SNSボタン
記事分割(js記載用)

ソフトバンクのメガソーラー発電所が運転開始! 京都と群馬で運転開始セレモニーを開催

再生可能エネルギーの固定価格買取制度が施行された2012年7月1日(日)、ソフトバンクグループで自然エネルギー事業などを担うSBエナジー株式会社(以下「SBエナジー」)は、京都府京都市伏見区の「ソフトバンク京都ソーラーパーク」と、群馬県北群馬郡榛東(しんとう)村の「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」の営業運転を開始しました。

環境モデル都市「京都」で始まる、ソフトバンクの発電事業

7月1日より運転を開始した「ソフトバンク京都ソーラーパーク」は、京都市と連携して、京セラグループの株式会社京セラソーラーコーポレーションが発電所建設の設計・調達・建設を行い、京セラコミュニケーションシステム株式会社が施工したメガソーラー発電所です。最大出力規模は約2.1MW。年間発電電力量は、一般家庭約580世帯分の年間使用電力量に相当する、約210万kWhの見込みです。さらに2012年9月からは、同規模の2基目のメガソーラー発電所が、運転を開始する予定です。

運転開始日当日の午前8時15分、運転開始セレモニーが行われ、SBエナジー 代表取締役社長 孫 正義、京セラ株式会社(以下「京セラ」)稲盛 和夫名誉会長、京都市 門川 大作市長が登壇しました。また、経済産業省 牧野 聖修副大臣、京都市 大西 均市会議長をはじめとした来賓の皆さまが出席しました。

セレモニーでのあいさつで孫は、「自然エネルギーによる発電は、『環境にとって良いものだが、コストが高いのではないか』という批判があります。でも、よく考えてみていただきたい。20年の買取期間が経てば、さまざまな設備投資は回収し終わっています。発電に関わるコストがゼロになるわけです。そもそも、私が自然エネルギー事業に取り組もうと思ったきっかけは、昨年の福島原子力発電所の事故です。どうしても子どもたちを守っていかなければならないという思いで始めました。40年後に原子力発電所が残すものは、廃棄物の処理などがもたらす、さまざまなリスクです。

長い目で見れば、再生可能な自然エネルギーの発電コストが、最も安くなるのではないでしょうか。物事を大きく捉え、地球と人類が共生できるエネルギーこそが最終的な答えです」と話し、自然エネルギーの重要性を訴えました。

ソフトバンクグループでは、自然エネルギー事業を始める際に、「ソフトバンクは日本で自然エネルギーが普及するきっかけづくりをする」「少なくとも十数カ所、合計200MW以上の発電施設を作る」という2点を公言しています。2012年7月1日(日)現在、SBエナジーが稼動予定の自然エネルギー発電所は、全国で合計11カ所(風力発電1カ所、太陽光発電10カ所)、合計で約230MWの電力量です。「『公約は必ず守る』という思想で取り組んでいます。

われわれのように、日本中のさまざまな事業者が再生可能エネルギーに取り組み、日本が、世界が、そして人類が、末永く未来の子どもたちのために力を合わせていくことを祈っています」(孫)と、日本を変えていきたいという強い意思を示しました。

続いてあいさつした京セラの稲盛名誉会長は、「『ソフトバンク京都ソーラーパーク』が誕生したこの伏見という場所で、今から30年前、京セラは太陽電池の開発を始めました。大変な苦労の末、やっと多結晶シリコンによる高性能の太陽電池を世界で初めて完成させたのが20年前。それを象徴するかのように、今日、同じ伏見の地でメガソーラー発電を開始できることに、私がどれほど感激しているか。感無量です」と、両手を合わせて喜びを語りました。

いよいよ、運転開始の瞬間。壇上の皆さんによって大きなスイッチが押されると、盛大なBGMとともにステージ背後の幕が落ち、ソーラーパネルがずらりと並んだ景色が広がりました。会場に響く拍手。こうして、「ソフトバンク京都ソーラーパーク」は発電を開始しました。

再生可能エネルギー普及促進のための環境学習拠点に!

同日、群馬県榛東村でも、「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」の運転開始セレモニーを開催しました。「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」は、発電所建設の設計・調達・建設を担うシャープ株式会社と、土木関連施工を行う株式会社佐藤建設工業の協力で施工されたメガソーラー発電所です。榛名山に近い標高約1,000メートルの八州(はっしゅう)高原に位置し、高冷地の自然環境と長い日照時間など、発電条件に優れているとされています。最大出力規模は約2.4MW。年間発電電力量の見込みは約268万kWhで、一般家庭約740世帯分の年間使用電力量に相当します。

午前8時半より行われたセレモニーには、関係者約120人が参加しました。曇り空に霧が立ち込めるあいにくの空模様の中、セレモニー開始時点で約300kWの発電が確認されました。SBエナジー 副社長 藤井 宏明は、「本日、日の出とともに発電を開始いたしました。雲天ではありますが、すでに200kW、300kWという発電が刻々と系統線に流れて、再生可能エネルギーの第一歩を踏み出しております。今後は、SBエナジーにおける東日本の太陽光発電の第一号としてのみならず、環境学習など意義のある施設になるよう、榛東村と一緒に歩んでいきたいと思います」と、スタートに当たり抱負を述べました。

今後もSBエナジーは、自然エネルギーの普及、拡大を目指して、全国の公共団体や民間所有の土地などを活用し、自然エネルギー発電所の建設、運営を推進していきます。

(掲載日:2012年7月11日)