今年も東北の高校生100人が、リーダーシップと地域貢献のスキルを学ぶためアメリカへと旅立ちました。
初めての海外という参加者も多く、それぞれの思いを胸に異国の地で過ごす3週間。
何を学び、見て、感じてくるのか。みんなの成長が楽しみですね!
東北を応援したい
「TOMODACHI ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」は、東日本大震災の被災地域である岩手県、宮城県、福島県の高校生を、カルフォルニア大学バークレー校で行われる3週間の集中コースに無償で招待するプログラムです。「東北の高校生が夢をつかみ、チャレンジするための一歩としてこの経験を生かし、東北の復興を担うリーダーになってほしい」という思いから、米日カウンシルと米国大使館が主導する「TOMODACHIイニシアチブ」にソフトバンクが参画し、2012年にスタート。今年を含め累計約700人の高校生が参加しています。
参加者は、同校で提供されている問題解決型のワークショップ「Y-PLAN(Youth - Plan, Learn, Act, Now!)」を通して、自分たちが暮らす地域社会に貢献する方法を探求し、目標を立てながら、それを実現するための方法を考え・学びます。
「風評被害に苦しむ農家や漁師を助けたい」
「観光客が減った地元を盛り上げたい」
「仮設住宅が立ち並び、遊び場を失った子どもたちに遊び場を作りたい」
これまで、さまざまな思いを胸にこのプログラムに参加した高校生たちは、帰国後、地元で観光事業の立案や復興イベントを開催するなど、地域社会に貢献する取り組みを主導するリーダーとして活動しているんですよ! 彼らの活躍している姿も、ぜひ見てみてくださいね。
TOMODACHI ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム
帰国後の取り組み
みんながチャレンジした理由、聞かせて!
震災から5年を迎えた今年、TOMODACHIプログラムの参加者と同じ高校生の井上 咲楽さんは、初めて東北各地を訪れ、現地の様子や支援先の状況をレポートしていました。そして今回、再び東北を訪れ、渡米前のみんなに意気込みを聞いてみました。
後藤 優芽(ゴトウ ユメ)さん
参加しようと思ったきっかけは?
私は自分が先頭に立って行動することが苦手で、判断力にも自信がありません…。この機会に、弱いと感じている判断力と行動力を身に付けたいと思い、参加を決めました。
アメリカで挑戦してみたいことは何?
もともと英語が好きなので、自分の英語力がどのくらい通用するのか試してみたいですね。
井上 空河(イノウエ クウガ)さん
このプログラムに参加した理由を教えてください。
東日本大震災を経験して、亡くなった人たちの分も一生懸命頑張っていきたいと思い、このプログラムに参加しました。
自分自身のどんな変化を期待していますか?
文化の違うさまざまな人と交流することで、人見知りな部分が、少しでも改善できればいいなと思っています。渡米までに英語も勉強したいですね!
大橋 広佳(オオハシ ヒロカ)さん
どうして参加しようと思ったの?
小学6年生の時に東日本大震災を経験し、高校生の私でも被災地域のために何かできることはないかと、ずっと思っていました。今回、このTOMODACHIプログラムを通して具体的に何かできることを見つけたいですね。
このプログラムで学びたいことは何ですか?
生徒会、部活動、ボランティア活動などで、リーダーの役割を担っていることが多く、このプログラムで、帰国後にも生かせるリーダーシップについて学びたいです。
特に、現在、被災地の皆さんに花を届けるボランティアに参加しているのですが、今回の経験をボランティア活動に生かし、東北の復興につなげていきたいですね!
プログラムに参加する高校生たちは、みんな自分の意見をしっかり持っている人ばかり。渡米前に開催された事前研修でも、一人一人が真剣な瞳で話し合い、東北をより良くしたいという気持ちがとても強く伝わってきました。ブレない心を持っている人はやりたいことが明確で、私も同じ高校生として「見習わないと!」と思っています。
今回話を聞いたみんなが、どんな経験をして帰ってくるのか、今からわくわくです!
みんな、がんばってね~~♪
井上 咲楽:第40回ホリプロスカウトキャラバン ソフトバンク賞を受賞
(掲載日:2016年7月25日)