【vRAN】～1分で分かるキーワード #295

携帯電話の基地局の機能を、ソフトウエア上で動作させる技術のこと

効率的な運用・柔軟な拡張を可能にする仮想化無線ネットワーク

vRANは「virtualized Radio Access Network（仮想無線アクセスネットワーク）」の略称で、従来は専用のハードウエアで動作していた、携帯電話との接続判断や通信の優先順位付けなどの基地局の機能の一部を、汎用サーバーやクラウドなどのソフトウエア上で実現する技術です。その結果、基地局の装置の簡素化が可能になり、基地局の設置・保守・更新作業の効率化が進むだけでなく、ネットワークの拡張や構成変更も、ソフトウエアの更新によって迅速かつ柔軟に対応できます。一方で、高性能なサーバーの確保に加え、管理体制の構築やセキュリティー対策の強化なども、ますます重要になります。

スマートフォンやIoT機器の爆発的な普及、5Gや6Gといった高速・大容量通信の進展に伴い、ネットワークを柔軟かつ効率的に運用するには、vRANは不可欠な技術です。ソフトバンクは、AIとRANを同一のプラットフォーム上で動作させることが可能なAI-RANの統合ソリューション「AITRAS（アイトラス）」を開発中。将来的には、GPUサーバーを搭載した「AITRAS」のデータセンターを全国に展開することを目指し、vRANやAIアプリケーションを安定的かつ最適な形で提供できるよう取り組んでいます。