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元気な浜の再生を目指して 2014年1月 東日本大震災 被災地の今

ソフトバンクグループでは、公益財団法人 東日本大震災復興支援財団の「『あの日』を忘れない宣言」の趣旨に賛同し、皆さまと共に「チャリティホワイト」など、さまざまな支援を行ってきました。

「被災地の今」では、支援先である非営利団体からの活動レポートや被災地の現状を紹介しています。

元気な浜の再生を目指して

東日本大震災から1000日以上がたちましたが、宮城県石巻市の復興はまだまだという感じです。

市街地の中央を流れる石巻のシンボルともいうべき北上川の中州の中瀬(なかぜ)に行ってみると、石ノ森萬画館の下流にかまぼこ型の結構大きなテントとのぼりが立っていました。ここが2013年12月7日にオープンした「石巻かき小屋」。石巻牡鹿半島福貴浦の新鮮な殻付カキを提供しています。

元気な浜を再生し、新しい雇用を生み出したい!という思いで開業した代表の寺岡征己さんは愛知県名古屋市出身。2011年4月末に個人ボランティアとして石巻市内の個人宅でがれき除去や家屋内の泥のかきだしなどの活動をしている中で、石巻のカキの存在を知りました。

石巻地区には多くの浜があり、そのほとんどが現在も完全復旧していない状況です。震災後、カキの生産をやめてしまった方も多く、このままでは衰退の一途をたどるカキ生産。それを食い止めようと、寺岡さんは立ち上がりました。

震災以前から、宮城県のカキ流通市場ではカキの“むき身”を袋詰めにして消費地へ出荷する生産地としての役目ばかりで、カキを製品として売る市場がほとんどありませんでした。そのため種カキ出荷量のシェア8割を誇る宮城県石巻市ですが、市内でカキを食べることができる店舗はほとんどない状況です。

そこで、寺岡さんは新鮮な殻付カキを飲食店に提供するなど新たな取り組みを行うことで、カキ生産の衰退を食い止め、真の復興につなげていこうと考えました、そして、知り合いの三谷宏明さん(宮城県亘理町出身)と共に、石巻市の中心部に位置するこの中瀬に、新鮮な殻付カキを食べることができる「石巻かき小屋」を開きました。

寺岡さんと三谷さんは、「三陸かき小屋街道を構築して広島や福岡のように多くのカキファンが訪れてくれる魅力ある三陸沿岸地域を作り上げること。震災前に戻るだけでなく、魅力ある三陸沿岸部を作り上げることが夢です。」と力強く語ってくださいました。

元気な浜の再生を目指して

元気な浜の再生を目指して

元気な浜の再生を目指して

元気な浜の再生を目指して

情報提供:ラジオ石巻
撮影場所:宮城県石巻市
撮影日:2013年12月

仮設住宅に住む子どもたちが遊べる場所をつくりました

12月8日、福島県南相馬市鹿島区の仮設住宅近くの広場に、子ども向けのアスレチック遊具が設置されました。設置されたのは寺内塚合第二仮設住宅と小池長沼仮設住宅の間にある広場です。設置を記念し、子どもたちや住民がボランティアと触れ合うイベントが開かれ、300人近い人が集まりました。

仮設住宅の周辺には公園など、子どもが遊べる場所が不足しており、イベントで集まった子どもたちも大喜びで広場を駆けまわりました。

この広場はこれまでも住民の憩いの場となるよう、全国の団体から支援を受けてきた場所。今回この場所に、仮設住宅周辺に子どもたちが安全に遊べる場所を提供している団体「プレイグラウンド・オブ・ホープ」の支援により、トンネル式のすべり台やロープの綱のぼりができる一体式のアスレチック遊具が設置されたのです。 遊具のほかにも、新潟県に避難している方から贈られたかわいい子ヤギも仲間入りし、子どもたちが動物と触れ合う場にもなっています。

寺内塚合第二仮設住宅と小池長沼仮設住宅では、小高区、原町区の方々が避難生活を送っています。遊具の設置交渉やイベント開催にあたっては、仮設住宅の自治会や住民の方々が中心となって積極的に取り組みました。また、 趣旨に賛同した鹿島区の方々が、4アール(400平方メートル)ほどの敷地を無償で提供してくださり、仮設住宅に住む子どもたちが遊べる場所が実現しました。

小池長沼仮設住宅の高野将則自治会長は「今後、この広場が子どもからお年寄りまで、世代を越えた交流ができる場所になってほしい」と話されていました。また、遊んでいる子どもの保護者からは、「ここは仮設住宅のため公園が近くになく、子どもが遊べる場所がなかった。今後はこの遊具で思いっきり遊んでほしい」といった声が寄せられ、広場に対する期待の高さがうかがえます。

両仮設住宅で避難生活を送る小高区・原町区の方々は、今回の遊具設置やイベント開催のほかにも、鹿島区内に花を植える活動など、仮設住宅にお住まいの方と、地元鹿島区の方々が手を結び合う活動が増えています。(今回のイベントでもトン汁やシチュー、たこ焼きやクレープなどが振る舞われ、鹿島区のお店が協力してくださいました)今後も仮設住宅にお住まいの方と、地元鹿島区の方々との交流が盛んに行われることを願っています。

仮設住宅に住む子どもたちが遊べる場所をつくりました

仮設住宅に住む子どもたちが遊べる場所をつくりました

情報提供:臨時災害放送局 南相馬ひばりエフエム
撮影場所:福島県南相馬市鹿島区
撮影日:2013年12月

3.11 TOHOKU 応援はつづく ~忘れない、あの日を。つなげよう、未来へ。

「そのとき、つながるということ」 東日本大震災から10年、進化し続けるソフトバンクの災害対策

(掲載日:2014年1月10日)