9月30日に発行されたソフトバンクの「統合報告書 2024」。2023年度の財務情報に加え、中長期成長戦略やESG戦略など、ソフトバンクの今だけでなく、目指す姿とコミットメントをまとめた報告書となっています。今回、代表取締役 社長執行役員 兼 CEOの宮川潤一のメッセージを一部抜粋して紹介します。
CEOメッセージ
中期経営計画 初年度(2023年度)の振り返り
全社一丸となって通信料値下げの影響を克服し大幅な増益を達成
2023年度の連結業績は、売上・利益ともに上方修正した業績予想(2024年2月発表)を上回ることができ、中期経営計画の初年度として非常に好調なスタートを切ることができました。2022年度のPayPayの子会社化に伴う一時益の影響を除いたベースで、営業利益は前期比14%増、親会社の所有者に帰属する純利益は同45%増となり、どちらも1,000億円を超える大幅な増益となりました。
特に、2021年春の通信料値下げの影響を受けてきたコンシューマ事業のモバイルサービス売上は1年前倒しで反転・増収を達成し、事業全体としても増益にできたことは非常に大きな出来事でした。また、エンタープライズ事業やメディア・EC事業で2桁の増益を実現したほか、ファイナンス事業も赤字を大幅に縮小することができました。
振り返ってみますと、毎月実施している全社員向けの朝礼では、通信料値下げの危機感を自分の言葉で共有し、社員の奮起を促してきました。また、経営会議では、商材一つ一つの利益率がこの水準で本当に妥当なのか、営業体制は本当にこれでよいのか、などと問題提起し、コスト削減についても抜本的に取り組むように発破をかけてきました。このような働きかけを社員が全力で受け止め、一丸となって取り組んできたことが結果に表れた1年だったと受け止めています。
統合報告書では、8ページにわたり、宮川自らが各セグメントの実績と方針、中期経営計画で掲げた目標についての考え方、AIデータセンターの必要性、ESG経営や株式分割・株主優待の新設への思い、株主還元の方針などについて語った内容を掲載しています。
続きは、「CEOメッセージ」(P18)をぜひご覧ください。
ソフトバンク「統合報告書 2024」
ソフトバンクが目指す姿や中長期的な成長戦略、価値創造プロセス、マテリアリティ、財務・非財務情報を網羅的に掲載し、年1回発行しています。
(掲載日:2024年10月1日)
文:ソフトバンクニュース編集部