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江戸の情緒漂う宿場町にPepper登場! 大学生発案の地方創生アイデアがかたちになりました

江戸と京都を結ぶ重要な街道だった中山道沿いに、いまなおノスタルジックな町並みが残る場所があります。長野県塩尻市にある奈良井宿はかつての宿場町の面影が色濃く残り、国内だけでなく欧米やアジアから多くの人が訪れる人気の観光スポット。そんな奈良井宿にPepperの看板が…。

「中に入って僕と会ってくれたら、特別なパンフレットをあげますよ~」と英語で書かれています。実はこれ、ソフトバンクの地方創生インターンに参加した大学生たちのアイデアが実現したものなんです!

英語コメント付きのPepperの看板

奈良井宿のランドマーク「木曽の大橋」

始まりは、塩尻市を舞台に行われた地方創生インターン「TURE-TECH」

「TURE-TECH」の読み方は“ツレテク”。ソフトバンクが2016年から実施している“変革リーダー”を目指す学生のためのインターンシップ・プログラムで、対象地域へ実際に足を運び、ICTを用いた各地域の課題解決策などの提案を行います。その記念すべき第1回目の舞台、それが塩尻市だったんです。

2016年9月、1,300名以上の応募者から選抜された学生30人が事前研修などを経て塩尻市に到着。学生たちは6名ずつの5チームに分かれ、「予防医療への参加率を最も高い市にするには」「インバウンド交流人口増加策」など、塩尻市が抱える5つの課題解決にチャレンジしました。現地でのフィールドワークとディスカッションなどを繰り返し、最終的に市長や市役所職員へのプレゼンを実施。その結果、実現性が高いとして採用されたアイデアの1つが「Pepperを活用した外国人旅行客の情報収集」でした。

インバウンドチームのプレゼンの様子

「どうして奈良井宿に?」「困ったことありませんか?」貴重な情報を収集中!

8月9日から奈良井宿観光案内所に設置されたPepperが外国人観光客を対象に、「国籍」「年齢」「訪問人数」「奈良井宿をどこで知ったか」「奈良井宿立ち寄り後の訪問先」「奈良井宿で不便に感じること」など13項目のアンケートを実施しています。

設置されたPepperは英語、中国語、韓国語に対応しているので、国籍を問わず参加が可能。そして回答していただいた観光客には、なんと顔写真入りのオリジナル観光パンフレットを印刷してその場でプレゼント! このあたりに学生ならではのアイデアが生かされている感じがしますね。
こうして集めた情報は、塩尻市の外国人向けの観光PRに活用されるそうです。設置期間は3年間の予定。Pepperには長期間にわたり頑張ってもらいますよ♪

設置されたPepperと外国人観光客

塩尻市のご担当者さまから一言

一般社団法人 塩尻市観光協会 事務局長
小嶋 正則さん

近年、中山道を旅する外国のお客さまが増加していることから、動向状況把握やデータの分析はここ奈良井宿の観光事業展開において重要なデータとなるものと確信しています。

今年も「TURE-TECH」実施しています!

「人生の分岐点になった」「意識の変化を行動につなげられたのは初めての体験」など、昨年の「TURE-TECH」に参加した学生からのポジティブな声を受け、今後も継続的に実施することが決定! 今年は8月から9月にかけて、兵庫県丹波市、そして塩尻市の2カ所で「TURE-TECH」が実施されます。どのようなプロジェクトが提案されるのか楽しみですね!

「TURE-TECH」の詳細はこちらをチェック!

(掲載日:2017年9月19日)
文:ソフトバンクニュース編集部