SNSにおいて、価値観の似た者同士で交流し共感し合うことにより、自分の意見が増幅・強化されること
SNS上の狭いコミュニティ内で起こる現象
エコーチェンバー(echo chamber)は直訳すると「反響室」の意味を持ちます。SNSにおいて似た興味関心を持つユーザー同士でつながる(フォローし合う)コミュニティ内で意見を発信すると自分と似た意見ばかりが返ってくるという状況を、閉じた部屋で音が反響する物理現象になぞらえています。エコーチェンバー現象の問題点は、利用者がSNSのタイムラインから常に同じような意見を見聞きし、自分の投稿に対して価値観の似た不特定多数の人から共感が得られると、誤った情報でさえ正しいと思い込んでしまう危険性があることです。
エコーチェンバー現象と似た現象で「フィルターバブル」もあります。エコーチェンバー現象との違いは、利用者の意思に関係なくアルゴリズムが利用者個人の検索履歴やクリック履歴を分析し学習することで利用者が知りたい情報のみ流れてくる点です。いずれの場合も、情報取得における思考の偏りを防ぐために、日頃から正確な情報、多様な意見や考えに触れるようにするなど個人のネットリテラシーを高めることが大切です。
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(掲載日:2023年2月13日)
文:ソフトバンクニュース編集部