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金の卵を産むガチョウ!?営業利益、純利益が1兆円を突破!決算説明会レポート

「10年ほど前、株主の方から受けた質問に『1兆円、10兆円規模の企業になる』と答えた。その時は“おおぼら”であると前置きをしたが、今回の決算で営業利益・純利益共に1兆円を突破したと報告したい」

5月10日に開催されたソフトバンクグループ株式会社の2017年3月期 決算説明会冒頭、孫 正義 代表取締役社長は今期連結決算の好調ぶりを報告する一方、「あくまで通過点に過ぎず、何を目指して、どこに向かうのかが大事」と説明。
さらに今回、2年前の決算説明会のテーマとして取り上げた「ソフトバンクは金の卵を産むガチョウなのか?」という問いに対してその経過報告と確認を行いたいと言う—、その真意とは?

営業利益、純利益共に1兆円を突破!

2017年3月期の連結業績は、売上高 8兆9,010億円(前年比0.2%増)となり、調整後EBITDA 2兆5,645億円(同10%増)、営業利益 1兆260億円(同13%増)、純利益(親会社の所有者に帰属する当期利益) 1兆4,263億円(同201%増)と好調に推移。純利益で1兆円を超えた国内の事業会社としては、トヨタに次いで2社目となっています。

スプリント、クアルコムと3社で5G技術を共同開発

同日、ソフトバンクグループ、スプリント、クアルコムの3社が、2.5GHz(Band41)において 3GPPのNR(New Radio)規格を含めた第5世代移動通信システム(5G)技術の共同開発に合意したことが発表されました。2019年後半にも同規格に対応する商用サービスと端末の提供を予定しているとしました。

金の卵を産むガチョウの価値とは?

ソフトバンクグループは金の卵を産むガチョウなのか?

この2年で有利子負債は2兆円増加したことを、“ガチョウのエサ代”と表現した孫社長。
その結果、ソフトバンクグループが保有している企業群の企業価値18兆円から25兆円に増加。純有利子負債を差し引いた株主価値は17兆円であり、金の卵1個当たり1兆円とすると、2008年度は0個だった卵が、2016年度には17個に増加したことに。では、その金の卵を産み続けるガチョウに価値は無いのか…?

孫社長の答えは「金の卵を継続して産み続けるガチョウにこそ価値がある。」

これからの未来について、「今までのビジネスモデルは、人が作ったデータである情報を、検索エンジンやポータルなどのプラットフォームを使って課金するものだった。これからは、あらゆるモノにチップが入り、モノが作ったデータがクラウド上に集約される。そのビックデータを人口知能が使うことで“超知性”が誕生し、あらゆる産業が再定義される真のゴールドラッシュが訪れる。

その構えであるSoftBank Vision Fundにより、ソフトバンクグループはさらに進化する。
つまり、金のガチョウはより遠くへ飛ぶことができるということだ」と考えを述べました。

資料

(掲載日:2017年5月10日)
文:ソフトバンクニュース 編集部

    • 原則として、株式会社や有限会社、社団法人などを省略して社名・団体名を表記しています。