ビルに関するデータを収集・解析することで、効率的な運営ができるビルのこと
エネルギー消費効率化、セキュリティ強化、コスト抑制などに効果
スマートビル(スマートビルディング)は、ビルに設置したIoTセンサーなどから設備の情報などさまざまなデータを収集・解析して、ビル運営の省人化や建物の省エネ化に生かすことが可能なビルです。
収集するデータとして、人の動き、屋内空間の情報、屋外の気温や湿度などの状態、ビルの設備情報などが挙げられます。例えば、「室温の変化に対して空調の温度設定を自動で調整」することにより、エネルギー消費が最適化され、無駄なCO2排出の抑制やコスト削減を実現できます。ビルの運営面だけでなく、ビルの利用者にとっても快適な環境で過ごせるなどのメリットがあります。
会議室やトイレなどの設備の空き状況をセンサーによって感知し、利用者にリアルタイムで表示するシステムなどもスマートビルの機能の一つです。また、利用状況のデータにあわせて、清掃頻度の見直しをすることなど運営コストの削減も期待されます。さらに顔認証や指紋認証などの入館システムをエレベーターの設備と連携させることで、エレベーターの待ち時間を短縮したり、セキュリティや防犯の強化が可能です。
ソフトバンクの本社が入居する東京ポートシティ竹芝には、1,400個ものIoTセンサーが設置されており、オフィスワーカー、来訪者、飲食店の従業者、ビル管理者それぞれにとって使い心地良いスマートビルならではの機能が提供されています。また、株式会社日建設計と共にSynapSpark株式会社を設立し、ビルの運営をコントロールする「ビルOS」を実装し、データを活用して自律的に進化し続けるスマートビル「Autonomous Building(オートノマス ビルディング)」による社会課題の解決にも取り組んでいます。
スマートビルの関連情報
(掲載日:2024年7月31日)
文:ソフトバンクニュース編集部