YouTubeやTikTokなどの動画共有サービスの拡大により、動画コンテンツがトレンドになっている昨今、個人で動画編集をして発信する人が増えてきていますよね。若者世代だけでなく、シニア世代で動画編集を楽しむ人もいます。そんな中、あるシニア向けの動画コンテストに参加し、スマホ1つで動画の編集に挑戦したご夫妻に、動画編集を始めたきっかけやコンテストまでの奮闘エピソードついて話を聞きました。
目次
繁野美令(しげの・みれい)さん
1950年生まれ。大分県在住。ご主人とペットのインコ「2代目ふーちゃん」と暮らす。趣味は家庭菜園。スマホ歴5年。
繁野宗二(しげの・そうじ)さん
1936年生まれ。大分県在住。趣味は、一眼レフカメラでの写真撮影と、レザークラフト。スマホ歴5年。
動画のテーマは「I LOVE」。初参加の動画コンテストで賞を獲得!
まずは、美令さんが作ったこちらの動画をご覧ください。
この動画は、65歳以上の方を対象にした動画コンテスト「R65全国どきTuberコンテスト」に美令さんが動画を応募したときの作品。なんと249件もの応募の中から、美令さんの動画が見事「R65スマホアドバイザー応援賞」を受賞しました。今回初めて動画の編集に挑戦されたそうで、さらにこの動画、撮影から編集までをスマホ1台で行ったそうなんです。コンテストへの参加を決めた理由は何だったのでしょうか。
R65全国どきTuberコンテスト
「シニア世代が日常生活で、生きがいを見つける」ことにスポットをあて、はつらつと輝き生きがいのある生活支援を目的に、シニアのデジタル化を推進する企画。
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動画編集の経験ゼロ! きっかけは通っているスマホ教室で…
自分たちが動画編集をする日が来るとは想像もしていなかったという繁野さんご夫妻。そもそも「どきTuberコンテスト」を知ったきかっけについて聞きました。
ソフトバンクのスマホ教室に通っていて、スマホアドバイザーの高橋先生から「どきTuberコンテスト」のお話がありました。大きなコンテストだったので自信がなく、最初は参加することを躊躇(ちゅうちょ)していたのですが、先生からの後押しで夫婦そろって参加することを決めました。
もともと生徒の皆さんに、過去に撮った写真や動画を編集して1本の動画を作っていこうとしていたタイミングで「どきTuberコンテスト」の存在を知りました。皆さんに実践的に取り組んでもらう良い機会だと思い、繁野さんご夫妻を含め教室で紹介しました。
スマホアドバイザーとは
ソフトバンクが資格認定するサポート専門のショップスタッフで、スマホ教室の実施やスマホの操作案内、料金プラン見直しなどのサポートを行う。
今回、繁野さんご夫妻の動画編集をサポートした、スマホアドバイザーの高橋佑典(たかはし・ゆうすけ)さんは、ソフトバンク別府みなとに在籍し、対面やオンラインで数多くのスマホ教室を開催しています。
スマホ歴5年の繁野さんご夫妻がスマホ教室に通い始めたのは約3年前のこと。当時、高橋さんはご夫妻が住む家の近くのソフトバンクショップに在籍していましたが、別の店舗に異動された現在も繁野さんにオンラインでスマホの使い方などを教えています。
スマホ教室では、お客さまのデジタルデバイドを解消することを目的に、生徒の皆さんに普段スマホの使い方で困っていることはあるか、また私の方から、例えばアプリなどで「こういうものを使ったことはありますか?」と聞きながら、日常生活で使える内容を教えています。繁野さんご夫妻は週2回ほど積極的にスマホ教室に参加されています。
私が病気で入院したときに、妻の弟からスマホをプレゼントされたのがスマホを持ったきっかけでした。その後、私の妹夫婦にスマホを持たせたときに、同じスマホの方がお互い教えやすいと思いスマホを買い換えました。その時に接客していただいてスマホ教室を紹介してくださったのが高橋先生です。
普段からパソコンを使うことが多く、パソコンのデータをスマホに移行する方法を教えてくれたり、コロナ禍のときはスマホアプリへのワクチン証明書の登録方法など、いろいろな悩み事にいつも気長に丁寧に教えてくださり感謝しています。スマホでさまざまなことができるようになったのも高橋先生のおかげです。
