最前線で働くソフトバンク社員に密着し、現場で活躍する姿を紹介する本シリーズ。ソフトバンクでは、社員を「資本」として捉え、社員の成長が組織の進化につながるという考えの下、人材戦略を推進しています。第7回は、宮城県仙台市で営業支援を行う入社5年目社員の1日に密着。現在の担当業務や地域拠点で働く魅力、やりがいなどについてインタビューします。
ソフトバンク株式会社 コンシューマ営業統括 営業第一本部 営業支援部 企画課
佐々木 沙絵（ささき・さえ）
2021年度新卒入社、入社5年目。営業支援を担当。宮城県出身。趣味は、アニメ鑑賞とインテリア集め。
現場の声を反映した資料づくりで、営業活動を支援
佐々木 2021年に新卒で入社し、現在は営業支援部に所属しています。この部署は、全国のソフトバンクショップを運営する代理店を担当する営業メンバーが、よりスムーズかつ成果につながる営業活動を行えるよう支援する役割を担っています。私が主に担当する業務は、経営層に向けた会議やイベントなどで投影する資料作成や、商談時に使用する提案資料テンプレートの作成、そして営業現場の課題や傾向を把握するための実績データの分析です。とある1日のスケジュールから、業務を紹介します。
ある1日のスケジュール
9:00 出社、資料作成
佐々木 この日の最初の業務は、経営層への説明資料の作成です。間違いがあってはいけないので慎重に作業を進めます。私たちが作成する提案資料や説明資料は、顧客や社内の意思決定にも関わるため、誤りがあれば提案の説得力低下や信頼失墜にもつながってしまいます。数値などのデータは手入力せず元データから正確に転記するなどヒューマンエラーを防ぐ工夫や、日頃から提案内容や全体の数字をしっかりと把握しておくことで、誤りにいち早く気づけるよう意識しています。
11:00 上司とのミーティング
佐々木 上司とのミーティングで、資料の構成や文言、数値の整合性をチェック。内容について上司からフィードバックを受け、資料の方向性がさらに明確になりました。このように疑問点をすぐ相談できるなど風通しの良い環境のおかげで、スムーズに業務を進行できています。
12:00 ランチ
佐々木 ランチはオフィスを出て外食することが多いです。仙台はおいしいお店が多く、外食でも飽きることがありません。とはいえ、いつかはお弁当も作れるようになりたいと思っています。
13:00 現場の声のキャッチアップ
佐々木 資料作成などの作業を進めながら、営業メンバーとの日常的なコミュニケーションも大切にしています。現場が今どのような課題を抱えているのか、どんな資料があれば助かるのか、何気ない会話の中からヒントを見つけて、テンプレートの設計・改善に生かしています。
15:00 現場の声を参考に資料をアップデート
佐々木 オフィスはWeWorkに入居していてフリーアドレスなので、気分転換を兼ねて共用エリア、共用スペースで作業をすることもあります。ほかの部署の方と顔を合わせる機会もあり、ちょっとした会話が生まれるのも良いところです。
佐々木 明日は社内イベントのため朝早く出張する予定なので、イベント資料のチェックが終わったら、今日は定時で終了して明日に備えます。
翌日はソフトバンク主催のイベント会場へ出張
翌日、ソフトバンクの全国の代理店で接客業務を行うクルーが、日頃のスキルや接客力を競い合う大会が北海道で開催。代理店責任者や特定の分野において優秀な実績を残したクルーが集うイベントです。
佐々木が所属するチームは、イベントの冒頭で紹介される営業実績や成果を伝えるパートの資料作成を担当。当日は、現地で進行に合わせた資料の投影や、直前の修正・微調整などにも即時対応するため、開催地へ出張しました。
11:00 リハーサルで資料投影の最終確認
佐々木 イベント会場に到着後、本番前のリハーサルで資料が正しく表示されるか最終チェックを行います。会場の大型スクリーンで投影してみると、オフィスのモニターで見ていたときの文字の大きさや色の見え方が異なることもあるため、資料を1枚1枚確認しながら修正を加えていきます。
