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AIを制するものが世界を制す「AI群戦略」 ソフトバンクグループ決算説明会レポート

2018年8月6日に開催された、ソフトバンクグループ株式会社の2019年3月期 第1四半期 決算説明会。コンピューターのパワーが人間の英知を超える技術的特異点「シンギュラリティー」の時代に何を備え、どんな手を打つのか。代表取締役会長 兼 社長の孫 正義が登壇し、AI時代を戦う戦略について説明しました。

営業利益 前年同期比49%増

2019年3月期 第1四半期決算の連結業績は、売上高2兆2,728億円(前年同期比4%増)となり、調整後EBITDA 7,218億円(同3%増)。営業利益は7,150億円(同49%増)、当期純利益は3,137億円(同56倍増)となり、ソフトバンク・ビジョン・ファンドの株式評価益などが営業利益に貢献する結果となりました。

Beyond Career戦略でさらなる成長を

Beyond Career戦略でさらなる成長を

主に国内通信の業績であるソフトバンク事業の営業利益は、前年同期比10%増※1の2,218億円。フリーキャッシュフローやスマホの純増数も前年同期比で伸びている一方、「ヤフーやソフトバンク・ビジョン・ファンドの投資先との連携をこれから一気に深めていく」とBeyond Career戦略について説明。社内ではAIやRPA(ロボットプロセスオートメーション)を利用した最先端のビジネスモデルを展開することで、社員一人当たりの生産性を、科学的・構造的にさらに向上するプロジェクトを推進します。
「ソフトバンク株式会社の上場の準備に入っている今、成熟しつつある通信業界に対して、Beyond Career戦略を掲げ、今後も継続して進化し、その事業領域を広げ、利益率を上げていくことを実現させていきたい」と述べました。

全ての産業を再定義する「AI」

全ての産業を再定義する「AI」

2030年には、アームのチップ出荷数が累計で1兆個を越えると予測されています。
従来のチップの設計に加え、セキュリティを管理しながら、なおかつ出荷されたチップからさまざまなデータを収集・分析し活用するIoTデータプラットフォームとAI化したチップの提供をアームが開始すると発表しました。

また、ソフトバンク・ビジョン・ファンドの設立を受け、「ユニコーン企業が一気にわれわれの群れに加わった。まさに群戦略である。不動産、建設、メディカル、イーコマース、ロボットなど何の一貫性も無く、思いつくに任せて出資していると見えるかもしれない。ただ、一貫していることが一つだけある。それがAI であり、一貫した共通のテーマである」と説明。

「AI のテクノロジーが脚光を浴び、 AI を使ったサービス・企業がより大きく繁栄する時代がくる。つまりAI は全ての産業を再定義し、人類史上最大の革命となる。これを制する者が世界を制する」と、AI 時代に向けた成長戦略が「AI群戦略」であるとし、説明会を終了しました。

動画
資料
    • ※1ソフトバンク事業の2017年度の新基準的用語の数値は、内部管理上の調整を加えた参考情報であり未監査です。新基準適用前の2017年度Q1と、2018年度Q1(新基準適用後)を比較した場合の増益率は0.7%です。
    • ※1新収益認識基準(IFRS 第9号および第15号)に基づく比較
    • 原則として、株式会社や有限会社、社団法人などを省略して社名・団体名を表記しています。

(掲載日:2018年8月6日)
文:ソフトバンクニュース 編集部