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【MEC】~1分で分かるキーワード #52

【MEC】~1分で分かるキーワード #52

Multi-access Edge Computingの略称で、通信を行うスマートフォンやIoT機器などの近くにサーバーを分散配置することによって、データ処理のレスポンスを早め、通信の最適化や高速化をすることができる技術

端末の近くに分散配置したサーバーによるデータ処理で低遅延通信を実現

「MEC」は主にスマートフォンなどのモバイル端末やIoT機器などからのアクセスを考慮して、ETSI(欧州電気通信標準化機構)が標準化を進めるエッジコンピューティングに関する規格です。

MECはエッジ上(端末そのもの、または近くのサーバー)でそれぞれ分散して処理を行うため、端末からの情報を特定のサーバーに集約しデータ処理するクラウドコンピューティングに比べて、応答時間を削減できるなど、より低遅延の通信が可能になります。
また、エッジ上でデータの収集や処理・保管をすることで、クラウドとの通信量を必要最小限に抑えることができるため、ネットワークの負荷が軽減されるほか、必要なデータのみを通信することから情報漏えいなどのセキュリティーリスクの軽減にも有効です。

端末の近くに分散配置したサーバーによるデータ処理で低遅延通信を実現

MECは5Gを最大限に活用するための技術として、状況に応じた低遅延での通信・データ処理が求められる自動運転技術やスマートビルの管理、工場の自動化、クラウドゲーミングといったさまざまな産業での活用が期待されています。

MECの関連情報

(掲載日:2022年9月15日)
文:ソフトバンクニュース編集部