ソフトバンクグループ株式会社の子会社、SB新型コロナウイルスセンター株式会社(以下「SB新型コロナウイルス検査センター」)は、2022年4月1日から自治体や法人を対象とした「移動式PCR検査車」による移動式PCR検査サービスの提供を開始します。今回は、提供開始に先立ち実施されたトライアルの様子を取材してきました。
- 移動式PCR検査サービスを4月1日から提供開始(2022年3月23日 SB新型コロナウイルス検査センター プレスリリース)
- 移動式PCR検査サービス提供開始へ向けて検査車を開発(2022年2月27日 SB新型コロナウイルス検査センター プレスリリース)
1台で1日最大376件の検査を可能に
トライアルに協力してくれたのは、物流業界大手のSGホールディングスグループで、ロジスティクス事業を担う佐川グローバルロジスティクス株式会社(以下「SGL」)。3月24日、東京都品川区にあるSGL本社施設の一部を借りて移動式PCR検査車を設置し、スクリーニング検査を実施しました。
SB新型コロナウイルス検査センターの移動式PCR検査車では、1台あたり1日最大376件の検査が可能。検体受付から最短2時間半で検査結果が通知されます。
①検体の採取
検査には、SGLの従業員や同じ建物内で働く警備員など265人が参加。会議室で検体採取キットを受け取った後に、各自で検体を採取して提出しました。
②検体を検査車両に持ち込み
これまで提供してきた唾液PCR検査専用施設での検査では、SB新型コロナウイルスセンターの検査施設に検体を送付しますが、移動式PCR検査では、検体を直接検査車に持ち込みます。
③車内で検査
持ち込まれた検体を車内で検査します。検査車内で検査ができるため、その場ですべての工程が完結します。手間と検査結果が出るまでの時間が削減できます。
④検査結果を通知
検査結果は、指定されたメールアドレスに通知されます。SGLでは当日中に通知されました。
社会インフラである物流は止められない
今回協力してくれたSGL担当者の疋田 丈二(ひきた・じょうじ)さんは、「SGLが担う庫内作業は、密になりやすく、クラスター発生のリスクがあります。スクリーニング検査をすることで、陽性者を早期に発見して、社内クラスター発生のリスクを抑えることができます。検査結果が出るまで時間がかかると、感染拡大のリスクが増えます。結果が早く把握できると、影響を最小限に抑えることができるので、移動式検査車を今後も利用したいです」とスクリーニング検査導入の意義について話しました。
さらに、「物流業者の使命として、コロナ禍でも社会インフラである物流は止められません。万全な感染防止対策を施した安全でクリーンな職場環境でSGL従業員が働いていることを、お客さまに理解してもらえば、お客さまの安心にもつながります」とコメントしました。
SGLでは、今後も手指消毒、検温とスクリーニング検査を組み合わせることで、感染防止対策を徹底していくとのことです。
(掲載日:2022年3月29日)
文:ソフトバンクニュース編集部