13:00 本番で資料投影されていることを確認
佐々木 表彰式はクルーの皆さんの努力や成果を称える大切な場なので、本番中も、資料がきちんと投影されているかどうか、ステージ後方で確認します。タイミング通りに映像や文字が表示されるとホッとしますし、会場が盛り上がっている様子を見ると大きな達成感があります。無事にイベントが終わったあとに、関わったメンバーと「よかったね」と声をかけ合える瞬間が、何よりもうれしいです。
営業経験を強みに自ら選んだ “支える立場” というキャリア
新卒で入社してから現在まで営業活動のサポート業務をしてきたのですか？
佐々木 新卒で入社し、最初の1年は、ソフトバンクショップやコールセンターでの研修を経験。その後、東北エリアの「代理店営業」として、イベントの応援および近隣テナントとの協賛企画を企画・運営しました。2年目からは、複数の店舗を運営する1つの代理店を担当する立場として、収益状況を見ながら代理店に商談や提案を行い、売上向上に向けた支援を担当しました。そして5年目となる今年、営業支援部に異動し、支援業務に携わっています。
代理店営業など過去の経験はどのようなところに生かされていますか？
佐々木 営業現場での経験は、現在の業務にも大きく生かされています。たとえば、代理店営業時代に身につけた視点を生かし、営業資料は一目で内容が伝わり、トークの流れに沿って展開できることを重視しています。グラフや数値も、できるだけシンプルで直感的に理解できるよう工夫しています。
また、営業時代にさまざまな業務を経験したことで、自部門のデータだけでなく、他チームの過去案件などからも資料に生かせる情報を幅広く収集・活用できる点も、自分の強みだと感じています。
これまでの業務の中で、やりがいを感じた瞬間や、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。
佐々木 自分が作成した資料やテンプレートに対して「これ、すごくいいね！」のような反応をもらえると、とてもうれしいです。また、作成した資料を投影したイベントが無事に終わったときには、「やり切った！」という達成感があります。
地元で働くことの魅力や、プライベートの過ごし方について教えてください。
佐々木 実家の家族とすぐに会える距離にいること、そして今でも地元の友人たちと頻繁に集まれることが大きな魅力です。以前、東京から仙台に異動してきた後輩が「知り合いが少なくて心細い」と話していたので、大学時代の友人たちと引き合わせたこともありました。
また、会社の同僚とはたまにゴルフを楽しむなど、仕事以外のつながりも充実しています。
最後に、キャリアにおける今後の目標を教えてください。
佐々木 営業支援部に異動したのは、自分から「サポート側に回りたい」と上司に希望を伝えたことがきっかけです。もともと、ソフトバンクに入社したきっかけは、大学3年生のときに参加した2週間のインターンで代理店営業を体験し「営業活動を通じて現場のクルーを支えたい」と強く感じたことでした。
営業として実際に現場に立つ中で、クルーや代理店の方々が担っている業務の幅広さや、一つ一つの対応にかける丁寧さを間近で見ると同時に、提案準備から現場フォローまで多くの業務を同時に進めていることを経験し、現場で支え合うことの大切さを強く実感しました。その経験から、「もっと営業メンバーが働きやすくなるように」と、支える側として貢献したい気持ちが強くなりました。
自分の強みは、率先して成果を追求するタイプというよりも、周囲が困っているときにそっと支える立ち位置で貢献できることです。
営業として現場にいたときに、「こんなサポートがあったらいいな」と感じていたことを、今の立場から少しずつ形にしていきたいという思いがあります。そんな自分らしさを生かせる今のポジションで、より営業活動がしやすい環境を作っていきたいです。
ありがとうございました！
（掲載日：2025年8月22日）
文：ソフトバンクニュース編集部
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