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【全固体電池】 ~1分で分かるキーワード #248

【全固体電池】 ~1分で分かるキーワード #248

電池の内部が全て固体で構成されている電池のこと

長寿命かつ厳しい環境条件にも対応できるバッテリー

全固体電池は、電池中のイオンの伝搬を担う「電解質」に固体が使われている電池のことです。液体成分が少しでも含まれている場合は全固体電池ではなく、固体電池や疑似固体電池、半固体電池などと呼ばれます。現在広く使われているアルカリ電池やリチウムイオン電池などの液体電池に代わる電池として注目されています。固体電解質を使用することで、リチウムイオン電池で発生するような発火や液漏れなどのリスクが低く安全性が高いことや、物質が安定した状態のため、高電圧や温度変化による劣化や電圧低下も抑えられ、幅広い電圧への対応と極端な寒冷地や高温地域でも性能を維持することが期待されています。

一方で、固体電解質の粒子の状態や極板に使用する材料によっては、電流がスムーズに流れなくなったり熱が発生したりして電池の性能が低下するなどの問題があり、解決に向けた研究が進められています。

ソフトバンクは、HAPSやドローンなどの航空分野、IoT機器や車載用途への展開を進める上で必要とされる次世代の全固体リチウム金属電池をEnpower Japan株式会社と共同開発し、軽量化や動作実証に取り組んでいます。

全固体電池の関連情報

(掲載日:2024年12月6日)
文:ソフトバンクニュース編集部