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- ※「LiVR」は現在「VR SQUARE」として提供されています。
最近ではVR専用ゲームやVR専門のアミューズメントパークなども増え、なにかと話題のVR。「迫力がすごい」「臨場感がケタ違い」なんて声をよく聞きますが、皆さんは体験したことがありますか?
まだ体験したことがないという人の中には、「本当にそんなすごい迫力なの?」と半信半疑な人もいるかもしれません。そこで今回、ソフトバンクと米国ロサンゼルスの企業「NextVR, Inc.」が共同で制作・配信している「NextVR」のVR動画コンテンツをプロの実況アナウンサーに体験してもらい、その迫力や臨場感がどれほどのものなのか、実況してもらいました!
VR実況の目次
今回のルール説明&実況アナウンサー入場!
- ルール1. 使用するのは「NextVR」で配信されているキックボクシングのVR動画
- ルール2. 最初にVRではない通常の動画で試合を見てもらい実況してもらう
- ルール3. その後、VRゴーグルで試合を見てもらい、実況の様子を比較する
- ルール4. 実況してもらう試合は公平性を期すため、同じ内容のものとする
それではご入場いただきましょう! 黒スーツにピンクのネクタイ姿で登場していただいたのは、実況アナウンサーの清野茂樹さん。もうすでに気合十分といった様子です!
「VR実況? やってやりましょう!」
実況アナウンサー・清野茂樹さん
地方のラジオ局でアナウンサーを経験後、2006年よりフリーとして活動。プロレスや格闘技、相撲などの実況を得意とし、2015年には新日本プロレス、WWE、UFCという世界3大メジャー団体の実況を史上初めて達成したすごい人。格闘技実況からアイドルの楽屋中継レポートまで、あらゆるものを巧みな実況で盛り上げるスペシャリスト。
格闘技の実況は「車の運転」に似ている?
今日はよろしくお願いします。
「こちらこそ、よろしくお願いします!」
普段の格闘技実況で清野アナが心がけていることを教えていただけませんか?
「一番はメリハリをつけることですね。流すところは流して「ここだ!」というところで、声を大きく張り上げてメリハリをつけるようにしています。大声を出しっぱなしでは、私も、聞く皆さんも疲れてしまいますからね(笑)」
今回はVRで実況してもらいますが、普段のリングサイドでの実況と比べて気をつけたいポイントはありますか?
「テレビ中継がある試合では、画面に映っていないこともなるべく実況しようと考えています。一方、今回のように動画を見ながらの実況だと、なるべく映像内で起こっていることだけを伝えなければいけません。そこを意識したいですね」
「画面に映っていないものも実況する」とはどういうことですか?
「例えば、プロレスだと「タッグマッチ」で3対3の戦いや「場外乱闘」なんかもあるので、リング上やリングサイド、客席みたいに同時に数カ所で別々の戦いが繰り広げられることがあります。カメラも全ては追いきれないので「おおっと! 放送席の前では大変なことになっております!」とリング以外の状況も視聴者に伝えてあげるわけですね」
会場内の全てに気を配らなければならないのは、すごく大変そうですね…!
「慣れるまでは大変ですが、私の感覚としては「車の運転」に近いですね。車を運転するときって、フロントガラスやドアミラー、速度メーターなどを見て…というように、同時並行でいろんなことをやっていると思うんです。格闘技の実況もそれに近くて、目の前の試合やモニター、手元のメモを見て、隣の解説者の言葉を聞いて…と同時にやるわけです」
VR実況に当たっての意気込みをお願いします!
「VRは迫力がすごい、すごいとうわさではよく聞きます。…が、実際はどんなもんなのか。私がしっかり伝えましょう。VRの迫力とやらを私の実況で凌駕できるよう、やってやりますよ!」
なお、今回実況していただくのは、NextVRで配信中のキックボクシングイベント「KNOCK OUT SUMMER FES. 2018」の試合動画。スーパーライト級トーナメント決勝戦・不可思選手vs秀樹選手のダイジェスト映像です。
決勝まで勝ち上がってきたツワモノ2人が、判定までもつれ込んだ熱戦の模様を実況してもらいましょう!
まずは普通の動画で実況! 実況アナウンサーの想像以上の実況力…!
