地震や豪雨など自然災害の被害により、通信障害などで圏外になる場合があります。
そんな万が一の場合に備え、知っておきたいのが、昨年から提供が開始されたiPhoneの「衛星経由の緊急SOS」です。モバイル通信やWi-Fiの電波が届かない圏外でも緊急通報サービスにテキスト発信が可能。ご家族や大切な人と合わせて、知っておきたい安全機能です。
現在※1、iPhone 14以降の全モデルが対応しています。本機能を活用するにあたり、設定を確認しておきましょう。
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2025年3月現在
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「衛星経由の緊急SOS」は、iPhone 14以降の全てのモデルアクティベーション後、2年間は無料で利用できます。
衛星通信に接続するための条件とは
衛星に接続するためには、空が見える屋外に移動し、画面の指示に従ってiPhoneを適切な方向に向ける必要があります。空が見えるような場所が適しており、密集して葉が茂った場所や丘や山、背の高い建物や木の下などの障害物がある場合は、接続に時間がかかる場合もあります。特にiPhoneを持った手を高くあげる必要はありません。
いざという時の利用方法を把握しておこう
「衛星経由の緊急SOS」を利用するには、通常の緊急電話と同様に110番や118番、119番などの緊急通報サービスに電話をかけます。圏外で電話がつながらない場合、「緊急テキスト」ボタンが表示されるので、それをタップすることで、衛星経由での通信が利用可能です。
iPhoneで衛星経由の緊急SOSを使う(Apple サポート)
事前に使い方を試すことのできる衛星通信接続のデモ画面で、利用方法を紹介します。
衛星通信接続のデモを試す(Apple サポート)
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STEP 01
iPhone の右上隅から下にスワイプしコントロールセンターを開く。左上の通信のパネルをタップすると一覧が表示されます。
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STEP 02
一番下の「衛星通信」をタップすると「デモを試す」が表示。こちらをタップするとデモ画面に遷移します。
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STEP 03
「緊急 SOS を使用してみる」をタップして、デモを試してみましょう。
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STEP 04
本番ではここで緊急通報に関する質問を選ぶようになっているようです。今回はデモなので、「次へ」を選択します。
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STEP 05
iPhoneで衛星通信に接続するための練習をします。
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STEP 06
緑色の扇型の枠内に衛星のアイコンが入るようにiPhoneを向けます。
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STEP 07
チャットの例が表示されます。このやり取りには数秒かかるので、やり取りにかかる時間を体感することができます。
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STEP 08
緊急時のメッセージは、テキストでのやり取りです。
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STEP 09
本番では、案内に従って接続を維持し、その間にメッセージを緊急通報サービスに送信してくれるそうです。
衛星に接続されると、iPhoneは緊急通報サービスの担当者とのテキスト通信を開始、緊急事態に関する質問への回答内容、通報者の位置情報や、iPhoneのバッテリー残量を伝えます。ヘルスケアアプリの「メディカルID」を事前に登録していると、自身の健康情報を伝えることも可能です。
iPhone のヘルスケアアプリでメディカル ID を設定する(Apple サポート)
ここに注意! 間違えてかけてしまった場合の対応方法
「衛星経由の緊急SOS」を間違ってかけてしまったり、緊急通報サービスが必要なくなった場合、セッションを一方的に終了することがないよう注意しましょう。接続困難な状況になり緊急時と判断されてしまうので、担当者が応対してくれるまで待ち、緊急通報が必要ない旨を説明をして、接続を終了するようにしてください。
緊急通報サービスは、緊急時に重要となる通報を受け付けるためのものであり、イタズラ電話などの迷惑電話は業務を妨害することになります。「衛星経由の緊急SOS」を試すときはデモ画面で試してくださいね。
(掲載日:2025年6月16日)
文:ソフトバンクニュース編集部