2015年10月22日、これからのソフトバンクグループを担う後継者の発掘、育成を目的として設立されたソフトバンクアカデミアは、在校生と入校希望者などを対象とした特別講義を開催しました。特別講義ではソフトバンクグループ株式会社(以下「SBG」) 代表取締役社長の孫 正義の講演と、孫と同社 代表取締役副社長のニケシュ・アローラによる対談が行われました。
Singularity~情報革命が導く世界~
冒頭に行われた孫の講演では、「シンギュラリティ(コンピューターが人間の知能を超えるクロスポイント)」が30年以内に到来し、「情報革命で人々を幸せに」を経営理念に掲げるソフトバンクグループの注力分野「AI」「スマートロボット」「IoT」の進化により近い将来もたらされる、人類と知的コンピューターが共存する世界の訪れについて語りました。
シンギュラリティ時代のソフトバンクグループ
講演に続く孫とアローラの対談では、「シンギュラリティが訪れた世界」「300年成長し続けるための戦略」「次世代を担う後継者」「リーダーシップ」の四つのテーマで、これからのソフトバンクグループについて議論が交わされました。
ソフトバンクグループでは、300年成長し続けるための戦略として、毎年優れた創業者を探しあて、投資を行うと同時に知恵やアドバイスの提供を通して新しい集合体になっていくことが重要と考えています。孫は「当社は、国内事業だけに留まることなく、グローバル企業にならなくてはならない。SBGが中核となり、さまざまなポートフォリオに投資し、各国で文化やスタイルを作っていく。それがわれわれの成長戦略だと思う」という考えを明らかにしました。
対談の終盤になると、ソフトバンクアカデミアの本質である「後継者」について話し合われました。孫は後継者に求められる資質として「革新的なことをしたいという強い起業家精神を持ち、信念と情熱がある人。そして周りを思いやれる大きな心を持つことも大切」と持論を語りました。アローラも「それこそが情熱を持った企業集団を創ることにつながっていく」と賛同しました。
「これからソフトバンクアカデミアを継続していく中で、そのうちの何人かがわれわれの後継者の一人になります。彼らには、後継者になるだけではなく、自ら起業家として活躍するチャンスもあります。あるいはグループ企業の経営者として、一緒に成長していくことも可能でしょう」と述べた孫は、ソフトバンクアカデミア生の今後に期待を寄せました。
ソフトバンクアカデミア2016年4月入校のエントリー締め切りは11月16日午前10時です。これからのソフトバンクグループを担う後継者を目指す一員として、入校を検討している方の応募をお待ちしています。
(掲載日:2015年11月12日)