
ソフトバンクの竹芝本社にて、博報堂テクノロジーズとソフトバンクが共催するハッカソンの最終発表会が開催されました。
本ハッカソンでは、「データ×AIを活用して福島の魅力を伝える」をテーマに、博報堂テクノロジーズのデータサイエンティストとソフトバンクのエンジニアが参加。混合チームを編成し、それぞれの専門性と視点を生かしたアイデアの発表が行われました。
博報堂テクノロジーズと共にデータ×AIの可能性を探索

ハッカソンには、博報堂テクノロジーズのデータサイエンティストとソフトバンクのエンジニアにより編成された全5チームが参加。福島テレビが提供する番組データなどを活用し、AIによる新しいサービス開発に挑戦しました。データとAIを駆使して “新たな体験価値” を発見・創造し、それを顧客価値へどのように結びつけられるかを探ります。
開発環境にはAWSのクラウド基盤が使われ、さらにソフトバンクのAIのデータ作成ツール「TASUKI Annotation」も活用。AIで利用するデータの作成や、作成したデータを活用できるAPI機能を利用することで、短期間ながらもスムーズなプロジェクト運営が行われました。
5月から6月の約1カ月間にわたり行われた今回のハッカソン。5月に実施されたチームビルディングとアイデアソンでは、異なる専門性やバックグラウンドを持つ参加者たちが初めて顔を合わせ、テーマに沿ったアイデア出しとチーム内での役割分担を行いました。その後、ハッカソン利用者向けに提供されたクラウド環境や支援ツールを活用し、各チームでプロトタイプの検討・開発を進行。限られた期間の中で完成度の高いアウトプットを目指しました。


個性豊かなアイデアが続々。AIで描く “福島の未来”
1カ月にわたる検討と開発を経て、ついに最終発表会の日がやってきました。参加した5チームは「データ×AIを活用して福島の魅力を伝える」をテーマに、AIを活用した独自のサービスを発表しました。
福島の観光地や特産品を “擬人化キャラクター” として紹介し、マッチングアプリのような直感的UIとAIエージェントを融合させたサービスや、観光スポットなど福島県の魅力をトレーディングカードとして生成し、ゲーム感覚で楽しめるバトル型のサービスなど、多彩でユニークなアイデアが次々と発表されました。


福島テレビの細野公男取締役をはじめ、博報堂テクノロジーズやソフトバンクなどから計6名が審査員を務めました。審査は「創造性」「プロモーション力」「実現可能性」「技術力」という4つの観点から行われました。
最優秀賞に選ばれたのは、チーム「テックと盃」が提案した、AIがユーザーの気分や好みに合わせてぴったりの日本酒を提案し、それに合う酒器のデザインを生成するサービス。
ソフトバンク 専務執行役員 兼 CIOの牧園啓市は、「AIで最適な日本酒と器を提案するというアイデアは、福島の文化と最新テクノロジーが見事に融合した素晴らしいプロジェクトです。昨今のAI活用はコスト削減など効率性を重視するものに偏りがちですが、これは『五感を満たす体験』や『曖昧な感情を言語化し、匂いや味といった感覚に変換する』という、AIの新たな可能性を感じさせてくれました」とコメントし、文化と技術の融合を高く評価しました。

「テックと盃」のメンバーは、今回の成果について「“データを見る力” と “プロダクトをつくる力” の両方を持ったメンバーが集まり、異なるバックグラウンドの知見がうまくかみ合ったことが大きかったです。それぞれが明確な役割を持ち、インフラ、フロントエンド、データ分析など、自分の担当領域をしっかりと機能させたことが、チーム全体の力を引き出すことにつながりました」と振り返りました。

(掲載日:2025年7月10日)
文:ソフトバンクニュース編集部
アノテーション代行サービス「TASUKI Annotation」

「TASUKI Annotation」は、ソフトバンクのAI開発経験から生まれた"テクノロジーで高品質をつくる"アノテーション代行サービスです。





