外出先で「あ、財布忘れた…」なんて経験、皆さんも一度はしたことがあるのではないでしょうか。普段から主に現金を使っている人は、慌ててしまいますよね。そんなときに活用したいのがスマホ。うっかり財布を忘れてしまったときでも、キャッシュレス決済をスマホで使えるようにしておくと安心です。今回は、あらためてキャッシュレス決済サービスの種類やメリットについて紹介するとともに、どうしても現金が必要なときに知っておきたいスマホを使った現金の引き出し方について、消費生活ジャーナリストの岩田昭男さんに伺いました。
財布を忘れても大丈夫! スマホを活用した対処法って?
外出先で財布を忘れたことに気がつき、現金もカードも持っていないと焦ってしまいますよね。そんなときに役立つのがスマホ。今ではキャッシュレス決済が普及してきたこともあって、スマホ1台で簡単に支払いを行えるようになりました。
一部のソフトバンク社員に、財布を忘れたことに気づいたら家に取りに帰るかどうかを聞いてみたところ、約8割の社員が「取りに帰らない」と回答。その理由の多くが、普段からPayPayなどのQRコード決済や交通系ICなどのキャッシュレス決済で支払いをしているため、財布がなくても困らないという理由でした。 ですが、中には財布を忘れて困ってしまったエピソードや、財布を忘れないためにやっている対策についてのコメントも。
- 現金のみだと気づかずにお店に入ってしまった。
- 行きたかった飲食店が現金のみの支払いだったのであきらめた。
- 同僚から現金を借り、その場でPayPayで返した。
- 美容院で財布を忘れたことに気づき、振り込みでの支払いにしてもらい助かった。
- 財布を忘れないように、決まったポケットの位置に必ず入れるようにしている。
- スマホケースやカバンなどに現金を忍ばせて入れておく。
- 忘れないようにあえて存在感のある大きめの財布を持つ。
「財布の忘れ物はきっと誰しも経験があるはず。そんなときでも問題なく1日を過ごすことができるのがスマホのキャッシュレス決済です。最近では個人経営のお店からスーパーマーケット、公共料金の支払いなど、キャッシュレス決済に対応する施設はかなり多く、皆さんスマートに支払いを済ませていますね」
まずは、キャッシュレス決済にはどのような種類があるのか見ていきましょう。
主なキャッシュレス決済は3種類
- クレジットカード決済
クレジットカードとスマホをひも付けた決済方法。クレジットカードからバーコード決済アプリや電子マネー決済アプリにチャージして使うこともできます。 - QRコード決済
PayPayや、携帯電話会社が提供する決済サービス。スマホにアプリを入れて、画面に表示されたQRコードやバーコードをスキャンしたり、読み取ったりすることで決済ができます。 - 電子マネー決済
交通系IC、流通系ICなどを利用した決済方法。前者はSuicaなど交通会社が発行しているもので、後者は流通系の会社が発行しています。電子マネーは、安全性の高いICチップを利用しているため、セキュリティ面でも安心です。
また、「スマホのキャッシュレス決済は財布を忘れてしまったときに便利なだけでなく、他にもさまざまなメリットがあります」と話す岩田さん。キャッシュレス決済のメリットについても教えてもらいました。
①会計がスムーズに済ませられる
岩田さん 「キャッシュレス決済は、スマホをタッチするだけなので、非常にスムーズ。現金払いに比べて、レジの滞在時間が短くて済みます」
②ポイントやクーポンがもらえる
岩田さん 「キャッシュレス決済ならポイントが貯まったり、キャッシュレス決済サービス限定のクーポンがあるため、現金を使うよりもおトクに買い物できるのもメリットと言えるでしょう」
③キャッシュレス送金ができる
岩田さん 「会計を割り勘にしたときや、友人に現金を貸してもらったときなどに、アプリで送金することができます。さらに、『支払いリクエスト機能』付きのアプリもあるため、渡し忘れやもらい忘れを防げるのもありがたいですね」
このように、簡単で便利なキャッシュレス決済ですが、必要なときにスムーズに使うためには事前準備などやっておかなければいけないことも。
財布を忘れたときにキャッシュレス決済を使う上での注意点
「QR決済や電子マネー決済は、残高をチャージするにはクレジットカード番号が必要なこともあるので、カードが手元になくてもチャージできるようにあらかじめ設定しておきましょう。設定した金額から残高が下回ったら自動的にチャージされる『オートチャージ機能』を設定しておくとさらに安心です。他にも、あと払い設定にしておけば残高不足を気にせず使うこともできますよ。また、普段使っている決済方法が何かしらの理由で使えないときのために、複数のキャッシュレス決済方法を用意しておくことも重要です」
どうしても現金が必要に… スマホ1つで現金を引き出す方法
