2025年6月6日、東京ポートシティ竹芝 ポートホールで「日本生命 セ・パ交流戦 東京ヤクルトスワローズ VS 福岡ソフトバンクホークス」のライブビューイングイベントが開催されました。共に港区に本社を構えるヤクルトとソフトバンクの社員や家族・友人など総勢250名が参加し、今回、新たな試みとして両社の社員がMCに挑戦。白熱した応援合戦が繰り広げられた当日の様子をお伝えします。
イベント開始に向けて入念に準備
イベント開始の2時間前。会場となる東京ポートシティ竹芝 ポートホールの一角で打ち合わせをしていたのは、ヤクルト、ソフトバンクからそれぞれ選ばれた4名のMCたち。台本を見ながら、誰が何を話すか、参加者に伝える注意事項、ステージ上での立ち位置など、細部まで入念に打ち合わせをしています。


そうこうしているうちに、時間はいつの間にか試合開始30分前。応援チームのユニフォームを身にまとった社員たちが続々と集まってきました。会場の入り口付近では各チームの応援グッズの配布が行われていたり、両球団のマスコットキャラクターと一緒に写真が撮れるフォトスポットで子どもたちが記念撮影をしていたりと、場内は徐々に活気づいてきます。


試合開始時刻が近づくにつれて、会場内が参加者で埋まっていく様子をステージ袖でうかがっていたMCの4名。何度も台本を読み返し、アナウンス内容や注意事項の説明を念入りに確認しています。「ヤバい、緊張してきた…」

まさかの試合展開に会場内も騒然…!
試合開始まであと5分、いよいよMCの出番です。
「本日はご来場いただき誠にありがとうございます」。MCの声が会場内に響き渡ると、参加者の視線は一斉にステージ上に。明らかに緊張している様子のMCたちでしたが、リハーサル通りに注意事項やお知らせをアナウンスしていきます。
「それでは、応援団の皆さま、よろしくお願いします!」
説明が無事に終わると、進行を応援団に引き継ぎ、ホッとした様子で試合開始を見守ります。

18時に神宮球場での試合が始まりました。ポートホールの大型スクリーンに映し出される試合中継映像は迫力満点。試合を観戦しながら、選手の一つ一つの好プレーに歓声が上がります。
その盛り上がりにさらに拍車をかけたのが、両チームの社員が中心となって結成した応援団です。選手の応援歌やチャンテ(チャンステーマ)に合わせて会場の応援を促したり、イニングの合間にはパフォーマンスをしたり。その勢いに引き込まれるように、会場全体のボルテージも上がっていきました。


そして、野球観戦といえば多くの方が思い浮かべるであろう “ビールの売り子さん”。今年は新たな試みとして、会場内にビールの売り子さんが登場しました。まさに球場で観戦しているかのような演出で、イベントを盛り上げます。
会場がどんどん盛り上がりを見せる一方で、MCたちは次の段取りに向けての準備。参加者への注意事項、主催者・スポンサーの紹介、イニングの合間にいろいろな情報を伝えなければなりません。スムーズに進行できるように、念入りに手元の台本を確認します。

この日の試合は、スワローズの先発 山野投手とホークスの先発 モイネロ投手の投げ合いで、5回まで両チーム無得点の投手戦。6回に近藤健介選手の内野ゴロの間に佐藤直樹選手がホームインしホークスが先制すると、さらに8回には近藤選手の2ベースヒットで追加点を挙げます。対するスワローズは、モイネロ投手の8回18奪三振の快投の前に無得点。会場にいる誰もがホークスの勝利を疑わない状況でしたが、ヤクルト応援団の思いが届いたのか、とんでもない展開が待ち受けていました。
ホークス2点リードのまま迎えた9回裏。ホークスのマウンドは守護神オスナ投手。先頭バッターの中村悠平選手に出塁を許すと、迎えたのはスワローズの大砲オスナ選手。“オスナ対決” です。そしてその瞬間、会場にいた誰もが目を疑いました。カウント2ボールからオスナ投手が投げた直球をオスナ選手が強振。その打球はレフトスタンドに吸い込まれていきました。これには会場からも悲喜交々(こもごも)の割れんばかりの歓声が…。その後、試合は延長戦にもつれ込む展開になり、白熱した応援合戦が最後まで繰り広げられました。
試合終了後には、ホークスやスワローズの選手のサイン入りグッズがもらえるじゃんけん大会を開催。ライブビューイングイベントで行われる毎年恒例の大人気企画です。ステージ上のMCが「最初はグー!ジャンケンポン!」という掛け声をかけると、それに合わせて会場中からグー・チョキ・パーの手が一斉に伸びます。最後まで勝ち残った人に、選手のサインボールが手渡されました。欲しかった選手のサインボールが手に入り、大興奮のファンの姿も。


会場の雰囲気の後押しもあってか、緊張していたのが信じられないくらい堂々とマイクを持って話す姿を見せてくれたMCの4名。大役を終えてホッと一息しているMCの皆さんに、感想を聞いてみました。
「すごい緊張したんですけど、ヤクルトの一体感とソフトバンクの応援もあって楽しいひとときを過ごせました!」
「普段あまり関わりのない人がこの会場に集まって盛り上がりをみせることで、また何か新しいことが起きるんじゃないかなというワクワク感がありました。また別のイベントでもソフトバンクとヤクルトが交わっていけたらいいなと思います」
「ヤクルトの社員の皆さまの盛り上がりをみて、ソフトバンクも負けてられないなと思いました。会社としてのチーム力も、こういう施策を通じて盛り上げていけたらうれしいです」
「応援団の方たちがすごい盛り上げてくれたのでMCもやりやすかったです。大勢の前に登壇するのはとてもいい経験で、楽しかったです!」
港区に本社を持つ企業同士の親睦の機会として今年3回目の開催となったこのライブビューイングイベント。球場での観戦とは異なり、ファン同士が相手チームにも声援を送り合うような一体感が生まれ、盛況のうちにイベントは幕を閉じました。
(掲載日:2025年6月23日)
文:ソフトバンクニュース編集部