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【解説】ソフトバンク光とSoftBank Air、どっちを選ぶのが正解? 担当者が教える仕組みの違いと選び方

もう自宅のWi-Fi選びで迷わない! ソフトバンク光とSoftBank Airの違いと選び方を担当者が解説

引っ越しや新生活を機に、自宅のWi-Fi環境を見直そうと思ったとき、こんな疑問が浮かんだことはありませんか?
「インターネット回線って種類が多すぎて、何がどう違うのかよく分からない…」
「どれを選べば快適に使えるんだろう?」

最近引っ越しをした佐藤さん(仮名)も同じような悩みを抱えているようです。ネットで調べた結果「ソフトバンク光」と「SoftBank Air」に絞り込んだものの、どちらが良いのか分からない…。そこで、それぞれの特長や最適な選び方について、ソフトバンクのサービス担当者に相談してみました。

教えてくれる人

ソフトバンク株式会社 コンシューマ事業推進部 ホームソリューション事業推進本部 サービス開発統括部 サービス企画部 プロダクト品質企画部

片山 昌也(かたやま・まさや)

Aさん

相談する人

佐藤さん

最近引っ越しをして、家のインターネット環境を新しく契約しようと検討中。インターネットに詳しくなく、どのサービスを利用したらいいのか迷っている。普段は家で動画を見たり、SNSをよく使う。

最適な回線選び、まずは何から始める?

Aさん

「最近引っ越しをして家のWi-Fiを新しくしたいんですけど、ソフトバンク光とSoftBank Air、どっちがいいのか迷っているんです…」

片山

「悩みますよね。簡単に説明すると、ソフトバンク光は光回線を利用したサービスで、SoftBank Airはホームルーターと呼ばれる機器をコンセントに挿して利用するサービスになります」

Aさん

「なるほど。最近はどちらが主流なんでしょうか?」

片山

総務省による「令和5年通信利用動向調査」(2024年6月7日公表)によると、自宅のインターネット回線で光回線を利用している人が最も多いですね。ただ、携帯電話回線を使ったインターネット回線も最近は性能がどんどん進化していて、急速に普及してきているんです」

総務省の調査(2024年6月時点

「令和5年通信利用動向調査」(総務省) を加工して作成

Aさん

「光回線が人気なんですね。みんなが使ってて安心感はあるけど、自分に合ってるかどうか、どうやって判断したらいいのでしょうか?」

片山

「まずは、お住まいの場所でサービスが利用可能か確認してみましょう。ソフトバンクの公式サイトで提供エリアを確認できますので、チェックしてみてください」

利用可能なインターネットサービス
を確認する

Aさん

「調べてみたら私の家はどちらも利用可能でした!」

片山

「よかったです。まずはひと安心ですね。 それでは、それぞれのサービスについて詳しく解説していきますね」

Aさん

「よろしくお願いします!」

高速で安定した通信を提供するソフトバンク光

Aさん

「まずソフトバンク光について教えてください。そもそも光回線ってどんなものなんですか?」

片山

「名前の通り、光ファイバーケーブルを利用してデータを送受信するインターネットサービスです。電柱から直接ご自宅まで光ファイバーケーブルを引き込み、ルーターに接続することで、有線LAN接続やWi-Fiなどの無線通信でインターネットを利用できます。高速で安定した大容量の通信が可能になるのが大きな特長ですが、ご自宅に光ファイバーケーブルを引き込む工事が必要になる場合があります」

光ファイバー

Aさん

「ルーター…? 名前は聞いたことあるのですが実際どんな役割があるのかよく分かっていないです…」

片山

「ルーターとは、インターネットとスマートフォンやパソコンなど家の中のデバイスをつなぐ機器のことです。ルーターとデバイスをWi-Fi(無線)やLANケーブル(有線)でつなぐことで、データの送受信ができます。そのため、快適な通信を行うには、ルーターの性能がとても大切になるんですよ」

簡単な設定でより混雑しにくい通信ができる光BBユニット

BBユニット

Aさん

「そんな大事なものだったんですね。ソフトバンク光には『光BBユニット』というものがあると聞いたのですが、市販のルーターとは何が違うのでしょうか?」

片山

「光BBユニットは、ソフトバンク光を契約するとレンタルできる専用ルーターです。 市販のルーターとの大きな違いは2点あります。まず1点目は設定の簡単さ。市販のルーターの場合、インターネットに接続するためにIDやパスワードなどの初期設定が必要になることが多いですが、光BBユニットはケーブルを挿すだけでインターネットに接続できるように設定済みなので、手間がかかりません」

