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フェイクニュースの仕組みをモンスターと学ぶ体験型イベント「FAKE NEWS MONSTERS展」

「このニュース、本当かな?」SNSなどから日常的に流れてくる情報を見て、そんな疑問を抱いたことはありませんか?
近年、生成AIの普及によって、“本物そっくり” に見えるフェイクニュースが作られ、拡散に加担してしまうなどのリスクが高まっています。
そうした状況に対し、LINEヤフー株式会社(以下「LINEヤフー」)が運営する「Yahoo!ニュース」は、フェイクニュースの危うさや、誤解しやすい情報の見え方について、フェイクニュースを “モンスター” に見立て、直感的に、楽しみながら学べる体験型イベント「FAKE NEWS MONSTERS展」をRand表参道で10月24日から11月3日にかけて開催しました。

誰もが加害者にも被害者にも。情報社会の課題を “自分ごと” として考えるために

「フェイクニュース」とは、意図的または無意識に作られた、事実と異なる情報や誤解を招く情報のこと。発信者に悪意がなかったとしても、見る人の誤解や感情を刺激して、誤った情報が広まってしまうケースが多いのが特徴です。
特に近年は、AIによる文章・画像生成技術が進化し、「見た目では本物と区別がつかない」コンテンツが増加。誰もがスマホひとつで発信できる現代において、フェイクニュースは、全ての人に関係する社会的課題となっています。

「Yahoo!ニュース」主催の体験型展示「FAKE NEWS MONSTERS展」は、加速する情報社会の課題に向き合うために企画されたイベントです。フェイクニュースというテーマを、ポップで不気味なモンスターたちが楽しく、そして少しゾッとする形で伝えてくれるとのこと。ユニークな世界観を体験してきました。

ポップで不気味なモンスターたちから学ぶ “フェイクニュースが生まれる瞬間”

会場に入って最初に出会ったのは、「タイトルビッグマウス」。誤解を招くタイトルをつけて話題を大げさに見せる “大きな口” を持っています。

何気ない一言を発して生成ボタンを押すと、一瞬でセンセーショナルなニュース見出しに変換するそうです。ちょうど取材の前日に福岡ソフトバンクホークスの試合を見ていたので、「昨日野球を見ました」と言ってみると…

画面に現れたのは、「【炎上】昨日の球場で暴走!?」など、大げさなニュースタイトル。こういう大げさなタイトル、思わずクリックしたくなってしまいますよね。たった一言でも、表現の仕方ひとつでこんなにセンセーショナルになるのかと思うと、ヒヤっとします。

続いて現れたのは「データバイアスザウルス」。データやグラフを都合よく見せることで、見る人の印象を操作する能力を持っています。
グラフの “軸の範囲” や “色使い” を変えるだけで、印象が大きく変わってしまう例を紹介。グラフや数字を目にしたときも、手放しに信じるのではなく、自分の目で確かめて判断する大切さを感じました。

会場をさらに進むと、「AIイリュージョニスト」が待ち構えていました。撮影した写真から、たった数秒で “ありもしないニュース画像” を生成してしまう展示です。さっそく写真を撮ってみると…。

スクリーンに映し出されたのは、見覚えのない「自分が〇〇をした」というまるで本物の記事のようなフェイクニュース。笑顔で撮ったはずの写真が、一瞬で “ありもしない事件の当事者” として仕立て上げられてしまうのです。
「もしこれがSNSに投稿されたら、どれだけの人が信じてしまうだろう?」そう想像しただけで、AIが生み出すリアリティのあるうその影響力にゾッとしました。

他にも、動画の一部分を切り取って都合よく編集するモンスター「キリヌキザリガニ」のほか、全部で10種類のフェイクニュースモンスターが潜んでおり、それぞれが異なる形でフェイクニュースの仕組みを表現。一緒に写真を撮れるフォトブースなどもあり、楽しみながら学べる仕掛けが満載でした。

情報をうのみにせず、立ち止まって考えよう。SNS時代に問われる、情報との距離感

イベントの企画をしたLINEヤフーの担当者 西哲明さんに、話を聞きました。

「フェイクニュースは年々巧妙化し、誰もが知らぬ間にその拡散に関わってしまう可能性があります。Yahoo!ニュースではこれまで、記事入稿ガイドラインの整備や注意喚起・打ち消し記事の掲載、専門家コメントの優先表示など、正確な情報発信に取り組んできましたが、それだけでは十分ではないと感じていました。より多くの方が自分ごととして情報リテラシーを考えるきっかけをつくりたい。その思いから本企画を立ち上げました。本イベントでは、フェイクニュースの仕組みを “モンスター” として可視化し、楽しみながら情報との付き合い方を学べる体験を提供しました。来場者からは、『芸能人ではない一般人でも、切り抜かれる怖さを体験できて良い機会だった』『自分の顔や言葉がフェイクニュースになり、どのように誇張されているのかを自分の目で確かめられた』など、実際にフェイクニュースの仕組みを体験し、“自分ごと” として感じられたという声が寄せられました。
情報をうのみにせず、立ち止まって考える力を育むことが、より健全な情報環境をつくる第一歩だと考えています」

日本最大級のインターネットニュース配信サービス「Yahoo!ニュース」

」

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(掲載日:2025年11月19日)
文:ソフトバンクニュース編集部