訪れたのは、千葉県袖ケ浦市にあるカメリアヒルズカントリークラブ。2023年6月22日から25日にかけて女子プロゴルフトーナメント「アース・モンダミンカップ2023」が開催されていました。
なぜここにやってきたのか…？ それは、ソフトバンクの5G技術などを駆使した新しいゴルフ中継サービスの実証実験が行われていたからなのです。一体どんな体験ができるのか、取材してきました。
目次
国内女子ゴルフツアー屈指のビッグトーナメント「アース・モンダミンカップ2023」
時刻は朝の6時30分。木更津駅からシャトルバスで25分… ついに到着しました！ ここが「アース・モンダミンカップ2023」が開催されるカメリアヒルズカントリークラブです。早朝にもかかわらず、入場入り口にはすでにギャラリーの皆さんの列ができています。
2012年から開催され、今年で12回目を迎える「アース・モンダミンカップ2023」は、賞金総額は3億円、優勝賞金は5,400万円と国内女子ゴルフツアー屈指のビッグトーナメント。この結果が、年間を通じて総合的な活躍度を評価する「メルセデス・ランキング」の順位にも影響が大きいことから、参加選手たちの熱意も高い特別な大会と位置付けられています。
2012年から開催され、今年で12回目を迎える「アース・モンダミンカップ2023」は、賞金総額は3億円、優勝賞金は5,400万円と国内女子ゴルフツアー屈指のビッグトーナメント。この結果が、年間を通じて総合的な活躍度を評価する「メルセデス・ランキング」の順位にも影響が大きいことから、参加選手たちの熱意も高い特別な大会と位置付けられています。
その熱戦の模様はインターネット中継などで視聴できますが、ゴルフ場での観戦には、画面では伝わりきらない別の魅力があります。間近で選手たちの技術や戦略を見られるだけでなく、風の音やクラブとボールの打撃音、ギャラリーの歓声、誰もが息をのむような緊張感など、現地でしか味わえない独特の雰囲気を感じることができます。
観戦の仕方も人それぞれです。好きな選手について歩いて回ったり、特定のホールで全選手を待ち構えたり、ギャラリープラザで食事を楽しんだり。ゴルフ場での観戦をしたことのない方も、ぜひ一度観戦に足を運んでみてください。きっと皆さんそれぞれの楽しみ方が見つかりますよ。
ギャラリーがゴルフ観戦を楽しめる工夫が随所に
「アース・モンダミンカップ2023」は、来場したギャラリーへのホスピタリティが充実しているのも魅力です。会場内に4カ所用意されたギャラリープラザでは、食事・デザート・ソフトドリンクがなんと無料！ 子ども連れでも楽しめるようキッズコーナーや託児所が設けられているなど、ギャラリーにゴルフ観戦を楽しんでもらうための工夫が随所に施されていました。
ギャラリープラザ
公式グッズショップ
キッズコーナー
モンダミン体験コーナー
さらにホスピタリティの極め付けが、18番グリーンに隣接する形で設置された「ダイヤモンドボックス」と呼ばれる特別ブース。「一度はこんなボックスシートで優雅に観戦してみたい…」と思わずにはいられないような、日本航空のグランドスタッフによる接客とホテル椿山荘の料理、さらに全天候型対応で空調完備と、優雅にゴルフ観戦が楽しめる上質な空間です。
ダイヤモンドボックスの雰囲気が、アース・モンダミンカップ公式Instagramで紹介されています。
この特別な空間で、ソフトバンクの5G技術などを駆使した新たなゴルフ中継の実証実験が行われていたのです。その新たなゴルフ中継によってどのような体験ができるのでしょうか？
推し選手はいまどんな状況？ 全ホールの様子を自由に観戦できる
18番グリーンに隣接する特設ブース「ダイヤモンドボックス」から選手のプレーを直接観戦できるのは、もちろん18番ホールだけ。他の17ホールのプレーの様子は、ブース内に設置されたモニターで視聴することになります。テレビやインターネット中継で観戦するのと同じような感覚ですね。
もし注目している選手や推し選手がいる場合、一体いまどこでどんなプレーをしているんだろう…？ ゴルフ中継を見ながら「なかなか映してくれないなぁ…」などと思っているゴルフファンの方もきっと多いと思います。推し選手の一挙手一投足を追いかけたい、まさにそんなニーズを満たすサービスなのです。
ダイヤモンドボックスで提供されたタブレット上には、コースレイアウト図と各ホールの中継カメラアイコンが表示されています。見たいホールのカメラアイコンをタップすることで、そのホールの映像に切り替えることができます。
このときに便利だったのがアース・モンダミンカップの公式アプリ。どの選手がどのホールをプレーしているか、選手の位置を確認できる機能が入っています。このアプリを併用することで、推し選手がどこにいるかを把握できて、そのホールの映像に切り替えて観戦できるのです。
アース・モンダミンカップの公式アプリ（左）で選手位置を確認しながら、見たいカメラを選ぶのが最強の組み合わせ！
さらに、画面の右下に池越えが名物の9番ホールだけ拡大表示されています。よく見ると2つの中継用カメラの他に、4つのスマホアイコンが。実はこれが今回の実証実験のいちばんのポイントです。 9番ホール付近にソフトバンクの移動基地局車を配備して、ライブ映像配信専用の通信ネットワークを構築しました。
9番ホール付近に配備した移動基地局車
ティーイングエリア付近とグリーン付近に固定したカメラで撮影した超高画質映像は、超高速・大容量の通信が可能なミリ波の5G SAに対応したスマホ「Xperia 1 V」を経由して移動基地局車に伝送。また、4つのスマホアイコンが示す「Xperia 5 IV」で撮影した高画質映像は、ミリ波より広いエリアで通信が可能なSub6の5G NSAと、ソニー株式会社の独自QoS（Quality of Service）技術やクラウド中継システムを経由して移動基地局車に伝送されます。
超高画質映像やスマホで撮影した高画質映像を5G技術で伝送
これらの6つのカメラで撮影した映像と、各ホールに設置された19台のカメラ映像を合わせた計25台分の映像が、ソフトバンクの配信プラットフォームに送られ、専用のアプリで自由に切り替えながら視聴できるような仕組みです。
アース製薬の契約プロゴルファーである村上瑞希さんに、このサービスを体験してみてもらいました。
「これを押せば映像が見れるんですよね？ あ、すごーい！」
タブレット上で直感的に操作できるので、特に説明をしなくても使いこなせている様子ですが…、村上プロ、実際に使ってみていかがですか？
「全てのホールの映像を見ることができるので、好きな選手をずっと追いかけることができますね。このサービスでぜひゴルフ観戦を楽しんでいただきたいです！」
今回は実証実験ということで「ダイヤモンドボックス」限定で体験できるものでしたが、特定の選手を追いかけたり複数のカメラアングルから自由に視聴できるこのサービスは、ゴルフ観戦の新たな楽しみ方を提供してくれる、そんな魅力に触れることができたと思います。ゴルフファンにとって、これまでになかった新しいゴルフ観戦スタイルがもうすぐやってくるかもしれませんね。
（掲載日：2023年6月26日）
文：ソフトバンクニュース編集部