Aさん

「それは便利ですね! もう1点は何ですか?」

片山

「より高速のIPv6(IPoE)を使った通信ができることです。市販のルーターをソフトバンク光で利用するときにはIPv4(PPPoE)という通信経路を使用するため、多数の接続がされているときに通信が混雑してしまいますが、光BBユニットは『IPv6高速ハイブリッド(IPv6 IPoE+IPv4)』という専用の通信経路を使用するため、通信が混雑しにくく高速で安定した通信ができるようになっています」

Aさん

「うーん。通信経路って今まで意識したことがなくてイメージしにくいです…」

片山

「通信経路は道路をイメージすると分かりやすいかもしれません。市販のルーターで使用する通信経路はいわば『料金所のある一般道』のようなもので、ラッシュ時には料金所にみんなが集中して混雑してしまいます。一方、IPv6高速ハイブリッドは『専用の道路』を利用するイメージで、料金所のようにみんなが集中する場所がないため混雑しにくくスムーズに通信をすることができます」

BBユニットのメリット

Aさん

「なるほど。 簡単に設定ができて、スムーズな通信ができるなんていいですね! ちなみに先ほどソフトバンク光を利用できるか調べたときに『1ギガ』や『10ギガ』というプランがあったのですが、これはどう違うのですか?」

片山

「言葉の通り、上りと下りともに、通信の最大速度(ベストエフォート)がそれぞれ1Gbpsと10Gbpsのプランになります」

Aさん

「『上り』とか『下り』ってよく聞くんですけど、これは何を表しているんでしょうか?」

片山

「上りはデータをアップロードする際の速度のことです。メールを送信したり、SNSに写真や動画を投稿したり、オンライン会議でこちらの映像や音声を送ったりする際に使われます。下りは主にデータをダウンロードする際の速度で、例えば動画を視聴したり、ウェブサイトを閲覧したりする際に重要になります」

上りと下り

Aさん

「私は動画をよく見るので、下りの速度を重視したほうがいいってことですね!」

片山

「下りの速度も大事ですが、実は動画視聴やダウンロードにも上りの速度は関係するんです。下りの通信を行うためのリクエスト、例えば『このページを見たい』といった指示も上りの通信に含まれるため、快適なインターネット利用には上りの速度も非常に重要になります。上りも下りも安定した速度で通信することができるのもソフトバンク光の特長の1つです。
ただし、実際の通信速度は同じ回線を共有している他の利用者の状況や、ご自宅のWi-Fiルーターの性能、接続するパソコンやスマートフォンの性能などによって変動します。基本的には10ギガプランの方がより高速で安定した通信ができます」

10ギガの対応エリアをみる

コンセントに挿すだけで手軽に利用できるSoftBank Air

Aさん

「SoftBank Airについても教えてください。これはホームルーターということですが、どういうものなんですか?」

片山

「ホームルーターとは、光回線のように工事を必要とせず、ご自宅のコンセントに挿すだけで手軽にWi-Fi環境を整えることができる機器のことです」

Aさん

「工事がいらないのは魅力的ですね! だけど光ファイバーを部屋に引き込んでいないのにどうしてインターネットが使えるんですか?」

片山

「原理としてはスマホと同じで、無線のモバイル回線を使っています。モバイルの通信回線を受信して、それをWi-Fiの電波として家の中に飛ばすことで、インターネットを利用できるようになります」

モバイルルーター

Aさん

「スマホと同じ…。それだと光回線と比べて通信速度は遅くないですか?」

片山

「現在の最新のモデルは『Airターミナル6』というモデルで、5G環境下での下りの最大速度が2.7Gbpsと、以前までのモデルと比べると下りの最大通信速度が向上しています。Wi-Fiの機能も進化しており、Wi-Fi 7の規格に対応して、より大容量で高速通信ができるようになったほか、『バンドステアリング』という新しい機能が搭載されています」

Airの性能表

バンドステアリング機能

バンドステアリング機能

接続するスマートフォンやパソコンなどの機器、電波状況に合わせて、2.4GHz帯や5GHz帯といった周波数帯をつながりやすい方へ自動的に接続を切り替える機能。車(通信)と道路(周波数帯)で例えると、今まではユーザーが選択した一車線で走っていたものが、この機能によって二車線(2.4GHz帯と5GHz帯)になり、混雑してもすいている車線に自動的に移動できるようになったようなイメージです。

