4月5日、みずほPayPayドーム福岡で開催された「ソフトバンクホークス誕生20周年記念デー」に行ってきました。この記念デーは、今シーズンを通して開催されるイベント。この日は、入場者全員に記念デザインの特別ユニフォーム(レプリカ)が配布され、球場内には、20周年限定の応援グッズやグルメも登場し、お祝いムード一色! イベントの様子をレポートします。
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当時を知るファンも、初めての人も楽しめる。20年前のイベントを継承した「ブラックホーク降臨」
この日の福岡は、春の日差しが心地いい陽気に恵まれ、まさに絶好のイベント日和! 「ソフトバンクホークス誕生20周年記念デー」の初戦ということで、球場周辺は朝から多くのファンでにぎわっていました。ホークスの担当者によると、今回のイベントは「ソフトバンクホークスとして20周年を迎えるにあたり、当時の熱狂を知る人にも、初めて触れる人にも楽しんでもらえるような企画にした」とのこと。どんな演出が用意されているのか、期待が高まります!
ドームの外では、入場者全員にソフトバンクホークス誕生20周年 特別ユニフォームが手渡されていました。黒地に白と黄色の差し色が映えるスタイリッシュなデザインがかっこいい…。20年前にソフトバンクホークス初年度に開催されたイベント「鷹の祭典 ブラックホーク降臨」でも、黒のビジターユニフォームをプレゼントしており、その企画を継承しているそうです。今回初めて参加する人にも、当時を知るファンにも刺さりますね!

右袖には20周年のロゴも
ユニフォームに袖を通し、球場の中へ足を踏み入れると、そこはもう “ブラックホークの海” ! いつもは「白」のホームユニフォームや色とりどりのユニフォームを着ているファンが多いのですが、この日ばかりは多くの観客が黒いユニフォームに身を包んでいて、球場全体が黒い…(笑)
20年の感謝と決意、歴代監督が語るホークスの軌跡
試合前には、20周年を祝うセレモニーが開催され、ソフトバンクホークス初年度より監督を務めた王貞治取締役会長のほかにも、ソフトバンクホークス歴代監督が登場しました。
王貞治取締役会長

王貞治取締役会長は、「ソフトバンクホークスは誕生から20年を迎えました。その間、『めざせ世界一!』というスローガンのもと、戦い続けてきました。道半ばではありますが、着実に歩みを進めています。これはひとえに、ファンの皆さまのご支援があってこそ。本当に感謝しています」とファンへ感謝の言葉を述べた上で、「われわれはこれからも進み続け、皆さんのご声援に応えるべく頑張ります。ともに『めざせ世界一!』を実現しましょう」と力強く呼びかけました。
王会長に続き、歴代の監督はそれぞれ「感謝」「20周年」「挑戦」「未来」をテーマに20周年を振り返り、ファンへの感謝の言葉を語りました。
感謝: 秋山幸二元監督
2009年から2014年まで指揮を執った秋山幸二元監督。2010年のリーグ優勝、そして2011年、2014年の日本一を振り返り、「良いときも悪いときも、ファンの皆さんの熱い声援があったからこそ達成できた結果です。本当にありがとうございました」と改めて「感謝」を伝えました。さらに「プロ野球の歴史は、チームとファンの皆さまとでつくり上げていくもの。これからも、ともに歴史を作っていただきたいと思います。今年は、日本一を期待しています」とエールを送りました。
20周年: 工藤公康元監督
2015年から2021年まで7年間監督を務めた工藤公康元監督は、「20周年」について。「一番の思い出は、2016年に大逆転されて2位になった後に、2017年に優勝できたことです。あのときは勝つために何をすればいいか考えた1年でもありました」と当時を振り返りました。さらに、自身の誕生日に柳田選手がバースデーソングを歌ってくれたほほえましいエピソードも披露。会場には温かい笑いと拍手が広がりました。
挑戦: 藤本博史前監督
2022年、2023年に指揮を執った藤本博史前監督は、「2022年の開幕セレモニーで赤い神輿でド派手に登場したことは本当に恥ずかしかったんですが、今となれば一生の思い出です」と照れ笑いし、「挑戦」に関するエピソードを披露。「その年、残り2試合を残してマジック1が点灯しながらも、優勝を逃してしまった。自分の人生の中でも一番苦い経験でした」と胸中を明かしつつ、「今シーズンは厳しいスタートを切りましたが、ホークスは必ず巻き返してリーグ優勝はもちろん日本一になってくれると信じています」と今シーズンへの期待を寄せました。
未来: 小久保裕紀現監督
小久保裕紀現監督は、「今この瞬間、全身全霊で向き合う。そしてその積み重ねが、明るい未来につながっていくと信じています」と「未来」について語り、「今シーズンはやや苦しいスタートとなっていますが、ソフトバンクホークス誕生20周年という記念すべき年に、花を添えられるシーズンにできるよう、これから巻き返していきたい。まずは今日の試合に全身全霊で挑みます。応援よろしくお願いします」とファンに誓いました。
セレモニーのラストを飾ったのは、 “ブラックホーク”。ホークスビジョンの上から歴代監督たちのいるグラウンドに降り立つ様子に客席の視線はくぎ付け。過去と現在、そして未来をつなぐ象徴的な演出に、会場全体が再び熱気に包まれました。
食べて、飲んで、応援して! “黒” 尽くしの20周年デー
今シーズンを通して開催される「ソフトバンクホークス誕生20周年記念デー」。この日のテーマはとにかく黒! 黒! 黒! 20周年限定グッズや今回限定のグルメも「黒」です。
まず目を引いたのは、黒を基調にしたアイテムがずらりと並ぶグッズ売り場。誕生20周年のロゴやユニフォームのデザインをあしらった記念グッズなどが並んでいました。「限定」と言われると、買わずにいられなくなっちゃいます。案の定、手元にはタオル、ツインメガホン、ペンライトが…(笑)

グッズの他にも、グルメも「ブラックホーク降臨」です。その中で特に気になっていたのが、この「こだまりチキン(ブラック)」。見た目が本当に真っ黒なんです!

どんな味なのか、ドキドキしながらひとくち…。
あれ? 味は普通のチキン?
あ、でも、柑橘系の香りがふわっと広がり、ピリッと効いた柚子胡椒がアクセントになっていて、見た目とは裏腹、これはクセになるおいしさです。これはおかわりしたいかも…。
そしてこの日は、黒ビールを販売する、黒い衣装に身を包んだ売り子さんも登場… してるはずなんですが、観客も黒いユニフォームでどこに…?

あ、いました! いつもの生ビールもいいですが、この日は黒ビールと黒チキンで、テーマカラー “ブラック” を満喫しちゃいます!





「20周年」「ワクワク」「全力」にちなんだグルメがたくさん
黒いユニフォームを着て、チャンステーマに合わせて黒いメガホンを打ち鳴らし、黒ビールや黒チキン、記念グルメを楽しみながら、全力でホークスを応援してきました! 残念ながらこの日は勝利を見届けることはできませんでしたが、試合終了後にはドーム内に20発の花火が打ち上がり、イベントを締めくくる華やかな演出に、集まったファンから大きな拍手が沸き起こりました。


ソフトバンクホークス誕生20周年記念デー 開催日程
「ソフトバンクホークス誕生20周年記念デー」は今後も開催予定です。記念すべきシーズン、ぜひ球場で楽しんでくださいね!
(掲載日:2025年4月14日)
文:ソフトバンクニュース編集部