職場に潜在するリスクを見積もり、除去または低減する措置を実施すること
リスクに事前に対処し、従業員が安全に働ける環境を整える
リスクアセスメント(Risk Assessment)とは、事業者が職場に潜在するあらゆるリスクを見積もり、低減する措置を事前に検討・実施することを指します。事業者は、リスクアセスメントに基づいて適切な労働災害防止対策を講じる必要があり、労働安全衛生法において「製造業や建設業等の事業場の事業者は、リスクアセスメントおよびその結果に基づく措置の実施に取り組むこと」が努力義務とされています。
リスクアセスメントの手順は、次の通りです。
- あらゆるリスク(機械・設備、原材料、作業方法や環境など)を特定する
- リスクを評価し、労働災害の重篤性やその災害が発生する可能性の度合いを組み合わせて、リスクを見積もる
- 除去または低減するリスクの優先度を決定する
- リスクを除去または低減するための手段を実施する
労働災害が発生してしまった後に原因を調査して再発防止策を検討するやり方では、新たな労働災害を防ぐことはできません。自主的にリスクを見つけ出し事前に的確な措置を講じることで、従業員の安全性を確保し労働災害を未然に防ぐことができます。
ソフトバンクでは、リスクアセスメントの一環として、従業員に対するストレスチェックや選任産業医などによる職場巡視を実施し、従業員の健康と安全を確保しています。また、リスクアセスメントの結果に基づきリスクの大きさに応じて優先順位を決定し対策を行い、リスク低減に向けた改善活動を推進しています。
リスクアセスメントの関連情報
(掲載日:2024年10月25日)
文:ソフトバンクニュース編集部