再生可能エネルギーや蓄電池など複数の小規模なエネルギーリソースをIoT技術で管理、制御することで、電力の需給バランスの調整を行う仕組み
電力の需要と供給のバランスを最適化
「バーチャルパワープラント」と読み、日本語で「仮想発電所」と呼ばれるVPPは、企業や個人が所有する太陽光発電や風力発電などの発電設備、蓄電池や電気自動車などの蓄電設備をIoT技術で束ねて、1つの大きな発電所のように機能させる仕組みです。昨今の環境問題への意識の向上により、太陽光や風力発電などの再生エネルギーの導入が拡大すると同時に、企業や家庭でも電気を発電できる発電設備や蓄電池などの普及が広がっています。このような分散するさまざまなエネルギーリソースを組み合わせて制御することで、電力の需要と供給のバランスをとるのがVPPの役割です。
VPPを導入することで、電力の需要と供給のバランスを最適に調整できるほか、小規模な発電設備で発電された電力を1つのまとまった電力として利用することで、地域全体のエネルギーの有効活用を促進できます。また、再生エネルギーの利用を増加させ二酸化炭素の削減につながるなど、さまざまなメリットがあります。
VPPの関連情報
(掲載日:2023年2月7日)
文:ソフトバンクニュース編集部