医療コンテナや車両を利用した移動型の医療提供形態の一つ
医療アクセスが困難な地域を支える移動型診療所
近年オンライン診療が急速に普及するなど、患者のニーズに対応した医療サービスが登場しています。移動型の簡易医療提供形態である医療MaaSで使用されている遠隔診療機器を搭載した専用車両をモバイルクリニックと言います。車両には看護師などの医療スタッフが同乗し、車内のモニターやタブレットなどを通じてオンラインで遠隔地の医師の診察を受けることが可能です。車両型以外にも、診療室や検査機器などを積載し、現地に運搬して組立・設置を行うコンテナ型のモバイルクリニックもあります。診療所機能が地域や患者宅に直接出向くことで、通院の難しい患者でも定期的な医療やケアを受けられ、高齢者の通院手段や病院・医師不足といった課題の解決策として注目されています。
さらに地域医療だけでなく、機動力を生かした災害時の医療支援や、病院外で診察ができることからパンデミック発生時の医療提供にも有効とされており、今後は、AIやIoT技術を活用した高度な診療や手術への対応など、さらなる進化が見込まれています。
ソフトバンクは、オンライン診療や診断画像・映像の送受信などモバイルクリニックに欠かせない高品質・高セキュリティの通信環境の整備に貢献するほか、グループ企業 MONET Technologies株式会社による自治体などへの医療MaaS導入支援など、地域の医療課題解決に向けた取り組みを進めています。
モバイルクリニックの関連記事
（掲載日：2024年11月26日）
文：ソフトバンクニュース編集部
