皆さまからの寄付金で社会貢献活動を行っている非営利団体から、活動レポートが届きました♪ ソフトバンクが提供するサービスを通じて皆さまからいただいた寄付金は、さまざまな場所で役立てられているんです!
今月の活動レポート
被災地の子ども支援 | 子どもの自立支援 |
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古民家を利用し常設の遊び場・コミュニティスペース「みちくさハウス」 | 社会的養護の必要な若者のための「ステップハウス」 |
チャリティホワイト:被災地の子どもたちを支援!
古民家を利用し常設の遊び場・コミュニティスペース「みちくさハウス」
特定非営利活動法人 パクト(岩手県)
東日本大震災発災直後から現在まで、陸前高田の町は日々大きく変化しています。
震災前に比べ、地域の子どもを取り巻く環境も大きく変わりました。海が身近な距離にある地域でありながら、震災後に生まれた子どもの中には、生まれて一度も海に行ったことのない子が少なくありません。自然との触れ合いや自由遊び、多様な人との交流など、子どもの成長に大きく関わる体験の機会も、震災の影響により狭められています。
特定非営利活動法人 パクトでは、長期にわたる復興の中で成長期を過ごしている陸前高田の子どもたちが、安全な環境の中でのびのびと過ごすことにより、自らの暮らす地域への愛着を育み、心身共に健やかに成長していけるよう、市内の古民家を利用し常設の遊び場・コミュニティスペース・「みちくさハウス」を運営しています。
週3日の開所日にはスタッフが常駐し、子どもの自習や遊びのサポートを行っており、週末の活動では、子どもの“生きる力”を育むことを目的にしたさまざまな活動を、熱意あるボランティアの皆さんと共に企画・実施しています。
2018年は、活動初年となった2017年の実績を踏まえ、より充実した事業を実施することができました。月ごとに餅つきやバレンタイン、野鳥の巣箱作り、子どもの日の工作遊び、田植え、川遊びなど、季節を感じたり、自然と触れ合えたりするような体験型の企画を実施しました。
また、子どもの“生きる力”を育む取り組みとして、みんなで作って食べる調理体験の企画も実施しました。地域の伝統的なおやつ作りや、夏休みのカレー作り、お月見団子作りなど、子どもたちが楽しみながら食の大切さを実感し、簡単な調理のスキルを身につけられるような活動を実施した他、地域で開催された「交通安全教室」に子どもたちと参加し、自分の身を守るための知識を学びました。
こうした活動には、参加する子どもたちの保護者や地域の方、近隣市町村在住の自然体験専門家など、多くの方に協力いただき、「みちくさハウス」の活動が少しずつ地域に受け入れられ、定着してきていることを実感しました。また、普段の活動では、子どもたちが遊んでいる間、保護者の方々が、古民家の居間でお茶を飲みながら語り合うことも多く、「みちくさハウス」が保護者の居場所としての役割も担っていることが感じられます。
この2年間、皆さまの温かなご支援に支えられ、ここ陸前高田で子どもたちのために充実した活動を実施することができました。スタッフ一同、心より深くお礼申し上げます。
陸前高田の子どもたちが自らの暮らす地域の中でのびのびと過ごしながら、地元・陸前高田への誇りと愛着を育むことができるよう、みちくさハウスでは今後も、発見体験・自由・交流をコンセプトに、多様な活動を企画・実施していきたいと思います。これからも、陸前高田の子どもたちに温かなご支援とご関心をお寄せいただければ幸いです。
末筆ながら、東北のみならず、全国、全世界の子どもたちが健やかに育っていけるよう、陸前高田から願っています。
チャリティスマイル:
頼れる家族がいない子どもたちの自立を支援!
社会的養護の必要な若者のための「ステップハウス」
認定NPO法人 四つ葉のクローバー(滋賀県)
認定NPO法人 四つ葉のクローバーは、児童養護施設を18歳で退所した後に孤独になりがちな若者に対して、就労や進学、生活全般にわたる相談や仲間づくりの機会、住まいを提供することで、実家で感じるようなぬくもりを提供することで、安心した生活が送れるように支援しています。
そのために、児童養護施設・行政・福祉機関・中小企業家同友会などと連携し、就労を継続するための方策や進学後の経済安定を図り、勉学の継続支援を行っています。そのネットワークを駆使し、幅広い視点を持ちながら継続した対外的サポートを行うことで、生きづらさを抱えた若者たちの未来を応援しています。
今回、チャリティスマイルの助成を受け、事務所から徒歩圏内にある賃貸マンションを借り、児童養護施設を退所した若者や公的支援につながらず、生活困窮に陥った若者が一時的な宿泊に利用できる施設「ステップハウス」を造ることができました。そこでは、毎週土曜日に食事会を開催し毎回10名くらいの若者が居場所として利用しています。
「ステップハウス」を利用者する若者からは、「週に一度ゆっくり風呂につかり、おいしいご飯をみんなで食べられることがうれしい」「自分の気持ちを理解してもらえることがうれしく、自分と似た境遇の人がいて、気持ちが落ち着き、また来たいと思った」などの声が聞かれました。一時的な受け皿として「ステップハウス」を整備できたことが、大きな機能を果たしていると感じています。
食事会に参加し、それぞれが育った環境の違いによる貧困に対して悩みなどを仲間と語り合えること、社会や大人に対する信頼関係が生まれることで解決につながる場づくりが重要だと実感しています。
施設を退所した後の生活を自分の力で築いていくことは大変難しいことですが、「ステップハウス」のような居場所があることで、安心して社会に巣立つことができると考えています。動き始めた取り組みですが、施設を退所した若者がいつでも寄れる居場所や、気軽に相談にできる体制づくりに取り組んでいきたいと思います。
ソフトバンクの社会貢献活動支援
ソフトバンクでは、CSR(企業の社会的責任)活動の一環として、サービスの利用を通じてお客さまがさまざまな募金活動に参加できる仕組みを用意しています。
「チャリティスマイル」「チャリティホワイト」では、お客さまから毎月10円の寄付をいただき、それと同額をソフトバンクが拠出して、1カ月当たり20円を社会貢献活動の支援に役立てます。
チャリティスマイル
全国の頼れる家族がいない子どもや虐待などで居場所を失った子どもたちの自立支援
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大規模災害発生時には、寄付金は被災地支援に充てられます。
チャリティホワイト
東日本大震災での被災地の子どもたちへの継続的な支援
寄付先活動レポート
ソフトバンクニュースでは、「チャリティスマイル」「チャリティホワイト」「自然でんき」の支援先団体より届いた活動レポートを定期的にご紹介しています。
(掲載日:2018年12月20日)
文:ソフトバンクニュース編集部