ソフトバンクアカデミアの2012年4月度入校生(以下「第3期生」)を迎える入校式が、2012年4月18日(水)、東京都港区のソフトバンク株式会社本社にて行われました。第3期生として、社内外から31名が新たに入校し、前期より継続するアカデミア生と合わせた約300名で、ソフトバンクアカデミア第3期がスタートしました。
ソフトバンクアカデミアは「帝王学を学ぶ場」
ソフトバンクアカデミアは、ソフトバンクグループの代表である孫 正義の後継者を育成する場として2010年にスタートし、2012年4月に第3期生を迎え入れました。“校長”である孫は、第3期生の入校式にあたり、「ソフトバンクアカデミアは同じ“志”を持った仲間が集まり、切磋琢磨し合うことのできる貴重な場です。入校生を迎え、新たな刺激を受けましたが、今後、在籍生の皆さんと合わせて約300名のアカデミア生の中から、未来の後継者が輩出されるよう心から願っています」と、アカデミア生への期待を述べました。そして、アカデミア開校の趣旨である「後継者を育てる」ことへのこだわりや、後継者に求める資質について説明しました。
ソフトバンクグループの現状と、グループを取り巻く業界のトレンドについて言及した孫は、「ソフトバンクグループは売上高で3兆円を超す企業となりましたが、成熟した企業になったとは思っていません。未だにベンチャーカンパニーだと思っています」と、ソフトバンクグループに対する自身の認識を示しました。そして、業界を先導する企業の在り方については、「100メートル走のような短距離走とマラソンのような長距離走では、トレーニングの仕方も筋肉のつけ方もまったく違います。30年間で業界の頂点を目指すことも企業成長の一つの形ではありますが、ソフトバンクグループが目指すのは『300年間成長し続けること』です」と、陸上競技を例に説明しました。そして、「一つのビジネスモデルで300年間輝き続けるのは困難である」とした上で、「300年間走り続けるために重要なことは、“戦略”です。組織構造や事業ドメイン、さらには経営陣の考えはどうあるべきか、ソフトバンクアカデミアを通じて学んでいただき、できれば早くソフトバンクグループ企業のCEO(最高経営責任者)を経験してほしい」と激励しました。
最後に孫は「ソフトバンクアカデミアは“部長を育てる場”ではなく、“帝王学を学ぶ場”です」と語気を強め、「アカデミアを通じて自分を鍛え、自分自身を高めてほしい。ぜひ、一日でも早く“帝王”になれるよう頑張ってください」と結び、聴講するアカデミア生に対し、今後の期待とさらなる奮起を促し、スピーチを終えました。
(掲載日:2012年5月9日)