VRで動画を見てもらう前に、まずはスマートフォン(スマホ)で通常動画を見てもらい、実況してもらいます。VR用に作られた動画なので、スマホを動かすと視点もグルグル回転します。多少の見づらさがあるかと思ったのですが、清野アナは「問題ないですよ」と余裕の一言。プロアナウンサーの実力のほどが、いま明らかに…!
それでは、実況開始!!!
さぁ、始まりました! 不可思が秀樹をコーナーに追い詰め…あっと、左ミドル!
秀樹、一瞬バランスを崩しました!
お互いに距離を測っていきます。距離を測って…おっと不可思、得意のローキックを出します!
そしてハイ! 多彩なキックを打ち分けていく不可思。
秀樹、パンチで返します!
サウスポースタイルの秀樹。対してうまく相手の右側に回り込みたい不可思です!
左ーッ!!
秀樹の強烈な左ストレート、不可思の顔面を捉えました!
しかし不可思もタフな選手です! ローキックで前へ出続ける!
左のハイ! この秀樹のハイはある程度読んでいた不可思、右のパンチを繰り出します!
さぁ、試合は佳境へと突入します! ここまで順調にトーナメントを勝ち上がってきた2人。
あっと、不可思のバックブロー! !
秀樹の顔面を捉えました! 拳が交錯します!
不可思がローで前へ出ていきます。この不可思のプレッシャー、秀樹はどう返していくのか!?
お互いここで「組み」の展開になります。前蹴りを出す、秀樹!
そして不可思はロー! 確実に相手の足を捉えていきます!
あっと、秀樹の左ーッ!!
不可思ぐらついた!
効いたか? 効いたか!?
秀樹 前へ出る! さぁ、秀樹が勝負をかける!!
秀樹が右ー! 同じく右で返す不可思!
さぁ、ノックアウトを狙う秀樹、勝負をかけます!
どうする 不可視!? 右のミドル、そして、ローを放ちます!
今日はこのローキックが何度も不可思のピンチを救ってきました!!
不可視 の右! ああっと!! 秀樹ダウンーッ!!
不可思がここでダウンを取りました!
立ち上がった秀樹! が、試合は終盤。追い詰められた秀樹です。
お互いに勝負をかけます! 残り10秒! ハイキック空振り! バランスを崩しました、秀樹!
ここでゴング! 試合終了、勝負は判定決着です!
さぁ判定です。まず1本目はドロー。2人目は不可思。そして3人目も不可思、判定は2-0!
不可思が秀樹を下しました!
歓喜の表情を浮かべている不可思、見事トーナメント優勝を果たしました!
(通常実況が終了)
スマホの小さな画面越しにも関わらず、白熱の実況を繰り広げてくれた清野アナ。感想を聞くと、「いやあ、いまみたいに接戦の試合は少し疲れますね」と涼しげな顔で答えてくれました。
「さぁ次いきましょう」と余裕の表情を浮かべる清野アナ。間髪を入れず、続いてVR動画の実況へ。VRゴーグルの装着にいささか手間取る清野アナでしたが、しばし格闘したのち、無事スタンバイ。さぁ、第2ラウンドの開始です!
VR動画で実況! 迫りくる選手の迫力に、清野アナに異変が…?
さぁVR画面になりました! えっ…!?
目の前にお客さんがいる!
あっ、私の前に白いニュートラルコーナーが。ということは、私はいまリングの隅に立っていることになります。
目の前で不可思と秀樹が対戦している…えっ、こんなに近いの?
危ない危ない!!
不可思の左! うわー危ない!! 左のパンチが襲ってきました! (清野アナ、壁にぶつかりそうになる)
あ、壁! ちょっと危ないよ! 壁も危ないですが、不可思のパンチも危ない!
このニュートラルコーナーからの迫力! 手を伸ばしたらロープに手が届きそうです!
(動きすぎて壁にぶつかりそうになる清野さん。編集部一丸となって安全な位置へ誘導)
あー! 左ッ! 秀樹の左、間近で見ると超怖い!!
おわー!また左が来たッ!! 秀樹の左ッ!
なんだか私自身がコーナーに追い詰められたかのような、そんな心境になってきました!
秀樹の圧力! 超怖いッ!!
あっ! いま目の前にラウンドガールの姿!
かなり露出が高いようです! そして近い!!
いやはや、選手の動きはもちろんですけど、なんというかこの筋肉の動き!
筋肉の躍動感が気になってしょうがない!
