ソフトバンクといえば、携帯電話やプロ野球球団をイメージする方が多いと思いますが、実は法人向けのサービスも幅広く展開しているんです。
ビジネスがより便利にスムーズに進むように、IoTやAIなど最先端の技術を使ったサービスを提供しています。もしかしたら、皆さんが普段何気なく仕事で使っているシステムや機器にもソフトバンクのサービスが使われているかもしれませんね。
今回は、今年4月から代表取締役副社長 兼 COOとしてソフトバンクの法人事業統括を牽引している今井 康之副社長に、現在の法人事業を取り巻く環境や今後の事業方針についてインタビューしました。
今こそ、お客さまの期待に応えるとき
副社長 兼 COOとして法人事業を担当してみて、今感じていることは?
今井:着任してから、さまざまなお客さまにお会いしてきましたが、「AIやIoTなどの技術革新によって、仕事が変わりつつある。ソフトバンクのノウハウを教えてほしい」と言われる機会が非常に多いです。テクノロジーのすさまじい進化の中で、お客さまを取り巻く状況が日々ものすごいスピードで変化しているからだと思います。
こうした体験から実感したのは、ソフトバンクの法人事業はお客さまのご要望を通じて時代の変化を真っ先に感じられる場所だということ。次の時代を読む力が養われますし、お客さまの期待に応えることができる法人事業は刺激的だと改めて感じています。
また、次の時代を見据える上で「攻め」の姿勢を忘れないようにしたいですね。ソフトバンクの法人事業は単にサービスを売るだけでなく、仕事のやり方そのものの提案や、新しい技術を用いたデジタルワーキングの導入など、時代に合わせ最適な提案をすることを得意としてきました。この強みを生かしてIoT、ビッグデータ、AIなどの分野においても新しいサービスを次々に生み出していかなければなりません。
よくニュースなどで耳にすると思いますが、例えばタクシー業界のUber、コンビニ業界ではAmazon Goなど、世界では新しいサービスが続々と生まれています。Uberはもともと配車から始まりましたが、最近はAIの自動運転を導入するなど、既存のタクシー業界を根底から変えようとしています。つまりシステムさえあれば、既存の業界をがらっと変えることができる時代が来ているのです。これは、どこの業界でも同じように起きます。今のソフトバンクがやるべき仕事は、時代の先を読み、「攻め」の姿勢で、お客さまの期待に応えるサービスを創っていくことだと確信しています。
革新はフラットなコミュニケーションから
ソフトバンク全体のビジネスの方向性について感じていることは?
今井:今、ソフトバンクには、ものすごいチャンスが来ていると感じています。 ソフトバンクは、携帯電話やデータ回線、それに付随する商材を売る通信事業者という立場がある一方で、IoT、ビッグデータ、AIを商品化できる絶好の機会とポジションを得ているからです。新しいサービスを提供するには、通信とデバイスとプラットフォームがないとなかなかお客さまに提案できませんが、ソフトバンクにはそれが全部そろっています。
具体的な事例もどんどん生まれています。 例えば不動産のビルの保守。一般的にビルの保守コストは建設コストの5倍と言われていますが、IoT機器による常時監視システムを導入すれば、保守コストをかなり下げることができます。ソフトバンクの法人事業ならこうしたサービスをいくらでも提案することができます。
事業を率いるトップとして、特に意識していることは?
今井:社内におけるフラットなコミュニケーションは強く意識しています。なぜなら、新しい時代に新しいサービスを作るためには「意見を言うこと」と「意見を共有する仕組み」が不可欠となるからです。
先日、あるAI研究者の講演を聴く機会があったのですが、その方が「28才までが能力の最高地点である」と話されていました。これを聞いて私は、経験値の高いベテランと新しい発想を持った若いメンバーで考え方を融合させる必要があると強く感じました。ソフトバンクはお客さまの声を聞きながら新しいサービスを提供していく企業ですので、上下関係なく意見交換できないといけません。とにかく、フラットなコミュニケーションが大事であり、私のモットーでもあるので必ず実践していきたいと思っています。
今井 康之(いまい やすゆき)
ソフトバンク株式会社 代表取締役副社長 兼 COO
略歴:鹿島建設株式会社を経て、2000年 ソフトバンク株式会社(現ソフトバンクグループ株式会社)入社。ソフトバンクグループ各社で、主に法人営業を担当。2009年 ソフトバンクテレコム株式会社(現ソフトバンク株式会社)取締役常務執行役員、2015年 ソフトバンクモバイル株式会社(現ソフトバンク株式会社)専務取締役などを歴任し、2017年4月より現職。
(掲載日:2017年6月15日)
文:ソフトバンクニュース編集部
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