ソフトバンクが次世代社会インフラ実現のキーテクノロジーとして提唱している、無線基地局やネットワークにAI機能を統合する技術
AIを活用した新たな通信プラットフォーム
AI-RAN(Artificial Intelligence Radio Access Network)とは、ソフトバンクが次世代社会インフラ構想の実現に不可欠な技術として提唱している新たなアーキテクチャで、AIアプリケーションと無線アクセスネットワーク(RAN)を同じコンピューター基盤の上に統合する技術です。トラフィックに応じてAIが最適なリソースの割り当てを行うことで通信設備の効率的な稼働を実現できるほか、基地局近くのサーバーでAI処理ができるため、従来のクラウドベースの処理に比べて超低遅延で応答時間を大幅に短縮することができます。また、基地局近くで大容量データを処理できるため、高負荷なデータも効率的に処理可能で、自動運転車や医療などリアルタイム処理が求められる用途において有効な技術と言われています。
ソフトバンクは、今後ますますAI活用が進む社会の新たなネットワークのあり方としてAI-RAN開発を推し進めています。データの処理や消費電力を地方に分散させる「分散型AIデータセンター」へのAI-RAN設備の配置や、AI-RANのコンセプトを製品化したソリューション「AITRAS」の開発など、より効率的で高品質なネットワークサービスを提供するとともに、AI技術の進化を後押しする次世代社会インフラの実現を目指します。
AI-RANの関連情報
(掲載日:2025年2月4日)
文:ソフトバンクニュース編集部