SNSボタン
記事分割(js記載用)

現場発のキッズスペース付きオフィスが完成! どんな働き方ができるのか、プロジェクトメンバーに聞いてみました

現場発のキッズスペース付きオフィスが完成! どんな働き方ができるのか、プロジェクトメンバーに聞いてみました

一見すると保育園のようですが、実はここ、東京の豊洲にあるソフトバンクのキッズスペース付きのオフィスなんです。働いているのは法人営業部門のメンバー。どんな風に働いているのか、なぜソフトバンクで新しいタイプのオフィスを作ろうと思ったのか、プロジェクトメンバーに聞いてきました!

話を聞いたプロジェクトメンバー

法人マーケティング本部
櫻井 悦子さん(左)/清水 梢さん(右)

ライフステージの変化に対応した、新しいオフィスを作りたい!

どうしてキッズスペース付きのオフィスを作ろうと思ったんですか?

清水:法人営業として働く女性社員が産休・育休後に復帰しやすい環境を作りたい、というのが1番の理由ですね。このオフィスはインサイドセールス(電話やWebを使った内勤型営業)の拠点になっていて、子連れで出勤することができるんです。

櫻井:お客さま先に伺うことが多い対面営業はスケジュール調整が難しく、どうしても復職に対するハードルが高くなってしまいます。そこで近年重要性が高まっているインサイドセールスとして復帰してもらえるようにしました。

清水:産休・育休後の選択肢を増やす、というのが新しくオフィスを作った目的ですね。もちろん一定期間を過ごした上で、再び対面営業として働くという選択肢もあります。

写真手前がキッズスペース、左奥がインサイドセールス用のオフィスです。右奥はサテライトオフィスになっていて、社員は子連れでなくても申請すると利用することができます

企業内保育所とは、どこが違うんですか?

清水:このオフィスは1歳以上の子ども(未就学児まで)を連れてくることができるのですが、保育は行っていません。子どもたちは常駐している保育スタッフが見ていますが、常に親の目が届く範囲にいて、食事やオムツ替えなどの世話は親自身が行います。あくまでも“子どものそばで働けるオフィス”であり、保育園ではないんです。

櫻井:そのため企業内保育園と比べると開設しやすいというメリットがあります。どれくらいの人が利用するのか未知数の部分もあったので、まずはキッズスペース付きオフィス運営で実績を持つ株式会社ママスクエアに協力いただいて、ここをオープンさせたんです。

アンケートでニーズを調査。ちょっと意外な支持層とは?

アンケートでニーズを調査。ちょっと意外な支持層とは?

オフィス開設で大変だったのはどのような点ですか?

櫻井:「会社に子どもを連れて出勤する」という前例のない取り組みだったので、関係部門になぜこの取り組みが必要なのかを理解してもらう必要がありました。

清水:絶対に必要になるだろうなと思い、育児休暇中の社員はもちろん、法人部門や一部その他の部門の社員にキッズスペース付きオフィスに対する意識調査を実施しました。するとポジティブな賛成意見を数多くいただくことができたんです。意外だったのは、未婚の男性社員からも「必要」という声が多かったこと。「将来、自分も必要になるかもしれない」「企業価値の向上につながると思う」といった意見があり、うれしい驚きでした!

櫻井:だからこそ「やってみる価値あるんじゃないですか?」と自信を持って関係部門と調整でき、その後しっかりと協力していただくことができたんです。

トイレはオムツ替えスペースを完備。当たり前だけど、やっぱり安心!

社内の反響はいかがですか?

櫻井:今年の1月にプレオープンして、徐々に利用者が増えてきている状況ですね。インサイドセールスとは別に、保育園が見つかるまでサテライトオフィスでリハビリ的に働くといった利用もされていて、産休・育休から復職する方法の多様化に貢献できているのかなと感じています。

清水:出産や育児というライフイベントがキャリアアップの支障になってはいけないと思うんです。このキッズスペース付きのオフィスが、復職するときの選択肢の1つになってくれたらうれしいですね。

リビングスペースの一角には、絵本の貸し出しコーナーもあります!

WeWorkで開催された「イクボス企業同盟」分科会で事例紹介!

WeWorkで開催された「イクボス企業同盟」分科会で事例紹介!

企業内保育所を開設するには費用や手続きなどの面でハードルが高いため、キッズスペース付きオフィスが注目され始めています。

4月初旬、ソフトバンクも入居しているWeWork日比谷パークフロントで、「テレワーク/サテライトオフィス」をテーマにイクボス企業同盟の分科会が行われました。この分科会でプロジェクトメンバーの櫻井さんが豊洲のキッズスペース付きオフィスを事例として紹介。参加企業の皆さんからも「企業内保育所は開設が大変なので興味深い」「苦労した点は?」といった質問がありました。

分科会は18時スタート。ビールとお菓子を片手にフランクな雰囲気で行われました

櫻井さんいわく「キッズスペース付きオフィスには関心を持っている企業も多く、豊洲のオフィスへ見学にいらっしゃることもあるんですよ」とのこと。現場の声から生まれた新タイプのオフィス。出産や育児からの復帰の際、心強い存在になっていきそうです。

(掲載日:2019年5月21日)
文:ソフトバンクニュース編集部