一昔前と比べると格段にキャッシュレス決済が普及している昨今ですが、キャッシュレス決済に対応していないお店など、どうしても現金が必要になる場面もありますよね。そんなときでもスマホさえあれば、コンビニATMから現金を引き出すことが可能です。
今回は、PayPayとPayPay銀行のアプリを使って、コンビニATMで現金を引き出す方法について解説します。
①PayPayアプリからPayPay銀行への出金方法
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STEP 01
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STEP 02
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STEP 03
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STEP 04
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STEP 05
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銀行口座を登録していない場合は、「受け取り用口座を追加する」から行ってください。
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STEP 06
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その他の金融機関を選択した場合、出金手続きが完了されるまでに数日かかります。
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PayPay銀行への出金手数料はかかりません。その他の金融機関へ出金する場合は、100円の手数料が発生します。
②ATMでの現金の引き出し方法
キャッシュカードがなくてもPayPay銀行のアプリから、セブン銀行ATMまたはローソン銀行ATMで現金を引き出すことができます。今回はセブン銀行ATMを例に、解説します。
- ATM画面の「引出し・預入れ クレジット取引など」を選択
- 「スマートフォン」を選択
- PayPay銀行アプリを起動して、「カードレスATM」をタップ
- 「出金」をタップ
- ATM画面に表示されたQRコードを読み取り、「次へ」を選択
- アプリに表示された「企業番号」をATMに入力し、「確認」を選択
- 取引内容を確認して、問題なければ「確認」ボタンをタッチ
- 「暗証番号」をATMに入力
- 「出金額」を入力する
- 紙幣を受け取り、現金の引き出しが完了
スマホで現金を引き出す前に注意すべきこと
- 事前登録や本人確認をしておく
スマホで現金を引き出すにはアプリへの事前登録や本人確認が必要です。本人確認の方法には、マイナンバーカードのICチップ読み取りによる本人確認、運転免許証のICチップ読み取りによる本人確認、顔認証と本人確認書類を利用した本人確認などがあります。
「事前登録と本人確認は、認証されるまでに時間がかかる場合があります。財布を忘れてすぐに現金が必要になったときのために、あらかじめ余裕を持って、スマホ決済アプリでの事前登録と本人確認をしておくと良いでしょう」
- コンビニATM対応の銀行口座か確認しておく
キャッシュカードがなくてもスマホで入出金ができる銀行口座を持っておく必要があります。また、カードレスでの現金引き出しに対応しているATMも限られているため、事前に調べておくのがおススメです。
出先で財布を忘れていることに気づいたときにヒヤっとしてしまうもの。しかし現代では、スマホさえあれば1日を乗り切ることができます。スマホでキャッシュレス決済をできるようにアプリのインストールや残高不足にならないようにしておくことや、現金を引き出すための登録をしておくなど、日頃からもしものピンチに備えておきましょう!
残高・明細確認をはじめ、振り込みやカードレスATMなど、さまざまな銀行サービスがアプリから利用できる「PayPay銀行」
PayPay銀行アプリなら、振り込みや定期預金、外貨預金、カードローンをはじめ、カード不要でATMの入出金やVisaデビットの管理もできます。
(掲載日:2024年6月7日)
文:吉玉サキ
写真:山野一真
編集:エクスライト
スマホ1つでおトクに便利に。キャッシュレス決済の魅力がギュッと詰まったPayPay
ご紹介したポイントや限定クーポン、キャッシュレス送金機能などに対応しているPayPay。最近では使えるお店が増えているだけでなく、ネットサービスや公共料金支払いも可能に。登録しておけば、急な支払いやお買い物のときに安心です。