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え?ヨットって飛ぶの!?空飛ぶヨットを徹底解剖!

特集

大きな帆を広げ海原を悠然と進む船。
「ヨットレース」と聞いて、そんな映像を思い浮かべる人が多いかもしれませんね。

でも、それは昔の話。
長い歴史の中でどんどん進化を遂げ、現代のレースでは、なんとヨットが水面から浮き上がり、ものすごいスピードで疾走するまでに!

「ヨットが飛ぶなんて」と思うかもしれませんが、写真を見れば一目瞭然! 完全に水面から浮き上がっていますよね。「フォイリング」と呼ばれるこの状態、どのように起きているのか気になりませんか?
詳しく解説しちゃいます!

まずは、基本から。ヨットはどうやって進む?

「揚力」という言葉を聞いたことはありますか? 学生の頃、物理の授業で耳にしたことがあるかもしれませんが、「フォイリング」の仕組みを知るには、まずはこの「揚力」の原理を理解する必要が…。
難しい話はなるべく省略して……カンタンに説明しますよ~♪

飛行機の翼を横から見た図

まずは、飛行機の翼をイメージしてみてください。
飛行機の翼って、真横から見ると上部分が弓なりにしなった形をしていますよね。

その翼に風が前から当たるとどうなるかというと、膨らんだ側に流れる空気は上に膨らんで、最後は吹き下りていく。その下がる力に対する反動として、上向きに働くのが「揚力」!

そして、「揚力」が重力を上回ると、飛行機が浮き上がるという仕組みなんです。

ヨットを上から見た図

それと全く同じ原理が、アメリカズカップのヨットにも働いています。

ヨットの帆にあたるウイングは、飛行機の翼と同様にしなるようになっているので、ウイングの膨らんだところに前から風が当たると「揚力」が発生します。

このとき、「揚力」で前へ進む力(1)と横へ流れる力(2)が発生するのですが、(2)の力を消すことで(1)の方が強くなり、ヨットが前に進みます。

ヨットにはセンターボード(アメリカズカップのヨットでいう「ダガーボード」)があって、それが抵抗となることで(2)の力が弱くなり、前に進むってことなんです!

気になることその1:なぜ浮き上がるのか

いよいよヨットが浮く仕組みの話。ヨットが浮き上がるためには、“前に進む力”がカギ!

実は、アメリカズカップのヨットに付いている「ダガーボード」は、水面と平行になるように、先がL字に曲がっています。曲がっている部分をよーーーく見ると、なんとこれも飛行機の翼と同じような形をしています。

ダガーボードに対して、水は前から流れ、しなった側で曲線形に流れて下向きに流れていくので
(あれ? この話さっき聞きましたよね?)、その力の反動で上向きに「揚力」が発生!
すると…ヨットが浮き上がるんです!

これこそが「フォイリング」!!

そのため、スピードが出るほど水の流れる力が強くなる=「揚力」も大きくなり、「フォイリング」しやすくなるということ。

気になることその2:なぜ「フォイリング」をさせるのか

なぜ「フォイリング」の技術が生まれたと思いますか? その答えは、「速さの追求」。

これまで、ヨットは風の力を受けて優雅に進んでいく競技でした。しかし、ヨットレースを近代的でもっと迫力のあるスポーツにしよう! と、より速いスピードを求めるようになったのだとか。そこで生まれたのが、「水と接する面(摩擦=抵抗)を減らす」という発想。ヨットを水面から離す技術を磨いていく中で誕生したのが「フォイリング」なのです。

風と一体になる瞬間

「フォイリング」をすると、ヨットと水面が接する面積が減り、摩擦が小さくなってスピードが上がります。現在のアメリカズカップで使用されているヨットのスピードは、時速60キロを超えるのだそう。なんと、乗っているセーラーが感じる体感速度は、時速200キロを超えるのだとか!

ソフトバンク・チーム・ジャパンの早福 和彦総監督 兼 選手は、「フォイリングをする時はふわっと浮き上がる感覚で、フォイリングをしている間は、ほぼ音がしない」と教えてくれました。

実はワタクシ、アメリカズカップのヨットに乗せてもらってフォイリングを体感したことがあるのですが、風を切るヒューという音がする以外、本当に静か! 飛んでいるような感覚でサイコーに気持ちヨカッタです☆

大きな帆で海の上をゆっくりと進むというヨットのイメージは、ちょっとずつ変わってきているのかもしれませんね♪

目の前でフォイリングを見たい! という方。ぜひ、福岡大会の会場でお待ちしています!

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(掲載日:2016年11月9日)
文:ソフトバンクニュース 編集部