Aさん

「なるほど、最新のモデルは性能もかなり上がっているんですね! ちなみにスマホなどをWi-Fiにつなぐとき、接続候補のWi-Fiルーター名に『a』とか『g』という文字がついてることがありますよね。あれはどういう意味なのでしょうか?」

片山

「それは、無線の周波数の違いですね。2.4GHz帯や5GHz帯、6GHz帯などがあります」

Aさん

「2.4GHz帯や5GHz帯、6GHz帯って何が違うのですか?」

片山

「基本的に周波数帯が高くなるほど通信速度が速くなるのですが、その一方で障害物の影響が大きくなり、電波の届く範囲が狭くなってしまうという特徴があります。また、電波は同じ周波数帯の機器が多いとお互いに邪魔し合ってしまうのですが、2.4GHz帯は電子レンジやテレビなどにも使われているので、干渉を受けやすいんですよ。一方で、5GHz帯は比較的干渉が起きにくいです。最近では、通信速度もさらに向上し、干渉もほぼない6GHz帯に対応したルーターや機種も出てきています」

周波数の違い

周波数ごとの違いイラスト

Aさん

「そんな違いがあったんですね! 今まで適当に選んでいました…」

ソフトバンク光とSoftBank Airを選ぶときの基準は?

ソフトバンク光とSoftBank Airを選ぶときの基準は?

Aさん

「ソフトバンク光とSoftBank Air、それぞれの特長はよく分かりました。実際に選ぶときには、どんな基準で考えればいいんでしょうか?」

片山

「それぞれのサービスがおススメな人の特徴はこのようになります。この中で当てはまるのが多い方を検討してみてください」

ソフトバンク光がおススメな人 SoftBank Airがおススメな人
  • テレワークでオンライン会議をする
  • オンラインゲームを高画質で、スムーズに楽しみたい
  • 家の中のたくさんのデバイスでネットを使用している
  • 家族みんなで同時に動画視聴などをする
  • 回線工事をしても問題ない
  • 工事やルーターの接続などの手間なく、手軽にWi-Fi環境を整えたい
  • 自宅でのネット利用は動画の視聴やSNSの閲覧がメイン
  • 自分一人のスマホとPCなど、同時に接続するのは数台程度
  • 機械やコードを少なくし、配線周りをスッキリとさせたい
  • 賃貸物件で光回線の工事がNG、または工事可否が不明だけど高速回線が欲しい

「SoftBank 光」がおススメな人

  • テレワークでオンライン会議をする
  • オンラインゲームを高画質で、スムーズに楽しみたい
  • 家の中のたくさんのデバイスでネットを使用している
  • 家族みんなで同時に動画視聴などをする
  • 回線工事をしても問題ない

「SoftBank Air」がおススメな人

  • 賃貸物件で光回線の工事がNG、または工事可否が不明
  • 工事やルーターの接続などの手間なく、手軽にWi-Fi環境を整えたい
  • 機械やコードを少なくし、部屋をスッキリとさせたい
  • 自宅でのネット利用は動画の視聴やSNSの閲覧がメイン
  • 自分一人のスマホとPCなど、同時に接続するのは数台程度

片山

「より快適な通信環境を求めている方、例えば、テレワークで安定した回線が必要な方や、オンラインゲームを高画質でスムーズに楽しみたい方、家族みんなで同時に動画視聴や大容量ファイルのやり取りをする方などには、高速で安定しているソフトバンク光がおススメです。
一方で、光回線の工事が難しいお住まいの方や、工事の手間を避けたい方、ルーターの設定などが面倒だと感じる方には、手軽に始められるSoftBank Airがおススメです」

Aさん

「よく分かりました! 普段はネットゲームやテレワークはしないですし、使う用途も動画視聴がほとんどなので私はSoftBank Airにしたいと思います! 通信速度が速い光回線のほうがいいかなとはじめは思っていたのですが、SoftBank Airでも十分に速度が出ると聞いて安心しましたし、なにより工事なしでコンセントに挿してすぐに利用できるのが、面倒くさがりな私にはぴったりだと思いました!(笑)」

片山

「自分に合ったものが見つけられてよかったです。ご自身の状況によって最適なものは変わるので、料金も含めて自分にどちらが合っているのか直接相談したいという方は、ソフトバンクショップに相談してみるのもおススメです」

(掲載日:2025年6月17日)
文:ソフトバンクニュース編集部