CSRトピックス 2013年

ケニア共和国にて通信サービスの技術支援を実施

ソフトバンクモバイル株式会社(以下「ソフトバンクモバイル」)は、Bharti Airtel Limited(以下「Bharti Airtel」)と共同で、ケニア共和国にて実環境での実験(フィールドトライアル)を行い、衛星伝送路を利用しても、コスト効率の良い携帯電話サービスを提供できる、実用化可能な技術の構築に成功しました。これまで、固定通信や移動通信の設備の建設が困難な地域においては、衛星伝送路を利用した通信網の構築が検討されていましたが、主に利用料が高額であることが障壁になっていました。今回構築に成功した技術は、衛星伝送路を利用した携帯電話サービスの低コストでの提供を可能にするものです。

合言葉は「Make African happy」


衛星回線を調整中

アフリカでは「人のつながりが資源」と言われるほど、コミュニケーションは貴重であると言われています。携帯電話サービスが提供されていない地域では、現在でも「会えるかどうかわからない親戚に、バスを乗り継ぎ、子供の就職を頼みに行く」などということが行われています。このような地域に「安価な伝送路と通信設備さえ整備できれば、価値ある携帯電話サービスを提供できるのではないか」と考え、社内で提案したのがソフトバンクモバイル ソリューション推進室の田近 明彦です。

田近は、社内で「真のアフリカ支援は金銭の援助ではない。自分たちが持つ優れた技術を伝え活用してもらい、彼ら自身の技術にすることこそ、真の支援である」と訴えました。そして、これに賛同した多くの社員が自主的に集まり、「Make African happy」を合言葉に検討を進めた結果、今回の技術支援につながりました。

東日本大震災でも運用された、携帯電話網を構築する技術

通信衛星の電波帯域を共有して通信サービスを提供する技術は、既にソフトバンクモバイルが2010年より商用展開しており、2011年3月11日に発生した東日本大震災においても300を超える衛星基地局を短期間に構築し、通信不能となった地域の携帯電話網を構築した実績があります。今回はこの技術に、基地局からの通信半径が最大50km以上になる技術を組み合わせることで、1台の基地局でカバーできる通信可能エリアを大きく広げることに成功しました。


せめて井戸の周りだけでも電話ができれば、生活水の確保も便利に

田近は「ソフトバンクモバイルの技術がさまざまな国の携帯電話普及の一助になれば、これほどうれしいことはありません。この技術を通して、少しでも人々が豊かで便利な生活を手にすることができればと考えています。少なくとも21世紀の間に、彼らが携帯電話やインターネット環境を手に入れ、教養や職業を自由に選択できるようになれば素晴らしいと思いませんか? そこにソフトバンクグループが何か手伝えることがあるのではないか、というのがわれわれの思いでした」と、この一連のプロジェクトへの熱い思いを語ります。

この技術については、すでにアフリカ諸国やアジア各国など、特に携帯電話未整備地域が残る国々からお問い合わせをいただいており、今後の展開に期待が寄せられています。

2011年に日本で発生した未曽有の大震災で活用された通信技術が、今回の実験により、さまざまな国においても通信技術の発展に役立つことが証明されました。ソフトバンクグループは今後も「情報革命で人々を幸せに」の経営理念の下、日本国内にとどまらず世界の人々の幸せに貢献できる活動を行ってまいります。

(掲載日:2013年9月19日)

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