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ソフトバンク株式会社が東証一部上場。Beyond Carrier戦略で逆風に立ち向かう

(更新)ソフトバンク株式会社上場! 15時30分からの記者会見をライブ配信

2018年12月19日、ソフトバンク株式会社は東京証券取引所市場第一部に上場しました。午前中に行われた上場セレモニーの様子や、15時30分から実施された上場記者会見の発表内容をご紹介します。

上場当日の動き

8:50 幹事証券会社にごあいさつ

12月19日は大安、東京の天気は快晴。澄み渡る青空の下、上場という門出を迎えることができました。朝一番にソフトバンク株式会社の経営陣が、幹事証券会社の1社である野村證券株式会社へごあいさつへ伺います。

トレーディングルームに「祝 東証 市場第一部 上場」と大きく表示されており、ソフトバンク株式会社の経営陣が訪れていることがアナウンスされると、温かい拍手で祝福していただきました。

9:00 初値を見学

東京証券取引所で取引が開始される午前9時、ソフトバンク株式会社の初値を見届けます。9時を回ってから数秒後、無事に初値がつきました。

9:45 東京証券取引所に到着

ソフトバンク株式会社の社員・関係者一同が、東京証券取引所に集結。社長の宮内謙など数名の経営陣は、セレモニーゲストとして15階にある特別応接室へ。

9:50 15階にある特別応接室へ

東京証券取引所の方々とごあいさつをした後は、セレモニーの開始を待ちます。

10:00 上場セレモニー

「祝 東証 市場第一部 上場」と表示されたオープンプラットフォームのモニター。数多くの報道陣も詰め掛けていました。

特別応接室から降りてきた経営陣がオープンプラットフォームへ。待ち受けていた東京証券取引所の方々やソフトバンク株式会社の社員・関係者が大きな拍手で迎えます。

10:10 上場通知書および記念品の贈呈式

上場通知書や記念品一式を受領しました。

10:15 打鐘

続いてテレビなどでよく目にする打鐘です。打鐘の回数は5回。「五穀豊穣」という繁栄を祈願する伝統に由来するそうです。

宮内 謙 代表取締役 社長執行役員 兼 CEO、榛葉 淳 代表取締役 副社長執行役員 兼 COO、今井 康之 代表取締役 副社長執行役員 兼 COO、宮川 潤一 代表取締役 副社長執行役員 兼 CTO、藤原 和彦 取締役 専務執行役員 兼 CFOの5名が1回ずつ鐘を打ち鳴らしました。

10:20 記念撮影

当日の参加者全員で記念写真。これで上場セレモニーは終了です。

東証一部上場! ソフトバンク株式会社をよろしくお願いします

上場記者会見

ソフトバンク株式会社の「これまで」と「これから」

上場記者会見で最初に登壇した代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮内謙は、東京証券取引所市場第一部へ上場を果たしたことへの感謝、そして12月6日に発生した通信障害に対する深いお詫びをした後、ソフトバンク株式会社の戦略についてプレゼンテーションを行いました。

宮内はこれまでの歴史を振り返り、ソフトバンク株式会社には大きく3つの特長があると述べました。1つめは、PC、スマホ、そしてIoT・AIと時代とともに変化するパラダイムシフトに柔軟に対応してきたこと。2つめは、危機に瀕した企業を再生させ事業を拡大させてきたこと。そして3つめは、逆境や逆風を乗り越えて成長を続けてきたこと。これらが現在の通信事業を軸とするソフトバンク株式会社の基盤を作ってきた、と説明しました。

今後は、既存の通信事業を拡大させるとともに、ソフトバンクグループの投資先との連携などによる「新規事業の創出」が成長の鍵と述べた宮内。さまざまな業界で、世界中の先進的なビジネスモデルを日本で展開していきたいと意気込みを述べました。これが「Beyond Carrier戦略」です。

従来の通信事業者を超える「Beyond Carrier戦略」

続いて宮内は、すでに実現しているBeyond Carrierの事例として、PayPay、WeWork、DiDiなどを紹介しました。

2018年11月にサービスを開始したばかりのPayPayについては、不具合などで利用者にご迷惑をおかけしたことをお詫びしました。その後、12月4日から開催した「100億円あげちゃう」キャンペーンがわずか10日で完了するなど利用者が急増しており、PayPayによるスマホのQR決済の認知や利用意向が上がっていることについて説明しました。

シェアリングワークスペースのWeWorkは2018年2月からの10カ月で、席数が12,800席に増加。事業の拡大スピードは世界中のWeWorkの中で最速です。

大阪で事業を展開するタクシー配車プラットフォームのDiDiは、2018年9月からの3カ月で1日当たりの乗車数が13倍となったほか、タクシーの実車率の改善にもつながっています。

「これらは一例で、さまざまな分野で事業を拡大させられる」と述べた宮内。「2018年度は増収増益の見通し。東証一部上場企業として、自律的・機動的な経営を加速させ、通信事業の効率化や成長領域へのシフトを進めていきたい」と今後の展望を語りました。

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(掲載日:2018年12月19日)
文:ソフトバンクニュース編集部