制作期間はたった1カ月。慣れないアプリでの編集作業で1日6時間作業に没頭する日も
動画のテーマは「I LOVE」。 “愛おしい” と思うヒト・モノ・コトなどを動画に撮影するのが「どきTuberコンテスト」の応募条件。美令さんは飼っているインコの「ふーちゃん」を主題に、ふーちゃんとの日常を切り取った1本の動画を作ることに決めました。
スマホで動画を撮影するのが好きで、スマホのメモリがいっぱいになるくらい動画をよく撮ります。8年前にふーちゃんがわが家にきてから写真や動画をたくさん撮っていたので、高橋先生と相談をして、かわいいふーちゃんの動画を作ることにしました。主人は石橋などの風景を動画にして、夫婦それぞれでコンテストに動画を応募しました。
とは言っても、動画の制作や編集は初めての挑戦だった美令さん。スマホアドバイザーの高橋さんによる指導の下、まずはスマホの編集アプリの使い方をスマホ教室で学ぶところからスタート。オンラインでの個別指導の回数も増やし、締め切り前には高橋さんが在籍する別府のソフトバンクショップまで足を運び、5〜6時間お店にこもって作業することもあったそう。
コンテストの応募が始まったのは昨年の9月でしたが、私たちが参加を決めたのは12月。翌年の1月が締め切りだったので、1カ月で動画を完成させました。きちんと学ぶ時間もない中で、失敗だらけでしたが高橋先生が丁寧に教えてくださいました。動画が完成したのは締め切りの1時間前でした。
コマ撮り動画を作るのに、1つ1つのコマを動かしながら写真を大きくしたり小さくしたりする細かい編集が大変でした。思ったようにアプリで操作がうまくできなかったり、関係のないボタンを触ってしまったりして試行錯誤しながら編集しました。
まずは一度作ってもらった動画を見ながら、ここを並べ替えしてみましょうとか、写真に動きを追加してみたり、音の入れ方などを都度アドバイスしました。お互いもっとこうしたら良くなりそうと話し合いながら完成できたのが良かったです。
スマホ教室きっかけで見つけた新たなスマホの楽しさ
コンテストで見事「R65スマホアドバイザー応援賞」を受賞した美令さん。都内で表彰式が行われましたが、残念ながら諸事情で美令さんは参加ができず、お孫さんが代理で出席し表彰を受けました。
コンテストに参加する前と後で、どのような変化があったのか繁野さんご夫妻に聞いてみました。
一次選考、入賞者発表と進んでいき、東京での表彰式に招待されたときはとても驚きました。表彰式には行けなかったのですが、今回作った動画をきっかけに日常が変わるくらい刺激的な体験をさせてもらえました。仕事を辞めてから毎日何をしようかといろいろなことを試してきましたが、今は動画編集がとても楽しいです。
今回私も動画を作って応募しましたが、石橋や橋を撮った動画だったので動画のテーマにハマらなかったかなと思っています。今でも動画の編集は楽しみながらやっています。次回もコンテストが開催されれば、グランプリを狙って頑張りたいです。
今回のコンテストへの参加をきっかけに動画編集の楽しさを知ったご夫妻。コンテスト後に作った動画もいくつか見せていただきました。また、動画編集を通してこんな心境の変化も。
今はSNSやYouTubeなどシニアのユーザーも増えてきているので、私も編集した動画などを投稿していきたいなと思っています。
シニアの間でもっと動画編集を楽しむ人が広がっていってほしいです。実際に編集作業してみて、すごく難しいなと実感しました。そのハードルを低くできるような、シニアでも動画を簡単に作れるスマホやアプリがあるといいですね。
次回もコンテストがあればお二人ともまた参加したい、と意欲たっぷり! これからもさまざまな動画をたくさん作っていってくださいね。
ソフトバンクはスマホを頑張るシニアを応援!
ソフトバンクでは、全国のソフトバンクショップでスマホアドバイザーによるスマホ教室を開催しています。繁野さんご夫妻のようにスマホで新しい楽しみ方を発見してみませんか?
「スマホ教室」は全国で体験できます
「スマホ教室」はスマホアドバイザーがいる全国のソフトバンクショップ・ワイモバイルショップで受講できます。スマホ操作に困っている、もっといろいろなスマホの使い方を知りたいという方は、ぜひ参加してみませんか?
(掲載日:2023年8月31日)
文:ソフトバンクニュース編集部