2025年11月5日、ソフトバンク株式会社は2026年3月期 第2四半期 決算説明会を開催しました。代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川潤一は全セグメントでの増収増益により、売上高・営業利益・純利益のいずれも上期として過去最高であったと報告。あわせて「SB OAI Japan合同会社」の発足など、次世代社会インフラ構築に向けた最新の取り組みについても共有しました。
全セグメントでの増収増益。売上高・営業利益・純利益の全てが上期として過去最高を記録
2026年3月期 上期の売上高は、前年同期比8％増の3兆4,008億円で全セグメント増収。特にディストリビューション事業とファイナンス事業が成長をけん引したと報告しました。営業利益は6,289億円で前年同期比7％の増益となり、全セグメントで増益であると述べました。
純利益は3,488億円で前年同期比8％の増益。通期業績予想に対する進捗率は、売上高が51％、営業利益が63％、純利益が65％と、好調であると説明しました。
全事業で増収増益を達成。安定成長を継続
コンシューマ事業は、スマートフォン契約数の着実な伸長に支えられ、前年同期比3％の増収・増益を達成。スマートフォン累計契約数は前年同期末比で3％増と堅調に推移しており、安定した収益基盤を築いていると説明しました。
エンタープライズ事業は、売上高が前年同期比8％増、営業利益は10％増。特にソリューション分野が12％の増収と好調で、営業利益は上期として過去最高を更新しました。
ディストリビューション事業は、継続収入の拡大を背景に、売上高は前年同期比17％増、営業利益は36％増と大幅に伸長し、いずれも上期として過去最高を更新。2025年度に売上高1兆円超を目指すとし、AIのマーケット拡大などを中心にさらなる成長が期待されると言及しました。
メディア・EC事業は、前年同期比で売上高が4％増、営業利益が13％増と堅調な成長を見せたと報告しました。
ファイナンス事業は、売上高が前年同期比24％増、営業利益は116％増と大幅な成長となりました。PayPayの連結決済取扱高は前年同期比25％増の9.2兆円に達し、連結EBITDAも483億円と倍増。決済関連サービスの拡充と利用者基盤の拡大が寄与したと説明しました。
次世代社会インフラの構築へ向け、AI戦略を本格展開
次世代の社会インフラ構築に向けた取り組みについて、2025年10月には、オラクル・コーポレーションとの協業を発表し、政府・自治体・重要インフラ事業者向けにデータ主権・運用主権を確保した「ソブリンクラウドサービス」として、2026年4月より「Cloud PF Type A（クラウド・プラットフォーム・タイプ・エー）」を順次展開すると報告しました。
自社開発による高い日本語性能を実現するの国産LLM「Sarashina mini（サラシナミニ）」を商用化すると説明。2025年11月28日に法人向けにAPI接続サービスの提供を開始する見込みで、企業による生成AIの実装を加速すると説明しました。
また、AI領域のスタートアップ支援にも注力しており、事業化支援プログラム「AI Foundation for Startups」について説明。社外向けに3つのプランを提供するとしました。
さらに、2025年11月5日に、AIで企業の経営を変革する「クリスタル・インテリジェンス（Crystal intelligence）」の日本市場における展開を目的としたソフトバンクグループとOpenAIによる合弁会社「SB OAI Japan 合同会社」の発足を発表。2026年に日本国内で独占展開していくと説明しました。
2026年3月期上期は、全セグメントでの増収増益により、売上・利益ともに過去最高を記録。通期目標に対する進捗率も売上高51％、営業利益63％、純利益65％を達成して順調な進捗であると共有し、プレゼンテーションを締めくくりました。
2026年3月期 第2四半期決算説明会
（掲載日：2025年11月4日、最終更新日：2025年11月6日）
文：ソフトバンクニュース編集部
