SNSボタン
記事分割(js記載用)

新任コーチは元日本代表!?部活動で悩む先生をICTでサポートします!

夏休み中も、部活動にがんばっている中学生や高校生の皆さんがいる一方、担当部活の経験がないため、指導方法に悩んでいる先生がいるのだとか。なんと、中学校の運動部活動顧問の約5割は担当部活の競技経験がなく、約4割は自分自身の専門的指導力不足を感じているという調査結果※1も・・・。

そんな先生方に対してICTを活用してサポートする取り組みが行われているそうですよ。
先行導入した大阪府池田市に行ってきました~♪

先生をサポートする専門コーチ登場!

「これから皆さんを遠隔で指導する、バレーボール元日本代表の山本 隆弘です。」

競技指導に不安を感じている部活動の先生や体育の先生が、知識や経験が豊富な専門コーチからオンライン動画による遠隔の指導が受けられるという「ICT部活動支援」。

大阪府池田市で行われた今回の練習会でコーチを務める山本さんと、山本さんの遠隔指導を受ける池田市立北豊島中学校の男子バレーボール部13名が初めての顔合わせをしました。元日本代表選手を前にして、生徒たちは少し緊張している様子でしたが、元気にあいさつをして、早速、遠隔指導体験スタートです!

今回の練習会では、顧問の先生がレシーブの練習動画を撮影し、スマートコーチ※2のプラットフォームを通じて山本さんに動画を送り、その後、送られてきた動画を山本さんが添削します。そして、アドバイス動画を顧問の先生と生徒が一緒に確認し、繰り返し練習を行ない、少しずつアドバイスを身に着けるというもの。

「プロの方にアドバイスをいただくと生徒もそれを聞いて頑張ろうと思えるので、とても良い取り組みですね。」とおっしゃるのは、実際に体験した北豊島中学校の男子バレーボール部顧問の木下先生。生徒の伊藤さんも「普段とは違う特別な感じでうれしかったです。」と練習を楽しんでもらえたようです。

そして、山本さんからは、「普段はなかなか訪れることができないため、指導を行うことが難しい地域に住む生徒たちも、ICT部活動支援を通じてサポートすることができるというのは、とても意味がある取り組みですね。」と新しい次世代育成方法への期待を寄せました。

この取り組みを通じて、顧問の先生たちの不安を解決し、子どもたちの成長をサポートしたい。そんな思いが詰まった「ICT部活動支援」ですが、将来世界の舞台で活躍する選手が誕生するきっかけになるといいですね!

「ICT部活動支援」とは?

競技指導に不安を抱える部活動の顧問や体育の先生が、知識や経験が豊富な専門のコーチからオンライン動画による遠隔指導を受けることができるサービスです。指導力不足に悩む先生をサポートし、スポーツを通じて子どもたちが成長できる環境づくりに取り組んでいます。また、豪雪地域など屋外で練習できる時期に制限があったり、離島や遠隔地などで都心のような専門的な指導が受けづらい地域面での格差軽減や、先生の労働時間減少なども目指します。

2017年7月よりスタートしたこの取り組みは、大阪府池田市の6つの部活で本格導入を開始したほか、全国16の自治体でトライアルを実施中です。

「ICT部活動支援」の詳細をチェック!

B.LEAGUE 秋田ノーザンハピネッツと実施 「夢バスケプログラム」

子どもたちを指導する内村コーチ

B.LEAGUE 秋田ノーザンハピネッツと共同で実施した「夢バスケプログラム」。県内の男女15チームがスマートコーチ※2を利用したICTによる遠隔指導で、バスケットボールのスキルアップとキャリア教育を1年間行いました。

8月11日には、その集大成イベントとして成長発表会やハピネッツのホームゲームと同じ舞台で参加チーム同士の交流試合を開催。

ICTのサポートだけでなく、ハピネッツアカデミーの内村コーチの指導などもあり、子どもたちにとって、とても貴重な夏の体験となったようです。

  • ※1
    出典:公益財団法人日本体育協会 2014年7月「学校運動部活動指導者の実態に関する調査報告書」
  • ※2
    現役、元プロスポーツ選手やコーチなどからオンラインプライベートレッスンをうけることができるソフトバンクの有料サービスです。
  • スマートコーチの詳細はこちらをご覧ください。

(掲載日:2017年8月17日)
文:ソフトバンクニュース 編集部