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第32回定時株主総会

2012年6月22日(金)、ソフトバンク株式会社は、東京都千代田区の東京国際フォーラムにおいて、「第32回定時株主総会」を開催しました。
会場には2,039名の株主の皆さまと、公募による一般のお客さま969名にご来場いただき、議長を務めたソフトバンクグループ代表の孫 正義より、2011年度の事業報告や今後の事業戦略および議案についてご説明させていただきました。本総会では「剰余金の処分の件」の議案が決議されました。また、当日の模様は当社WEBサイト、Ustream、ニコニコ生放送にてライブ中継いたしました。

順調に推移した2011年度の事業報告と今後の事業戦略を説明

株主総会では、孫による開会宣言の後、事業報告映像によって、2011年度の事業報告が行われました。ソフトバンクグループは堅調に業績を伸ばし、2011年度は売上高、営業利益、経常利益、当期純利益がいずれも過去最高を更新。営業利益は7期連続で最高益となり、当期純利益は3,000億円を突破、国内純利益の企業ランキングにおいて初のトップ10入りを果たしました。好調の背景には、移動体通信事業においてiPhone/iPad、スマートフォンの販売が好調に推移し、年間の純増契約数が354万件となったことや、ウィルコムの累計契約数が創業以来最高を記録したこと、また、固定通信事業やヤフーの営業利益が順調に推移したことなどが挙げられます。
さらに、2008年のリーマンショック後に掲げたコミットメントである、「3年間でフリーキャッシュフロー1兆円創出」と、「純有利子負債を2008年度末から3年間で半減させる」という目標は、大幅に目標を上回り、フリーキャッシュフローは1.3兆円を計上、純有利子負債は7割削減が達成され、財務体質の大幅な改善が進んだことなどを紹介しました。

続いて孫は、ソフトバンクグループの今後の事業戦略について説明を行いました。まず、「2016年度に連結営業利益1兆円を突破すること」、「国内営業利益で1位の企業を目指すこと」の2つの「1」を目指すことを表明。また、これまで掲げていた「純有利子負債ゼロ」の方針を見直し、「純有利子負債は適正なレベルを保ちながら、成長戦略を維持しつつ、株主の皆さまへの還元をバランスよく行う」という財務戦略に転換すると述べました。株主価値の最大化としては、2014年度に予定していた増配を前倒し、1株当たりの配当を、前年度に比べ8倍の40円としました。これは、本総会の議案である「剰余金の処分の件」に該当します。さらに、「2016年度に連結営業利益1兆円突破」の実現のため、その鍵を握ると言える、移動体通信事業における「データ収入増加のための3つの戦略」を掲げました。それは(1)顧客基盤の拡大、(2)ネットワークの強化、(3)スマートフォンコンテンツの強化です。今やiPhone/iPadは、「武士における『大刀』『小刀』のように必携のもの」であると孫は表現し、「国民全員が所持するだけではなく、いずれ家電をはじめとするあらゆるマシンにも通信モジュールが入ることになる。この市場は未だ成熟しきっておらず、まだまだ成長の余地がある」と説明しました。また、携帯電話基地局やWi-Fiスポットの増設に加えて、「プラチナバンド」と呼ばれる900MHzの周波数帯の許認可を得たことで「どこでもつながるソフトバンクへ」が可能になったこと。また経営陣が刷新された、新生Yahoo! JAPANが「スマホファースト」の方針で、スマートフォン向けを中心にコンテンツ制作を行っていくことなど、「モバイルインターネットNo.1」に向けた戦略を明かしました。
最後に、昨年の東日本大震災によってもたらされた、人々の悲しみや苦しみに触れ、孫は改めて「情報革命で人々を幸せに」という言葉に込められた想いを語りました。

質疑応答の部では、株主の皆さまよりご質問やご意見、叱咤激励のお言葉をいただきました。ソフトバンクグループでは引き続き、健全な財務体質の強化に取り組み、企業価値の最大化を目指して、努力してまいります。

今後とも、皆さまのご支援、ご指導のほど、よろしくお願いいたします。

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(掲載日:2012年7月9日)