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副社長に聞く! ソフトバンクグループを牽引する中核企業へ

これまで携帯電話サービスやインターネットなど、皆さんの生活に密着したさまざまなサービスを提供してきたソフトバンク。最近では、AIやロボット、IoTといった最新のテクノロジーを活用した新しい付加価値のあるサービスや製品を展開するなど、生活をさらに豊かにする挑戦を続けています。

この4月にソフトバンク株式会社 代表取締役副社長 兼 COOに就任し、コンシューマー事業を統括する榛葉 淳に、これまでの歩みや就任後の意気込みなど話を聞きました。

入社の決め手は「成長」「創業社長」「実力主義」

ソフトバンク一筋33年だそうですね。当時無名のソフトバンクに入社した理由は?

榛葉:大学時代、就職活動をするに当たり、将来どういう道に進もうかをいろいろ考えました。そこで自分なりに3つのポイントを考えてみたのです。
1つ目は、自分が社会人として主力となる30~40歳代の時点で成長産業であること。
2つ目は、オーナー社長の下で仕事ができること。
3つ目は、実力主義の会社であること。

2番目の条件の「オーナー社長」であるという点は特に重視していて、できれば創業社長の下で働きたいと思っていました。そうすれば入社してから何十年という同じ時間をかけて、一緒にビジネスを創っていけると考えたからです。

入社後はどんな仕事を?

榛葉:当時ソフトバンクは、流通事業(現 ソフトバンク コマース&サービス株式会社)と出版事業(現 SBクリエイティブ株式会社)による2本柱の会社でした。私は流通事業部門に配属され、いわゆる量販営業を担当することになりました。ソフトバンクが全国から仕入れてきたパソコン向けのソフトウエアを、家電量販店に売り込むことが主な仕事です。今の若い人には分かりにくいかもしれませんが、ブロードバンドもスマートフォンもない時代は、ソフトウエアはお店に買いに行くものだったのです。それもCDでもフロッピーディスクでもなく、カセットテープです(笑)。この新人時代に量販店の皆さまとお仕事させていただいて以降、現在まで30年以上にわたり大変お世話になっています。

他にも法人営業、MD(マーチャンダイジング)、マーケティング、社内システム改革、新規事業立上げ、スプリント事業立上げでの海外赴任など、30年でいろいろなことを経験させてもらいました。

プライベートで好きなことは?

榛葉:スポーツ全般が好きですが、野球は特に好きです。高校のときは甲子園を目指していたんですよ。
現在、福岡ソフトバンクホークスの役員もやらせていただいており、本当に光栄なことだと思っています。実はホークスの工藤 公康監督と高校時代に対戦していまして、通算成績は「3割3分3厘」です!
といってもある練習試合での3打数1安打でして、後は2三振、カーブが全く当たらなかったことを覚えています。後に工藤監督にこの話をしたのですが、全く覚えていませんでした(笑)

また、仕事後の過ごし方で大事にしていることは、会社の仲間やお取引先の皆さまと、食事をしながらさまざまな情報交換や意見交換の時間を持つことですね。大好きなワインを飲みながら、いろいろな話をすることはとても勉強になりますし、刺激を受けます。

グループを牽引する企業でありたい

最近、注目している分野は?

榛葉:「ディープラーニング」によるAIの進化です。
これからはAI自身が自ら進化していきます。われわれの生活に近い例では、特に医療の世界においては、著名な高い技術を持った医学者の英知をもってしても進まなかったがん患者の治療が、AIによって劇的に改善したという事例があります。

医学界のみならず、あらゆる産業で今後AIは活用されて行きますし、現にわが社でも既に法人営業やコンタクトセンター、人事採用など、多くの部門での活用がスタートしています。AIの活用が企業の成長の必要条件という時代がきているのです。

4月から副社長に就任しましたが、どのようなことに注力していきたいですか?

榛葉:ソフトバンクグループが世界に拡大していく中で、ソフトバンクはその中核としてグループ全体を牽引し続ける会社でありたいと考えています。

シンギュラリティを迎えるに当たり、世界中のあらゆる企業の中で、「AI」「IoT」「スマートロボット」を最も理解し、また活用している最先端の企業であり続けたいですね。私たちには、さまざまな商材や事業形態がありますが、よりたくさんのお客さまに「ソフトバンクが好きだ」「ソフトバンクだから使いたい」と思っていただけるようにしていくことが重要だと思っています。

さらなるお客さまの満足度向上を目指して、ソフトバンクショップの改革や、クルーの育成などに取り組んでいます。

経営理念を大切に

どのような組織を目指していますか?

榛葉:ソフトバンクはこれまで圧倒的な速さで急成長してきた会社です。それゆえに、これからはカルチャーの継承が重要だと考えます。
事業の成長と共に、新しい社員もどんどん増えていく中で、ソフトバンクの「志」でもある経営理念「情報革命で人々を幸せに」を皆で継承していきたいですね。

また、性別はもちろん、さまざまな年齢層や国籍やキャリアを持つ一人一人が、個々の特徴を生かして活躍できる多様性を大切にしつつ、いざ目標が決まったら一糸乱れず一枚岩となってゴールに突き進む、そのような「最強軍団」が理想であると考えています。

現在、ソフトバンクでは「Smart & Fun!」をスローガンに掲げ、「働き方改革」に取り組んでいます。
「働き方改革」は、見方を変えると仕事のプロセスを改革する「結果の出し方改革」とも言えるかもしれません。今までと同等もしくはそれ以上の成果を半分の時間で成し遂げるために、ITを効果的に活用し、オペレーションや組織自体を見直すなど、業務改善と生産性の向上に皆で協力して取り組んでいきたいです。

最後に、普段心がけていることを教えてください。

榛葉:最近、いろいろなところで「凡事徹底」という言葉を使わせてもらっています。
昨年度まで法人事業を担当し、日本全国の著名な経営者の皆さんにお会いする機会をいただきました。その中で、ある方がおっしゃっていたのが、この「凡事徹底」です。

含まれる意味は2つあり、一つは「ルーティンワークのような当たり前の仕事も徹底的にしっかりやる」、もう一つは「一見凡事に見えるような物事を、どれだけ工夫して新しい挑戦に変えていけるか」ということ。

どんなに大きな河川でも、山あいや谷から注ぎ込む小さな川がたくさん集まってできるものです。仕事も同じで、「凡事徹底」することで、皆がほんの少しずつ工夫をして、新しい何かを吹き込むことで、その総和が素晴らしい力や成果につながると考えます。

榛葉 淳(しんば じゅん)
ソフトバンク株式会社 代表取締役副社長 兼 COO

略歴:1985年 新卒3期生として、ソフトバンク株式会社(現 ソフトバンクグループ株式会社)に入社。主に営業・マーケティング畑を歩み、2007年 ソフトバンクモバイル株式会社(現 ソフトバンク株式会社) 取締役常務執行役員、2015年 専務取締役を歴任し、2017年4月より現職。福岡ソフトバンクホークス株式会社ほかグループ各社の役員も務める。

(掲載日:2017年7月11日)
文:ソフトバンクニュース編集部

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