SNSボタン
記事分割(js記載用)

高齢の親が心配! 離れて暮らす親子のコミュニケーションを後押しする「ぶんタン通信」

高齢の親が心配!離れて暮らす親子のコミュニケーションを後押しする「ぶんタン通信」

親元を離れて生活している皆さん。どのくらいの頻度で親と連絡を取り合っていますか?
けがや病気をしていないか、振り込め詐欺など犯罪に巻き込まれていないか、親の年齢が高くなるほど心配はつのるもの。一方で、日頃の忙しさを理由に連絡が滞っていたり、連絡するきっかけを見つけられなかったり、何を話していいか分からないなんて声も。

親と共に過ごせる時間には限りがあるから、後悔がないように、今できることを後押ししたい。そんな思いが込められた、離れて暮らす親子のコミュニケーションをつなぐ「ぶんタン通信」が登場しました。

古木 槙太郎(ふるき・しんたろう)

ソフトバンク株式会社 コンシューマ事業推進統括 プロダクト本部 UX企画1部

古木 槙太郎(ふるき・しんたろう)

新規事業の立ち上げやシニア・キッズ向けスマホやサービスのUI・UX企画を担当。プライベートでは、半年前に家族になったチワワのももちゃんにぞっこんの日々をおくる。

吉永 珠里(よしなが・じゅり)

ソフトバンク株式会社 コンシューマ事業推進統括 プロダクト本部 UX企画1部

吉永 珠里(よしなが・じゅり)

古木と共に、シニア・キッズ向けスマホやサービスのUI・UX企画を担当。写真を撮ったり、旅行が趣味。次の旅先を検討しているところ。

「ぶんタン通信」は会話のきっかけを提供してくれるサービスなんです

親子のコミュニケーションは「ぶんタン」がつなぐ!

「ぶんタン通信」のサービス名にもなっているキャラクター「ぶんタン」は新米記者。身近なニュースを届けてくれたり、子世代に代わって親の状況を取材したりしてくれます。

直接言いづらいことでも、ぶんタンが間に入ることで答えてくれる。親と子をつなぐ架け橋だけではなく、親の本音を引き出す重要な役割を担っているんです。

親子のコミュニケーションは「ぶんタン」がつなぐ!

開発担当者のここがポイント!

吉永

小さい頃から新聞記者になりたくて、新聞の「ぶん」から、「ぶんちゃん」って呼ばれていたんです。でも、うまく発音できなくて…  「ぶんタンはね~」と言っていたら、愛称になりました! ぶんタンが身につけているカメラや紙、ペンは取材道具。アナログな見た目も、親世代に寄り添った昭和なイメージなんです。「猫ですか?」「犬ですか?」と聞かれることもありますが、「ぶんタン」は「ぶんタン」。ユーザーが好きな動物を想像して、身近に感じていただきたいですね。

会話の糸口に。ぶんタンが地元のニュースをLINEにお届けします

親が暮らす地元のニュースを週2回、LINEのトークルームに配信し親子の会話をサポート。身近な話題なので興味を持ちやすく、無理なく会話を続けるきっかけになります。無料で始められるので、気軽に使えるのもうれしいポイント!

会話の糸口に。ぶんタンが地元のニュースをLINEにお届けします

開発担当者のここがポイント!

古木

全国ニュースではなく、地元のニュースを届けることで、新しくできたお店の話や昔の思い出、子どもの頃のことなど、身近な話題をきっかけに話を膨らませていただきたいですね。

自分からは言い出しにくい体調の変化を定期的にチェック

心配をかけまいと、我慢しがちな親世代。体調を聞いてみても「大丈夫」というばかり。そんなときは、ぶんタンが親の様子や近況を週に1回お伺いしてくれるので、体調面についてはもちろんのこと、食事や運動といった普段の生活を知ることができます。

自分からは言い出しにくい体調の変化を定期的にチェック

開発担当者のここがポイント!

