ソフトバンクグループと米国Bloom Energy Corporation(以下「Bloom Energy」)が共同で設立したBloom Energy Japan株式会社(以下「Bloom Energy Japan」)が、国内初号機となる「Bloomエナジーサーバー」を福岡県福岡市のオフィスビルM-TOWERに設置し、2013年11月25日より運転を開始しました。同日、その運転開始セレモニーが同ビルで行われ、ソフトバンクグループ代表である孫 正義ほか、Bloom Energyの共同創設者 兼 CEOのKRシュリダー氏、Bloom Energy Japan代表取締役社長の三輪 茂基が出席しました。また、在日米国大使館首席公使のカート・トン氏と福岡市長 高島 宗一郎氏が来賓として出席されました。

(写真:左より、三輪、KRシュリダー氏、孫、カート・トン氏、高島 宗一郎氏)
「Bloomエナジーサーバー」の国内初号機が福岡で運転開始
2013年7月、ソフトバンクグループは米国に拠点を置くBloom Energyと合弁会社Bloom Energy Japanを立ち上げました。
「Bloomエナジーサーバー」は、複数の燃料を活用できるクリーンで高効率、分散設置型の画期的な固体酸化物形燃料電池です。「Bloomエナジーサーバー」はバイオガスや都市ガスで稼働し、発電効率は他に類を見ない高さとなっている上、設置やメンテナンスも簡単に行うことができます。また、Bloom Energyの柔軟で拡張性のあるモジュール技術により、お客さまのニーズに合わせた発電容量で設置が可能です。
運転開始セレモニーの開催に先立ち、孫は「11月25日、『Bloomエナジーサーバー』の国内初号機が運転を開始しました。クリーンで安定した分散型のベース電源による電力の提供は、今後日本の法人企業や自治体にとって安定した電力調達の選択肢の一つとなると確信しています」と述べました。「Bloom Energyは、米国のシリコンバレーで設立され、今最も注目を集めているクリーンエネルギー会社です。『Bloomエナジーサーバー』は都市ガスやバイオガスを燃料としていますが、燃料を燃やして発電する従来の燃焼方式ではなく、化学反応による発電方式で、燃料を電気に変換します。

そのため、発電効率も大変高く、米国では画期的な分散型のベース電源としてデータセンターや工場、大規模商業施設、官公庁など、電力の持続的な供給が必要とされている施設での導入が進んでいます」と「Bloomエナジーサーバー」の高い実績を紹介しました。そして最後に「本日、日本での初号機が、私が育った福岡で運転を開始したことは、私にとっては二重の喜びです。ここ福岡から、日本、アジア、そして世界に広げ、人類の未来を担う、新しい社会のパラダイムシフトを起こしていきます」と力強く締めくくりました。
日本国内での電力の安定供給に貢献
孫に続いて登壇したKRシュリダー氏は「今回のM-TOWERへの設置は、Bloom Energyとしてはソフトバンクグループとの初の共同プロジェクトです。また、米国以外では初めての設置となり、世界展開への第一歩となります」と期待を寄せました。次に、Bloom Energy Japan社長の三輪があいさつに立ち、「Bloomエナジーサーバー」の運転開始を喜ぶとともに、Bloom Energy Japanの立ち上げに協力いただいた関係者への感謝の意を表しました。そして「『Bloomエナジーサーバー』の普及を通じて、日本国内での電力の安定供給に貢献し、日本経済の発展に寄与すべく取り組んで参ります」と決意を語りました。

その後、会場では来賓メッセージとして、元米国国務長官でBloom Energyの社外取締役でもあるコリン・パウエル氏のビデオメッセージが公開され、引き続き在日米国大使館首席公使のカート・トン氏と福岡市長 高島 宗一郎氏が祝辞を述べられました。
来賓あいさつ終了後、「Bloomエナジーサーバー」の運転開始セレモニーが行われました。ステージに再び、孫、KRシュリダー氏、三輪らが登壇し、司会者のカウントダウンの掛け声で一斉にパネルが開かれると、ガラス越しに「Bloomエナジーサーバー」が披露され、会場からは大きな拍手が起こりました。
Bloom Energy Japanは、「Bloomエナジーサーバー」で発電する電力の販売を通じ、日本国内における持続的な電力の安定供給、経済発展に貢献していきます。今後の展開にどうぞご期待ください。
- SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンク株式会社の登録商標または商標です。
(掲載日:2013年12月16日)