

アンテナを物理的に動かすことなく、電波の向きを瞬時にコントロールすることで、利用者ごとに最適な通信環境を提供する技術
5G通信やHAPSなどで使われる電波制御技術
フェーズドアレイアンテナは、多数の小さなアンテナを平面に並べて配置し、それぞれの電波の発信タイミングを制御することで、物理的にアンテナを動かさずに電波の向きを瞬時にコントロールできる技術です。
電波の向きを、1,000分の1秒の単位で切り替えられるほか、同時に複数の方向に電波を向けることも可能です。これにより、混雑している場所でも、利用者の移動に応じて電波の方向を調整し、利用者ごとに最適な通信環境を提供できます。また、5Gで使われているSub6やミリ波といった電波は、4Gまでの電波に比べて直進性が強く、建物などに遮られやすい性質がありますが、フェーズドアレイアンテナの技術を利用することで、建物の壁面などで生じる反射波を再利用して、通信経路を確保することが可能です。その結果、都市部のような複雑な環境でも、高品質な通信が実現できます。
フェーズドアレイアンテナは、5G基地局や、通信衛星と地上局を結ぶ衛星通信システム、気象レーダー、自動運転車のセンサーなど、さまざまな分野で活用されています。ソフトバンクは成層圏から通信ネットワークを提供する成層圏通信プラットフォーム「HAPS(High Altitude Platform Station)」の取り組みにおいて、フェーズドアレイアンテナの技術を活用した通信システムの研究開発を進めています。
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(掲載日:2025年10月22日)
文:ソフトバンクニュース編集部






