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【オープンデータ】 ~1分で分かるキーワード #257

【オープンデータ】 ~1分で分かるキーワード #257

誰もが自由に利用、再利用、再配布できるデータ

社会課題の解決や経済の活性化につながる情報資源

オープンデータとは、国や地方公共団体、企業などが所有するデータのうち、営利・非営利目的を問わず無償で二次利用が可能なものを指します。データの利用者は自由に加工・再利用を行うことができます。例えば、内閣府や自治体が公開する公的機関の情報・人口統計や、公共交通機関が提供する時刻表・路線情報、人の動きを可視化した人流データなどがあります。

さまざまなSaaSやクラウドサービスの利用が増加したことで、オープンデータも普及してきています。その背景にはAIやビッグデータなどの技術進展により、企業や個人でもデータを活用するニーズが高まってきたことにあります。これにより、新たなビジネスモデルの創出や革新的なサービス・アプリの開発が広く進められるようになりました。「Yahoo!乗換案内」と「Yahoo!マップ」アプリは、電車のリアルタイムな位置情報や遅延情報を表示する機能を提供していて、オープンデータを活用した例です。

今後社会やビジネスでオープンデータの活用を拡大する上で、匿名化されたデータを他のデータと組み合わせることで個人が特定されるリスクを最小限に抑えるプライバシー保護の対策や、さまざまな形式のデータを統合して分析できる人材の確保などの課題があります。

オープンデータは、産業の競争力強化や経済の活性化に寄与することが期待され、新たな価値を生み出す情報資源として、今後ますます注目が集まっています。

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(掲載日:2025年1月15日)
文:ソフトバンクニュース編集部