うわーっ、汗も飛び散ってる!!
いや~…2人とも、これはタフな戦いです!
私もこんな近くから試合を目にするのは初めてです…! レフェリーもすぐ近くで2人の戦いを見つめている!
バックブロー!!
パンチが次々に襲い掛かってくる! なんだか私に当たりそうな気がしてきました…。
いやこれ、もう仕留める気ですね、秀樹いよいよ仕留める気! 左のパンチで襲い掛かります!
当たる当たる当たるッ!!
もう何だ、2人のこの盛り上がった肉体! 太ももの筋肉! そしてふくらはぎ!
うわぁ! ダウンだ!! ダウンだ!!! ここで秀樹ダウンーッ!
さぁ、追い詰められた秀樹、左のパンチ! この得意のパンチ、間近で見ると一段とすごい! 当たったらこれ絶対超痛いよ…。
えっ、青コーナーから秀樹陣営にいま…えっ、何ですかね、なにか言ってる?
おお、必死に応援しています!「いけ! いけ!」と言っています! うお~!!
ここで試合終了のゴングが鳴りました! 目の前にセコンドが2人、3人と上がってきます!
なんかもう、私もセコンドになった気分。
さぁ判定、まず1本目はドローです。
ジャッジがもつれているようですね…2人とも不安そうな表情をしています。
さぁ2人目は不可思、そして3人目も…不可視ッ! 不可思が秀樹を下しました!
いま私の目の前で、不可思の腰にチャンピオンベルトが巻かれます。
そして空からは祝福するように金のテープが舞い落ちてくる! 激闘を制した不可思の表情!
戦い抜いた男の顔が、いま! 私の目の前にあります!!
(VR実況が終了)
開始前はけげんそうな顔でVRゴーグルを装着していた清野アナですが、試合が始まると一転、熱狂のテンションで実況してくれました。ときに頭を左右に振り、ときにジェスチャーを交え、ときに壁にぶつかりそうになりながらもVR実況を繰り広げた清野アナ。さぁ、VR実況を終えての感想を聞いてみましょう!
実況終了! 清野アナ、VRへの完敗を宣言!? 読者プレゼントも
VR実況を終えて、率直な感想はいかがでしょう?
「正直…、想像以上の迫力でした。普段はリングサイドから実況していますが、それでも、ここまで近距離で試合は見られません。本当にレフェリーやセコンドと同じ目線ですね。格闘技実況は長年やってますけど、なかなか味わったことの無い体験でした」
ずいぶん興奮されていましたよね…?
「まあ、今日のところはVRに完敗だと言っておきましょう(笑)」
試合以外の部分にも頻繁に言及されていたのが印象的です。
「そうですね。セコンドの指示とかも聞こえてくるし、選手の筋肉の動きとか、汗が飛び散る様子まで間近で見られるわけですから。普通の映像より情報量も多いわけですよね」
ラウンドガールについても触れていましたね…?
「急に目の前に出てきたからびっくりしたんですよ(笑)! 正面から私の方に向かって歩いてくるのに、向こうは私に全く気付いていないのが、当たり前ですけど不思議な感覚でした」
最初の実況と比べると、より「ファン目線」に近い感じで実況されている印象も受けました。
「確かにそうかもしれませんね。実況アナウンサーって、興奮しているように見えても、頭のどこかは常に冷静でなくてはならない。選手のデータとか、試合展開とかダメージとか、いつもは気にしているんですけど、VRはそれを一瞬忘れてしまうくらい、純粋に楽しい体験でした」
結論:VRで実況すると通常の動画よりテンションも上がるし、試合部分以外の実況も充実する!
通常動画の実況では、丁寧に試合の進行を追ってくれた清野アナ。その一方、VR実況ではその迫力に終始驚きながらも、選手の表情や筋肉の躍動感、汗が飛び散る様子、セコンドの声、果てはラウンドガールにいたるディテールまで言葉にしてくれました。
迫力や臨場感はもちろん、こうした体感できる「情報量の豊富さ」もVRの魅力の一つ。「いつもとはまた違った視点から試合を見ることができた」と言う清野アナのように、皆さんもVRで「普段見ているもの以上のなにか」を体験してみませんか?
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(掲載日:2018年11月7日、更新日:2020年4月15日)
文:エクスライト
写真:高島啓行
撮影場所:&MOSH
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