企業が1年間に稼いだ利益のうち、株主に配当として分配される割合のこと
株主還元の積極性をはかる指標の一つ
企業が事業活動によって得た利益の使い道は、それぞれの企業の経営戦略や財務状況などによって異なります。利益の一部を、設備投資や研究開発、財務基盤強化のための蓄えなど、事業拡大や今後の成長に向けた投資として利用するほか、株主に配当として分配することもあります。配当性向は、企業の純利益のうち、どのぐらいの割合を配当として株主に還元しているかを示す指標です。
配当性向は、次の計算式で求められます。
配当性向(%)=1株あたりの配当金÷1株あたりの当期純利益×100
配当性向が高い企業は、配当を通じて株主に多くの利益還元を行う企業と言えますが、一方で配当性向が低い企業でも、利益の多くを設備や人員、事業などさまざまな投資に充てることで将来の成長が期待できると見ることもできます。将来的な企業価値を考慮して適切な配当性向を保つことが重要であり、その大小で企業の良し悪しを測ることはできません。
ソフトバンクは上場以来、中長期的に企業価値を高めるとともに、株主の皆さまへの利益還元を重要な経営課題の一つとして位置付け、通信事業と新規事業などの成長を見据えた投資に継続して取り組むと同時に、安定的な配当の実施に努めています。
配当性向の関連情報
(掲載日:2024年8月27日)
文:ソフトバンクニュース編集部