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あなたはどのタイプ? 自分に合ったお金の管理方法で、未来の自分に投資しよう

あなたはどのタイプ? 自分に合ったお金の管理方法で、未来の自分に投資しよう

始めたいと思ってはいるものの、なかなか手をつけられない習慣の1つ、家計簿。挑戦したことはあるけれど、挫折してしまった… という人も多いはず。もしかしたら、その失敗は自分に合った方法を選んでいなかったからかもしれません。お金を管理して無駄を見直すことは、いわば未来の自分への投資。安心感を持って未来へ歩んで行けるよう、今からスタートしてみましょう! 今回は、節約アドバイザーの和田由貴さんに、3つの性格タイプ別に家計管理方法を教えていただきました。

和田 由貴(わだ・ゆうき)さん

教えてくれた人

和田 由貴(わだ・ゆうき)さん

節約・消費生活アドバイザー。幅広く暮らしや家事の専門家として多方面で活躍。私生活では2人の子を持つ母で現役の節約主婦でもあり、日常生活に密着したアドバイスを得意とする。「節約は、無理をしないで楽しく!」がモットーで、快適と節約を両立したスマートで賢い節約生活を発信している。

専門家監修! 30秒でわかる、自分にぴったりの家計管理診断

家計簿をつけて管理方法を見直すことの一番のメリットは、「把握できること」だと和田さんは言います。

和田さん

「家計管理によって余ったお金を上手に使うことは、未来の自分への投資になります。ですが、自分が何にいくら使っていて、どのくらいの余剰ができるのか、まずは現状を把握しなければ、節約することも、貯蓄の目標を立てることもできません。家計簿をつけることを習慣化するというより、貯蓄額の目標を設定するために、平均の支出入を知りましょうということです。最低でも3カ月ほどは、家計簿をつけてチェックしてみるのをおススメします」

家計管理の基本のポイント

  • 毎月の支出入を把握する
  • 無駄が省けるところはないか検討する
  • 項目ごとに予算を決めてその中でやりくりする

とはいえ、どんな方法が最適かわからないという方も多いはず。そこで、性格タイプ別家計管理診断を用意しました。チェック項目A〜Bまでで当てはまるものを数えて、最も数が多かった項目があなたの家計管理タイプです。まずは家計管理診断をやってみて、自分に合った家計管理方法をチェックしてみましょう。

【チェック項目A】
家計簿をつけたことがあるが、挫折してしまった
一度つけ忘れると、やる気がなくなってあきらめてしまいがち
細かい数字に強くないので、なるべく簡単に管理したい
【チェック項目B】
手帳を書いたり、日記をこまめに付けたりするのが好き
ポイントをコツコツためて少しでもお得に買い物できるとうれしい
数字にそこまで苦手意識はないが、細かすぎるのは嫌
【チェック項目C】
一度決めたことは、地道にやり遂げられる
数字に強く、徹底的に細かく家計管理したい
会計ソフトなど使ったデジタルでの管理に自信がある

いかがでしたか? 気になる結果は…

Aが一番多かったあなた:楽して管理したい! ざっくりタイプ
Bが一番多かったあなた:楽しみながら管理したい! エンタメタイプ
Cが一番多かったあなた:しっかり細かく管理したい! 堅実タイプ

和田さん

「どれにも当てはまらなかった…」「そもそも家計管理をしたことがない…」という超初心者の方は、まずはAタイプの方法から試してみましょう! 最初はお小遣い帳をつける感覚で、日々の支出を記録するだけでもOKです」

アプリやキャッシュレスを使い分け! 3タイプ別おススメの家計管理術

自分のタイプが分かったら、傾向に合った家計管理を実践することが大切です。早速、和田さんおススメのタイプ別家計管理法を見ていきましょう。

A:楽して管理したい! ざっくりタイプ

A:楽して管理したい! ざっくりタイプ

和田さん

「このタイプは、意外と神経質で少し金額が合わなかったり、記録できない日があったりすると、途中で諦めてしまいがち。もう少し家計管理をアバウトに考えて、楽をしながら取り組むのがおススメです」

おススメの家計管理方法

  • レシートを撮るだけの家計簿アプリを使う

    レシートをスマホで撮影すると自動で商品名や金額が入力される「レシート読み取り機能」がついたアプリなら、簡単に支出を記録できます。「食費」「娯楽」など、自分で項目を設定することも可能です。

    おススメアプリ 『Money Forward ME』
  • おおまかな項目ごとに、袋分け管理

    毎月現金を袋に分けて管理しましょう。おおまかに「食費」「娯楽」などの項目ごとに予算を封筒に入れたら、その範囲内でやりくりを。キャッシュレス派の方は、食費はPayPay払い、娯楽はクレジットカード払いなど、項目ごとに支払い方法を分けて管理するのが良いでしょう。