古木

直接親に体調のことを聞いても、強がったり、迷惑をかけたくないとの思いから、本音を話さなかったりするんですよね。このサービスを使うと、家族のグループLINEに参加しているぶんタンが、体調や生活のことなど質問してくれます。中には意外な質問もあって、これまで知らなかった親の本音を聞けたりするかもしれませんよ。

親との関係。「気づいたときに後悔したくない」がサービス開発のきっかけに

ご自身の経験がサービス開発のきっかけだったとか。

古木 「実家には年に1回帰るかどうか。自分の事を優先してプライベートも楽しんでいたし、仕事も頑張っていた。緊急性が低いから後回しにしてたんですけど、親が70歳になったとき、『あ、何もしてない』っていうことを感じ始めました。ちょうどその頃、母が入院した事実を後から知るっていうことが起きて…。姉には連絡があったのに、僕には来なかった。今までのことを思い返すと頼れないだろうなと思うと同時に、これじゃだめだと」

吉永 「私には妹がいるんですが、2人とも結構頻繁に親と連絡をとっていたり、会いに行っているので、その話を聞いても実はピンと来なかったんです。実際、4,000人を対象とした調査で、『直接会う頻度も少なく、連絡もあまり取っていない』の割合は、男性約34%に対し、女性は22%と、女性の方が親との連絡を密にとっていることが分かりました。なので古木さんが特別ってことではないんですよね(笑)」

  • 出典情報:親子のコミュニケーションに関する調査(株式会社マクロミル、2021年3月4日~7日、20~59歳の男女 4,000名)

なぜぶんタンが必要だったのでしょうか?

古木 「僕自身、18歳の頃から一人暮らしをしているので、親と一緒に暮らした時間よりすでに長くなってしまった。両親と仲が悪いという訳ではないけれど、適度な距離感はほしいし、突然何か話せと言われても話すことって難しい。同じ思いを持っている方にとって、ぶんタンは仲介役になって、会話のきっかけをつくってくれると思っています」

吉永 「ぶんタンのキャラクターの候補はいろいろあったんですが、ぶんタンの役割は親子のコミュニケーションをつなぐことで、会話を盛り上げる役割なんです。キャラクターと会話をすることが目的ではないので、人ではない身近な動物をイメージするキャラクターをモチーフにしています」

「ぶんタン通信」をどのように利用してほしいですか?

吉永 「一対一のLINEだと、ちょっと体調が悪くても親御さんってなかなか言えないんですよね。心配をかけたくないとか、来てもらうほどでもないから言わないとか。いろんな親子に『ぶんタン通信』を2〜3カ月間使っていただいたのですが、ぶんタンから質問されると、結構素直に答えてくれるんです。ボタンを押すだけですし。その回答を家族が見ているので、ぶんタンとのやり取りをきっかけに話ができたという声もありました」

古木 「一度、親の将来のことを聞いてみたことがあるんです。でも『ちゃんと考えているから、お前には関係ない』というようなことを言われて。普段からコミュニケーションをとってないのに、いきなり言われたらそうなっちゃいますよね。
親孝行したいときには親はなしと言われますが、どうしてもみんな忙しいので、どんどん親とのコミュニケーションが後回しになっていると思うんです。いきなりは難しいかもしれないけど、『ぶんタン通信』をきっかけに、少しでも会話を始めてほしいですね。自分を優先するんじゃなくて、親の希望もしっかり聞いた上で、親の将来のことを考えられると、後悔も少なくなるのかなと思っています。まずは会話をするっていう小さなことが大きな一歩だと思うので、そこから始めてほしいですね」

離れて暮らす親と子をつなぐ「ぶんタン通信」

離れて暮らす親が心配だけど、なかなか連絡できない。話のきっかけをつかめない。やり取りが続かない。「ぶんタン通信」は、そんな想いを抱えている人の、新しいコミュニケーションツールです。

ぶんタン通信

(掲載日:2024年5月21日)
文:ソフトバンクニュース編集部