【経済圏】～1分で分かるキーワード #291

一つの企業グループが日常的なサービスをまとめて提供し、利便性と特典で継続利用を促す仕組み

まとめて使えば得をする、現代のサービス利用スタイル

経済圏とは、もともと複数の国や地域が経済的に結びついた範囲を指す言葉です。近年では「企業経済圏」も注目されており、一つの企業グループ内でサービスやポイント制度を連携させた「ポイント経済圏」や、企業名を冠した「○○経済圏」などがあります。

例えば、オンラインショッピング、決済、金融、通信、旅行など、同じ企業グループが提供しているさまざまなサービスを利用することで、まとめて支払いができたり、ポイントの付与や割引等の特典が受けられるなど、自然とメリットが得られるようになっています。

こうした仕組みの背景には、デジタル化による利用状況の可視化や、定額で継続利用するスタイルの広がりといった、ユーザーとの関係性の変化があります。企業はサービス間の連携によって価値を高め、それによってユーザーとの関係をより継続的かつ密接にすることが可能となっています。

ソフトバンクは、通信サービスやキャッシュレス決済サービス「PayPay」を軸に、LINEヤフーが提供するオンラインショッピングやコミュニケーションアプリ「LINE」など多様なサービスと連携し提供することで、通信事業だけでなく、電子商取引や金融決済なども含めたより広範囲なエコシステムを構築しています。