B:楽しみながら管理したい! エンタメタイプ

B:楽しみながら管理したい! エンタメタイプ

和田さん

「趣味のように楽しみながら家計管理をしたい方には、ゲーム感覚で記録できる家計簿アプリがぴったりです。また、Bタイプの方は、自由度の高い家計管理方法が合っているので、例えばスマホアプリなら項目やテーマカラーをカスタマイズできるものや、オリジナリティを出せる手書きの家計簿もおススメです」

おススメの家計管理方法

  • ゲーム感覚で続けられる家計簿アプリ

    継続して家計簿をつけると、キャラクターを育成できる機能や、毎回買い物後にレシートを読み取るだけでポイントがたまってお得にお買い物ができる家計簿アプリも。スマホゲームのように楽しみながら続けることができます。

    おススメアプリ 『おカネレコ』『レシーカ』
  • オリジナル手書き家計簿

    日頃からシールを貼ったり、ペンを使い分けたりして日記や手帳をつけるのが好きな方なら、家計簿もあえて手書きにするのもおススメ。紙の家計簿を買ったり、お気に入りのノートをデコレーションしたりしてオリジナルの家計簿を作ってみましょう!

C:しっかり細かく管理したい! 堅実タイプ

C:しっかり細かく管理したい! 堅実タイプ

和田さん

「数字に強く、細かく家計管理するのが苦ではない人は、資産を隅々まで把握できる家計簿アプリを選ぶと良いでしょう。また、項目を「食費」なら「食材費」と「外食費」に分けるなど、Aのざっくりタイプよりもさらに細かく分けるとより無駄が見つけやすくなりますよ」

おススメの家計管理方法

  • 銀行口座と連携できる家計簿アプリ

    銀行口座と連携できたり、各銀行が提供している家計簿アプリでは、支出管理はもちろん、複数の銀行口座、クレジットカード、電子マネー、ポイントやマイルの残高まであらゆる資産をまとめて確認できます。

    おススメアプリ 『Zaim』や各銀行が提供している家計簿アプリ

いずれのタイプでも、家計簿をつけるタイミングは「買い物した直後」がベストだと和田さんは言います。

和田さん

「時間を置くと面倒になりがちですから、後からまとめてつけるより、ぜひすぐに記録する癖をつけてほしいですね。それでも難しいという方は、使った金額だけでもスマホのメモ帳に書いておきましょう」

家計の見直しで省いた無駄は、資産運用で未来に備えよう

家計の見直しで省いた無駄は、資産運用で未来に備えよう

自分に合った家計管理で無駄な支出を節約できたら、思い切って欲しかったものを買ったり、旅行に行ったりするのも良いですね。ただし、もし特に使い道が決まっていない場合は、将来の自分のために投資してみませんか? 和田さんにおススメの方法をお聞きしました。

家計を見直すことで余ったお金はどうする?

  • 「先取り貯蓄」する

和田さん

「まず心に留めておいてほしいのは、『家計管理を続けて、月々のお金が余ってから、その分をためよう』と考えるのはNGということ。予算を決めて、貯蓄できそうな金額のめどがついた時点で貯蓄にまわす『先取り貯蓄』をしましょう。老後や将来のためにしっかりためたいのなら、印鑑を持って銀行の窓口へ行かないと引き出すことができない定期預金や、60歳まで引き落としできないiDeCoなど、手の届きにくい所で管理するのがおススメです」

  • 資産運用にまわす

和田さん

「銀行口座に入れておくだけでは、お金は増えません。NISAやiDeCo、株式投資はゆるやかでも増える可能性がありますから、長期的に見てメリットがあるでしょう。私自身も、積立NISAとiDeCo、小規模企業共済、個別株を活用しています。株は、配当や株主優待などもあるのでよりお得に生活できますね。ただ、こうした資産運用に費やしたお金はすぐに引き出せません。予期せぬ事態に備えて、手元(普通口座)には月収の3カ月分程度のお金は持っておくと安心です」

ソフトバンク

「まだ投資をしたことがない…」「初心者だけど投資に興味がある」という若い世代の方を中心に、初めての投資先としてソフトバンクを選び、長期保有いただけるよう、普通株式の株式分割と株主優待制度の新設を行います。

株式分割および定款の一部変更、 ならびに株主優待制度の新設に関するお知らせ

家計管理は、始めるときは少し面倒ですが、仕組みさえ作ってしまえばあとはそのルールにのっとって続けていくだけ。「節約は我慢ではなく、無駄をそぎ落とすこと。支出のメリハリをつけることでお金がたまるようになるのは、とても有意義ですよね」と和田さん。ぜひこの機会に、家計管理を始めてみましょう!

(掲載日:2024年6月27日)
文:佐藤葉月
編集:エクスライト