2024年8月7日に、独立行政法人 国際協力機構(JICA)が主催するマレーシア国別研修「LEP2.0 コミュニケーション・マルチメディア産業」に招へいされた、マレーシアの情報通信省の事務次官を含む政府職員関係者13名が、ソフトバンク竹芝本社を訪れました。政府職員関係者は、ソフトバンクの最先端技術の取り組みを学んだほか、体験施設を訪問しました。
HAPSや5Gなど、ソフトバンクの最先端技術の取り組みを視察
本研修の研修職員として日本に招かれたのは、5G(第5世代移動通信システム)関連施策の策定や推進の中核を担うマレーシア政府関係者。日本の5G関連の政策や、5G導入にかかるセキュリティ対策などの取り組みについて理解を深め、5Gの普及に伴う自国課題について整理することを目的としています。
来日してから約1週間の滞在期間中、マレーシア政府関係者は、日本政府や関係事業者などさまざまな分野の視察を行い、その経験を生かして、それぞれの国と日本との架け橋として活躍いただくことが期待されています。ソフトバンクには、日本の5G関連の先端技術を視察するため訪れました。
前半では、ソフトバンクの最先端技術の取り組みとして、成層圏通信プラットフォーム「HAPS」と5Gネットワークについてプレゼン形式で紹介。HAPSと5Gネットワークを担当する各社員が、事例を交えながら説明をしました。皆さん真剣にメモを取りながら、時折、笑い声が聞こえる場面もあり終始和やかな雰囲気で行われました。
赤道直下に位置するマレーシアは日照時間が長いため、太陽光で飛ぶHAPSは好条件にあります。プレゼンでは、HAPSを紹介する背景に加え、HAPS事業の商用化に向けた進捗(しんちょく)などを交えて説明したことで、関心度の高さにもつながり、興味深く聞く姿が見受けられました。質疑応答では、ミリ波をはじめとする5G技術への当社の取り組みや将来の見通しについてや、HAPSのカバレッジエリアやキャパシティなどについて多くの質問が寄せられました。
遠隔操縦技術の体験やスマートビルの技術に興味津々な姿も
後半は、NTN(非地上系ネットワーク)構想や生成AIによるセキュリティ技術など、最先端テクノロジーの体験施設「EBC(Executive Briefing Center)」を見学しました。
真剣に耳を傾けながら、ソリューションを視察。遠隔操縦技術のシミュレーションでは、実際にラジコンカーを操縦体験し盛り上がる場面も。その他にも、ソフトバンクの本社が入居する東京ポートシティ竹芝のレストランやトイレの混雑状況を可視化できるスマートビルの技術にも興味津々な様子でした。
代表団の受け入れを担当した渉外本部の福重好子は、「マレーシア政府が当社のソリューションに大変興味・関心を持っていただけたことをとてもうれしく思います。また視察後には、マレーシア情報通信省の事務次官 Kamarudin Bin Abdul Rani氏からお礼のお言葉もいただきました。海外政府要人とソフトバンクをつなぐ架け橋になり、日本政府とも協力しながら『Beyond Japan』戦略に貢献していきたいと思います」と述べました。
(掲載日:2024年8月21日)
文:ソフトバンクニュース編集部