることを説明しました。

決済回数

また、Naver Financial Corporationと連携して、ブロックチェーン技術を活用したQR決済の国際ネットワークを提供する米TBCASoft, Inc.に共同出資したことを発表。「国際的なQRコード決済経済圏の拡大を目指し、ソフトバンクが掲げるBeyond Carrier戦略におけるBeyond Japanを推進していきたい」と連携の目的を語りました。

ブロックチェーン技術を活用したQR決済の国際ネットワークを提供する米TBCASoft社に共同出資

資料

プレゼンテーション資料(PDF形式:7MB/41ぺージ)

(掲載日:2021年8月3日、更新日:2021年8月4日)
文:ソフトバンクニュース編集部