ソフトバンクグループでは、公益財団法人 東日本大震災復興支援財団の「『あの日』を忘れない宣言」の趣旨に賛同し、皆さまと共に「チャリティホワイト」など、さまざまな支援を行ってきました。
「被災地の今」では、支援先である非営利団体からの活動レポートや被災地の現状を紹介しています。
生鮮カツオの水揚げ、17年連続日本一を目指して
気仙沼魚市場は7月に入り、1日の水揚げ量が600tを超えるなど生鮮カツオの水揚げが本番を迎えています。
震災から3回目の夏。
今年は、震災前に近い魚市場のにぎわいを感じます。
魚市場は昨年まで「生鮮カツオ水揚げ16年連続日本一」を守り続けてきました。
たくさんの人が努力して「17年連続生鮮カツオ水揚げ日本一!」を目指す気仙沼魚市場には、今日も三重県、宮崎県、高知県などからたくさんのカツオ船が入港してきています。
カツオは刺身やたたき、づけのほか、ナメロウや竜田揚げなどでもおいしくいただけます。生利節にマヨネーズやチーズを乗せたピザ風も、おしゃれでとてもおいしいお料理です。宮城のおいしいお米で炊いたご飯とおいしい魚、季節の野菜で、確実に歩みを進める宮城の復興を感じる食事を作ってみるのもいいと思います。
現在も加工場や冷凍施設が不足するなど、気仙沼の水産業はまだまだ復旧途中です。しかし、入港する船の数が増え、カツオがスーパーなどに出回れば、市民の笑顔も増えるでしょう。
市民の笑顔が増えることが、町の復興のバロメーターになると感じています。
情報提供:宮城県
撮影場所:宮城県気仙沼市
撮影日:2013年7月
大船渡市三陸町のウニ漁が解禁
三陸町の漁港も東日本大震災・大津波の被害の傷跡が残っています。
地盤沈下で堤防が低くなり、満潮時には海水に浸り、本来であればコンクリートが見えているところに海藻が生え、まだまだ復旧作業が必要なことを再確認させられます。
そんな中、待ちに待ったウニ漁が解禁となりました。
ウニ漁は海からウニをタモと呼ばれるネットとカギを使い、船に引き上げます。アワビ漁は獲ったアワビをそのまま引き渡すことができますが、ウニの場合は殻を割り、身を取り出し、綺麗にしてからの出荷となります。漁師さんたちは、一家総出でその作業をします。もちろん、その家の子供たちも作業に参加します。小さなころから漁師の家の子供として当たり前の風景になっているのですね。
後継者不足が深刻な漁業。幼いころからこの豊かな海を体感している子供たちが、将来の三陸の漁業を支えていってくれることを心から願います。
三陸沿岸部では6月から8月のお盆までこの光景が見られます。
撮影場所:岩手県大船渡市
撮影日:2013年7月
(掲載日:2013年8月9日)